月報「わっぱ」 2024年10月(No.515)
【 一般山行 】 粥川谷遡行、瓢ヶ岳 ( 1162.6m Ⅲ△ ) OM
- 日程:2024年9月21日(土) (曇り時々雨)
- 参加者:L.HT、TS、NY、HM、YC
- 行程:岐建駐車場6:00=宮奥駐車場7:40-(粥川谷遡行)-瓢ヶ岳11:30~12:10-宮奥駐車場13:45=岐建駐車場15:30(解散)
- 地理院地図2.5万図:苅安(岐阜3-1)[北緯35°39′、東経136°53′]
連休中、長良川中流に位置する瓢ヶ岳の粥川谷を遡行した。当初は22日に実施の予定だったが、三連休は全体に天気が悪い予報。その中でも21日が良さそうだというリーダーの判断で、実施日を変えたのである。そのため5人というささやかなパーティになった。
瓢ヶ岳は高賀三山の一つとして親しまれている。ここにはかつて鬼が棲んでおり藤原高光がそれを退治、妖鬼が再度現れないよう山麓に6つの社を祀ったという伝説から福部ヶ岳と名付けられたという伝説がある。さらに、福部の音から瓢に変化したのではないかということである。古から修験の山である。
星宮神社を通り過ぎ、瓢ヶ岳登山口に駐車。入渓してしばらく行くと左岸に30mほどの滝があった。そして40mの大滝 (宝ヶ滝) で写真を撮り、さらに進んで行くと落差7mでグリーンの滝つぼを持つ三枚滝があった。ここは右から巻いた。更に登ると林道に突き当たり暗渠があった。腰をかがめて潜り抜けるのも面白い。
手頃な小滝が連続し、胸くらいの深さの渕をへつるのも楽しい。手がかりがあり確実に登れそうな所は果敢に登る。皆快調に滝を越えて行く。登り方も人それぞれで、見ていて楽しい。
天気は予報通り下り坂の様子、雨露が頬に当たる。だんだんと森が霧に包まれていく。樹々が白いヴェールを纏ったようで美しい。
登山道に出た所で沢靴からシューズに履き替えた。この登山道は標識があるものの、不安になるほど道は崩れており不安定。1100mあたりからは登山道を離れ笹の中を直登。再度登山道に出るとすぐに瓢ヶ岳の頂上だった。
頂上には大きな栗の木とアズキナシがあり、ベンチが二つ。雨は止んだが濡れた体が秋の風で冷えていく。暖かい飲み物でひと息。晴れていれば北アルプスの山並みや白山連峰も見える絶景らしいが、霧に覆われた今日はおあずけ。30分程談笑して下山にかかる。
奥瓢ヶ岳を経由し宮奥ルートを下るが、急勾配で滑りやすい。登山靴は重いのでトレランシューズを履いたため転倒者が続出。リーダーだけがスパイク付きの地下足袋でスピードを出し、ちょっとずるいという声も上がった。
滝の音に癒され、緑の中をゆったりと歩く大人の沢遊び。心安らぐ一日をありがとうございました。
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