【 個人山行 】 安達太良山( 1699.6m Ⅱ△(点名・大関平) ) NT
- 日程:2024年11月3日(日・祝)
- 参加者:GM、TS、MT、YC
- 行程:後述
- 地理院地図2.5万図:安達太良山
10月半ば個人山行の帰りに11月初めの連休予定を聞かれた。特に予定もなかったものの、ふと陣馬形山にてGYさんから見せていただいた東北の山々の紅葉が思い浮かんだ。「ちょっと足を延ばして東北の紅葉ツアーなんかいいですねぇ」と口にするとトントン拍子で東北遠征が決定した。
11月2日(土)(雨)
- 行程:大垣4:30=岐阜各務原IC=東海北陸道・北陸道・常磐道=会津若松IC=会津若松市内観光([飯盛山]白虎隊十九士の墓、さざえ堂、若松城跡「鶴ヶ城」、茶室麟閣)11:30~16:30=泊地(二本松市)17:30(泊)
台風21号は低気圧となるも秋雨前線を刺激し大雨の1日。喜多方ラーメンを食べてから市内観光をし、安達太良山麓の温泉旅館へ入る。
11月3日(日・祝)(快晴)
- 行程:泊地7:45=安達太良高原スキー場駐車場(奥岳登山口)8:00~8:10-五葉松平9:15~9:20-展望台9:35~9:40-安達太良山11:00~11:35-牛の背分岐11:54-鉄山12:17~12:25-牛の背分岐12:50-勢至平分岐14:03-駐車場15:21~15:35=泊地16:30(泊)
昨夜遅くまで雨が降っていたが、朝風呂に向かうと窓から朝日が差し込んでいた。食事を済ませ車に乗り込むと、あっという間にスキー場の駐車場に到着した。
すでに多くの車が止まっていた。準備をしていても車が次々にやってくる。さすがは百名山、人気の山である。
無料駐車場からから有料駐車場を突き進むと奥岳登山口が現れる。奥にはロープウェイ乗り場が見えるが、誘惑にもまけず登山道へと足を進めた。
最初は、平坦な道をのんびりと。晩秋の雰囲気が漂う。
周回コースの分岐。左、五葉松平・薬師岳経由で安達太良山へ登る。帰りは右側の勢至平・くろがね小屋から下りる予定。
スキー場リフト下を登っていく。
リフトを超えるとゲレンデが現れる。さわやかな秋空の下多くの登山者が進んでいく。
ゲレンデを過ぎるとだんだんと傾斜がきつくなってきた。昨日までの雨の影響か、ぬかるみの道となり、足の置き場に注意を払う。
わずかに残った黄葉が目を楽しませてくれる。
アルミ梯子なんかも登る。
徐々に勾配もゆるくなってくると五葉松平。
安達太良山の山頂がちょこんと見える。別名「乳首山」と言われる理由が納得。
展望台に移動。眼下にはロープウェイ乗り場、駐車場が見える。その向こうは岳温泉。
やはり紅葉は遅かったか・・・。
展望台から。左のちょこんと顔を突き出ているのが安達太良山。中央が矢筈森、中央左の台形が鉄山。手前が五葉松平。
小さなお社。ロープウェイ薬師山頂駅のすぐそばのため軽装の方も多い。
薬師岳の道標。山頂(1322m)は少し離れたところにあるようだ。
青空のもと「この上の空がほんとの空です」の道標の前で記念撮影。帰ってから久しぶりに智恵子抄を読み直す。
展望台からしばらくは整備された木道を進む。
ななかまどの実がわずかに残る。
1600m附近、頂上までもう少し。風がだんだんと強くなってくる。
安達太良山に到着。三角点は後ろの岩山の上。風がきつくて飛ばされそう。
岩山をよじ登り安達太良山山頂へ。
Ⅱ等三角点 点名・大関平。雲に隠れているが正面奥は飯豊山方面。右奥は西大嶺、西吾妻山、中吾妻山。
右手前が船明神山、その奥頂上が雲に隠れているが磐梯山。
中央が鉄山、その奥に吾妻連山。西大嶺から一切経山まで連なる。
強風で立っているのもやっとこさ。早々に山頂岩山からおりて昼食タイム。
当初計画では、牛の背からそのまま下山予定であったが、「鉄山もいいね」ということで時間に余裕もあることから寄り道をすることに。
安達太良山を少し下り、牛の背に向かう。
牛の背に近づくとガスの匂いがかすかに漂い、雰囲気がガラッと変わる。
爆裂火口、沼ノ平を見下ろす。火山性ガスが噴出しており立入禁止。
左の崖が船明神山、その奥に磐梯山。正面に秋元湖、その右奥には飯豊山あるはずだが雲に隠れて見えない。
鉄山に向かう。安達太良山では大勢の登山者がいたが、鉄山へは我々のほかは誰もいない。
鉄山への登りは岩登り。岩のマーカーを頼りに進んでいく。
風でバランスを崩さぬように、着実に登っていく。
本来のルートではまっすぐ進み、回り込んで山頂にあがるのだが、ショートカットして岩を登る。
鉄山登頂。誰もいない。
鉄山山頂から望む磐梯山。相変わらず山頂は雲に隠されている。
正面に矢筈森、その右奥が安達太良山、乳首がくっきり。さらに右奥が和尚山。
鉄山からは通常ルートで下山。ちょっと遠回りだがクライムダウンをするよりは安全で楽ちん。
牛の背までは来た道を戻る。
牛の背から峰の辻、勢至平経由で下山。くろがね小屋が閉じていることから近道を選択。多くの登山者は小屋経由のルートで下っている。
理由はすぐ理解できた。登山道が水浸し。足元がクチャグチャである。尻もちだけはつかないよう慎重に下りていく。
なんとか勢至平の分岐までやってきた。小屋へ向かう道は小屋への資材搬送で車が通れるよう砂利道で整備されている。これなら、ちょっと遠回りでも時間的には早く到着できるだろう。どうりで近道ルートは人気がないはずだ。
奥岳登山口まで下山。途中、奥岳自然遊歩道を通りたかったが通行止で残念。ショートカットをしながら落ち葉散る登山道にて駐車場へ戻った。
黄葉には間に合わなかったものの、晴天に恵まれてとても楽しい1日であった。
来年度にくろがね小屋が新しくなるらしい。次回は小屋の温泉につかりながら紅葉をめでることとしよう。
駐車場を離れ、福島市の土湯温泉のホテルに向かう。明日も天気は良さそうだ。
地理院地図
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