【 個人山行 】 火打山 ( 2462m Ⅲ等△ ) 、妙高山 ( 2445.9m Ⅰ△ ) ST
- 日程:2024年8月9日(金)~11日(日)(晴れ)
- 参加者:HY、ST、他2名
- 行程:
- 9日(金) 三城公園駐車場5:00=名神高速道=中央高速道=長野自動車道=上信越自動車道=妙高高原笹ヶ峰駐車場11:00着-十二曲がり1790m12:40-富士見平13:55-高谷池ヒュッテ着14:55(泊)
- 10日(土) 高谷池ヒュッテ発6:45-天狗の庭7:20-ライチョウ平7:55-火打山山頂8:40~8:50-高谷池ヒュッテ10:45-茶臼山11:55-黒沢池ヒュッテ着12:30(泊)
- 11日(日) 黒沢池ヒュッテ発5:20-大倉乗越5:40-妙高山7:55~8:45-大倉乗越11:05-黒沢池ヒュッテ着11:33下山12:00-笹ヶ峰15:35着
- 地理院地図2.5万図:湯川内、妙高山
8月9日(金)
妙高高原笹ヶ峰駐車場11:00着-十二曲がり1790m12:40-富士見平13:55-高谷池ヒュッテ着14:55(泊)
穏やかな山容の火打山と、外輪山に囲まれた溶岩ドームの越後富士とも呼ばれている妙高山に二泊三日の計画で遠征をしてきた。隣り合う二座へ標高1310mにある笹ヶ峰から登るのだが、出発が11時ということもありきょうの予定は高谷池ヒュッテまでという計画である。
登山口は白樺の林が多く涼しい。徐々に植生が変わりブナ林が多くなる。整備された木道を黙々と進むと滝が勢いよく流れる黒沢橋に着いた。
黒沢に架かる橋を渡った所から傾斜がきつくなってきた。
急坂の先には十二曲がりという看板があった。短い間隔でつづら折りに登ると
強い日差しが身体にあたり汗が滴り落ちる。
十二曲がりを登りきると尾根道になり標高が上がったせいか針葉樹が多くなった。
オオシラビソの樹木からは、甘い香りが漂い心地よいがまだまだ急坂は続いた。
暫くするとようやく緩やかな道になり高谷池と黒沢池の分岐点になる富士見平に着いた。
左側の登山道に入り、黒沢岳の山腹を巻きながら登って行くと樹木の間から火打山、影火打、焼山が見えてほどなく高谷池ヒュッテに着いた。
高谷池ヒュッテからは目の前に火打の山々が聳え足元の広い湿原の周りにはイワイチョウ、アキノキリンソウ、リンドウ、の花が咲く別天地で至福のひと時を過ごした。今日はここで宿泊。
後で分かった事だがキャンプ場でテントを張っているワンゲル部の高校生は行程が11日に下山予定で笹ヶ峰登山口近くまで時間的には変わったが私達と一緒だった。
8月10日(土)
高谷池ヒュッテ発6:45-天狗の庭7:20-ライチョウ平7:55-火打山山頂8:40~8:50-高谷池ヒュッテ10:45-茶臼山11:55-黒沢池ヒュッテ着12:30(泊)
翌朝は火打山に登って黒沢池ヒュッテに泊まる予定なので出発は6時45分と遅くでた。
出発から暫く歩くと、山は一面のガスの覆われて視界は悪いが冷たい風が吹き抜け気持ちがよい。笹原の生い茂った緩い台地状の道を進むと天狗の庭という看板があった。
ここからは湿原の中に広がる大小の池塘の中に逆さ火打山が映るというのだがガスで真っ白で何も見えなかった。下山の時のお楽しみとしよう。
この天狗の庭から灌木と笹の生い茂る道から稜線に取り付く。尾根からは火打山の一部に激しい崩落跡が見え、今も崩落が続いているようだ。
標高2200mの雷鳥平までくると傾斜はゆるみ休憩をした。そこには雷鳥が生息しているらしく保護観察の為か数台のカメラが設置してあった。そこから山頂直下の急坂を登りきると火打山の山頂に到着した。
登りはガスで見れなかったが天狗の庭にある大きい池塘の青い水面に火打山の逆さ影が映り綺麗だ。
高谷池ヒュッテに戻り休憩をし高谷池分岐から茶臼山を越えて12時過ぎに黒沢池ヒュッテに到着した。炎天下の野外ベンチで長いランチタイムが始まり会話の花が咲いた。
翌日は5時半に出発するので早く就寝した。
8月11日(日)
黒沢池ヒュッテ発5:20-大倉乗越5:40-妙高山7:55~8:45-大倉乗越11:05-黒沢池ヒュッテ着11:33下山12:00-笹ヶ峰15:35着
黒沢池ヒュッテの朝食は4時30分と早く、名物のクレープとコーヒーとコンソメスープ、甘納豆の組み合わせであるが、これだけの枚数を焼くのは大変だと思った。
妙高山に登るには黒沢池から峠を越えたあとがきついので、最初はゆっくりと山腹を登って行くと大倉乗越に着いた。
大倉乗越からは狭い溝の道を山腹を巻いて急降下していく。
長助池分岐からは急登が続いたが時計を見るとまだ6時過ぎ、直射日光が当たらなくて体力の消耗は少ない。大きな溶岩に架かったロープを越えると一等三角点のある北峰に着いた。
北峰を後にして南に行くと火口から噴き出した巨大な溶岩が点在し、微かに硫黄臭が漂う中を進むと妙高大神のある南峰についた。ここからも360度の大展望が楽しめた。
百名山だけあって登山者は多く場所に寄っては渋滞もした。長助池分岐から先は大倉乗越まで溝状の狭いトラバース道と急登でまさに修行をしいられた。
尾根を登り切り、そこから眺めた妙高山はやはりきつい山であった。黒沢池ヒュッテにたどり着きH氏の計画通り12時に下山開始をした。
黒沢池ヒュッテからは高層湿原が広がる木道を歩き富士見平に到着した。分岐からは黙々と下り、十二曲がりのつづら折りも沢山の登山者に抜かれたが黒沢橋を過ぎたあたりだろうか、高谷池のキャンプ場で知り合ったワンゲル部の高校生の一人がよくぞご無事でと声を掛けられて思わず疲れも吹っ飛び苦笑した。
三日間天気に恵まれて、仲間と協力しあって火打山と妙高山を登る事ができました。
登山中は直射日光がきつく身体に堪えたが時折ガスも湧いてきて涼しく登ることもできました。展望地から眺める山々の連なりなど豊かな自然に身を置いて山の魅力を満喫した山行でした。
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