月報「わっぱ」 2024年11月(No.516)
【 月例山行(市民登山) 】 御嶽山 ( 3063.6m Ⅰ△ ( 最高点 3067m 、王滝頂上 2936m ))
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- 日程:2024年10月6日(日) ( 晴れ時々曇り )
- 参加者:CL.MK、SL.NT、1PL.FI、1SL.OH、2PL.MT、2SL.YC、3PL.FT、3SL.GM、4PL.ST、4SL.MY、OS、SD、ST、TM、TK、NY、NH、NF、HC、HY、MM、MH、YM、YH、YM、RH、一般市民16名
- 行程:大垣市総合体育館駐車場4:20=安八SIC=中津川IC=道の駅「賤母」=道の駅「三岳」=田の原駐車場8:05~8:40-王滝頂上11:40~11:50-剣ヶ峰12:20~12:40-王滝頂上12:50~13:30-田の原駐車場15:35~16:00=道の駅「大桑」=中津川IC=安八SIC=大垣市総合体育館駐車場19:40(解散)
- 地理院地図2.5万図:御岳高原(飯田5-4)、御嶽山(同9-2)[北緯35°54′、東経137°29′]
昨年雨で中止となった御嶽山、リベンジの市民登山である。今回は市民の方16名に会員26名を加えた総勢42名で、大型バス1台。現地までの移動距離が長いため早朝4時集合の案内をしたが、全員早めに揃って予定より早く出発することができた。
バス車内では、冒頭に会長挨拶の後、灯りを落として就寝時間となった。大垣出発時から降り続いていた小雨は、道の駅「賤母」で休憩したあたりで止み、雲の合間に青空がのぞき安堵した。道の駅「三岳」で二度目の休憩の後王滝村に入り、長いつづら折りの道の先、8時過ぎに田の原駐車場に降り立った時には、これから登る御嶽山の雄姿が青空にくっきり浮かぶほどの好天になった。
王滝口登山道の規制緩和期間は10月16日正午までであるため、駆け込み登山者が多いのだろう。上の駐車場は既に満車だった。田の原の標高は2190mで、いきなり高所からの歩きになるため、身体を慣らす意味で30分ほど時間をかけて準備し、10名ずつ4つに分かれた班ごとに少し間隔を置いて出発する。
御嶽神社の鳥居で頭を下げ、最初は足慣らしにちょうど良い感じの軽い登り。 御嶽神社の遙拝所で安全を祈願した後、それぞれ衣類調整タイム。風があり少し寒く感じるかもと備えてきたが、歩き始めると汗ばむほどになる。快適に山行を楽しむには衣類で体温調整することが重要だ。
緩やかな木の階段から石の階段が混じる道になり、次第に登り甲斐のある歩きづらいゴロゴロ石の道に。狭い道が続くが、早々に下山してくる方とのすれ違いが増える。先を急ぐ後ろからの登山者もあり、通常は登り優先ではあるけれども、その都度状況に応じて道を譲り合いながら進む。一回り大きく赤い実をつけたナナカマドに秋を感じたが、長く続いた猛暑の影響なのか、山全体の色づきはまばらで、美しい紅葉の景色はもう少し後のようだ。
そして八合目避難小屋に到着。ここからはヘルメットの着用を求められている。森林限界を超えハイマツ帯となった道は更に傾斜が厳しくなり、目前に見えている九合目避難小屋や王滝頂上までがとても辛く感じる。
スタートから登り一辺倒で歩いて約3時間、無事王滝頂上に到着する。ゆっくりペースで適度な休憩をとったこともあり、体調不良や疲労などで山行を中止する方も無く、全員無事に王滝頂上まで登頂した。ただし、市民、会員それぞれ若干の方は、この先の下りのことを考えここで待機することとなった。
ここから先が噴火で多くの方が犠牲となった八丁ダルミと呼ばれる場所で、目の前には御嶽山最高峰の剣ヶ峰までがはっきり確認できる標高差130mの急な登り。硫黄の臭いが強くなり、火山であることを実感する。やっと坂を登り終えたと思ったら最後に長い階段。すぐ横にはシェルターと供養塔。階段途中では災害の爪痕があり、10年前確かにここで火山災害が発生したことを強く感じる。御嶽山は1984年にも地震による山頂南斜面の大崩壊があり、それ以前と山容を変えているそうだ。
辛い階段を登り切り3067mの御嶽頂上、剣ヶ峰に到着。ここからは中央アルプスをはじめ、北アルプス、南アルプスの絶景を堪能できる筈だったが、残念ながら低く白い雲が山並みを隠してしまっていた。
剣ヶ峰では長時間の滞在は禁じられている。集合写真を撮ってすぐに王滝頂上まで戻り、40分間の昼食タイムをそれぞれ楽しんだ。
そして13時30分下山開始。誰もが元気を取り戻しペースも上がるが、下りこそ膝を痛めぬよう、また石ゴロの道は浮石にも気を付け、一歩一歩慎重に進まなければならない。ガスがかかり景色が隠れる場面がしばしばあったが、15時30分過ぎ無事下山。帰り支度を整えた後、御嶽山をバックに改めて全員での集合写真を撮り御嶽山を後にした。
御嶽山の火山噴火災害が発生してちょうど10年。関連する報道に何度か触れる機会がある中での市民登山。参加者それぞれ思いを持って今回の山に臨まれたことと思うが、無事に山行を終えることができたことに感謝するばかりである。参加された皆様お疲れさまでした。
地理院地図
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