月報「わっぱ」 2024年10月(No.515)
【 一般山行 】 川上岳 ( 1625.5m Ⅰ△ ) GY
- 日程:2024年9月29日(日) (曇り)
- 参加者:CL.FI、SL.NT、IK、KT、GY、ST、TK、FT、HN、MK
- 行程:中之江駐車場4:00=岐阜各務原IC=郡上八幡IC=せせらぎ街道=萩原町山之口(駐車地)6:45~7:00-登山口7:50-川上岳10:50~11:35-登山口14:00-駐車地14:50=郡上八幡IC16:00=中之江駐車場18:10(解散)
- 地理院地図2.5万図:山之口(飯田13-1)、位山(高山16-2)[北緯36°00′、東経137°09′]
川上岳は下呂市と高山市の境界稜線上に位置しており、山頂は非常に展望が良く、一等三角点が設置されています。「川上」を「カオレ」とはなかなか読めないのですが、会の人たちは平気で読んでいます。
早朝4時に中之江駐車場を出発して、登山口までは3時間弱の道のりです。高速を下りて国道を走り、さらに県道を離れ林道に入ると右は山肌、左はガードレールもない崖っぷちの車幅ぎりぎりの未舗装の悪路です。そこを慎重に進むと橋にぶつかり「これより先関係者以外立ち入り禁止」の標識があました。付近の空きスペースに車を停め、出発準備です。
そこから標識によると2.6㎞林道を歩き、登山口に着くと「癒しの道」と書かれた立札がありました。針葉樹林帯の道をリーダーを先頭に一列に進みます。川に架かる2本の揺れる丸太橋を渡ると、この日一番の難所である標高差500mのジグザグの急登が始まりました。風が無く蒸し暑さで吹き出る汗をぬぐいながら皆無言で一歩一歩足を進め、1時間半かけてようやく尾根に出てほっと一息しました。
そこからは植生が変わって広葉樹の森になり、ほんの少し色付き始めている木が現れ秋の訪れを感じることが出来ます。しばらく気持ちの良い尾根を歩いていると右手に川上岳の山頂が見えて来て、あともう少しだと思うと足取りも軽くなりました。そのうちに熊笹が生い茂り視界が悪くなって来たので、リーダーが鉄砲を打って熊さんに私たちがいることをお知らせして熊鈴を付けて下さいました。
川上岳の山頂には背の高い木が生えていないので山頂へ向かう道が見通せて、「まるで天空の散歩道みたいね」と詩情豊かな女性陣から感嘆の声が上がりました。山頂は広々としていて、晴れていれば御嶽山、北アルプスの山々、白山など360度の大展望が得られるとのことです。あいにくの曇り空で景色が見られず残念でしたが、山頂に立てた達成感で大満足でした。
小一時間ゆっくりとランチタイムを楽しんでから下山を開始しましたが、途中椎茸によく似たキノコがたくさん生えている倒木がありました。そこで丹生理事長がキノコを手に取り「傘を裂いてみると茎との境が黒くなっているでしょう。この黒いのがあったらツキヨダケと言う毒キノコだから気を付けましょう」と教えて下さいました。ツキヨダケは生え方も見た目も椎茸に良く似ているので「もしかしたら食べられるかも」と思ってしまいそうですが、やはり山のキノコは見るだけにしておいた方が良さそうです。
登山口から駐車地までの林道歩きは、無事に下山した安堵感からおしゃべりに花が咲き、楽しい時間でした。
久しぶりの登山は少し不安でしたが、一人ではくじけてしまいそうな山も皆さんと一緒なら頑張って登れます。改めて素敵な山の仲間の皆様に感謝しながら帰路につきました。
コメント