大垣山岳協会

蕪山 2024.10.27

蕪山

月報「わっぱ」 2024年12月(No.517)

【 一般山行 】 蕪山 ( 1068.8m Ⅱ△ ) OS

  • 日程:2024年10月27日(日) (曇り)
  • 参加者:L.KM、IK、OS、OH、OT、OS、MY、MK、YC、YM
  • 行程:三城交番西駐車場6:20=道の駅ほらど=板取21世紀の森公園駐車場8:00~8:10-(株杉の森)-蕪山10:55~11:35-21世紀の森公園駐車場13:45=道の駅ほらど=三城交番西駐車場15:50(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:上ヶ瀬(岐阜2-4)[北緯35°44′、東経136°48′]

 不安定な天候が続き、リーダーは実施の可否を大変迷われ気をもまれて当日の朝を迎えられたと思います。思ったより朝の天気は良く、参加者全員今日1日の天気と楽しい登山を祈って出発しました。

 21世紀の森公園の駐車場から出発し、株杉ルートを登ります。登山口を入ると直ぐ国内でも珍しい巨木の株杉群生地に入ります。樹齢400~500年の伐採された杉株の上に伸びた杉の木の迫力ある姿に圧倒されました。見応えがあります。自然の神秘を感じながらしばらくそんな株杉を見ながら進みます。

株杉を見ながら谷沿いの登山道を行く

 株杉群を過ぎると植林の中のガレガレで石積みの階段状の道が続きます。段差が大きく勾配がきついので歩きにくく、風も無かったので暑くて汗が吹き出しました。どんどん高度を上げて登っていく感じです。登山道は沢沿いの道で小さな滝の後渡渉を繰り返しますが、この頃
から沢から心地良い風が吹き出したのでとても楽になり、気持ちよく登れるようになりました。また、沢の流れる音も涼しさを呼びます。木の橋が腐っている所や木の根っこが滑って危ない所もあったのでそんな所は慎重に通過します。株杉ルートと尾根ルートの分岐に到着、山頂は右に進みます。下山はここから尾根ルートを帰る予定です。

 山頂まで2515mという標識の所から尾根まで緩やかなジグザグ道をつづら折りで登って行きます。植林帯が終わってブナやシロモジでしょうか、木の名前がはっきり分からないのですが、その葉が黄色く色づき初めているのが目に付くようになり、秋の気配も感じることが出来ました。

山頂手前のブナ林

 尾根伝いの道はずっと根っこの道が続いていたので滑らないように気を張って進みます。急な登りがあったと思うと下りがあったりとアップダウンを何度も繰り返し進むと左前方に山頂が見えてきました。まだあんなに遠いのか、とその遠さに少し気落ちしましたが気を取り直して進みます。山頂まで1000m地点を過ぎた辺りから紅葉している木が増えてきました。赤色はまだ少なく黄葉が目立ちます。

 山頂まで500m地点まで来ました。山頂は直ぐそこと思っていたら最後の急登が待っていました。喘ぎ喘ぎ登り先を見ると人影が、山頂だ! 山頂到着10時55分。

 山頂はススキや低木は刈り払われ三角点の標柱と山頂名を書いた柱とヒノキの木が1本立っていました。三角点の標柱は地面から80㎝位の高さになっていました。雨などで土が流れてしまったのでしょうか、このままでは倒れてしまわないか心配になった程です。

 山頂からの景色は、天気がいいと360°の眺望が楽しめるはずですが、今日は遠くはガスがかかっていて残念ながらハッキリ見ることは出来ませんでした。しかし近くの山々は見渡せ、山頂に立った喜びに浸ることが出来ました。

 山頂にはもう1グループ団体さんが昼食を摂られていましたが、私たちも場所を確保しランチタイムとしました。10月とは思えないほど暑い日が続いていますが、さすがに山頂は風が吹き寒いです。早速防寒対策として上着を羽織り、昼食を摂りました。

山頂で昼食中

 そうしているうちに何やら怪しい黒い雲が出てきたため、下山を早めることにしました。全員で写真を撮った後下山開始です。木の根と石車に気を付けながら下り、分岐を右に折れ尾根ルートを奥牧林道の方へ下りました。植林帯の中、ガレは無く歩き易いのですが、長い単調なつづら折りの道で、やっと林道が見えた時はホッとしました。株杉の森の登山口を見ながらゴールの駐車場に戻りました。

山頂にて集合写真

 雨に降られる前に下山したいという意識が働いたのか、予定時間を大幅に短縮した早いペースでの山行でしたが、参加者全員無事に登頂、下山することができました。楽しい山行でした。お疲れさまでした。

下山後に株杉の前で

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