大垣山岳協会

猛暑を逃れⅠ等三角点・大洞山周回 2024.08.04

大洞山

【 月例山行 】 大洞山 ( 1034.6m Ⅰ等△ ) 郡上市和良町鹿倉 NT

 当会8月の月例山行は北川稔朗Lの下9名の参加で郡上市和良の大洞山で行われた。連日猛暑が続く日本列島、この日も大垣市は37℃越えが予想されたが緑深い和良の奥地は飛騨と長良源流の冷風が吹いていた。

<ルート図>
  • 日程:2024年8月4日(日) 晴れ
  • 参加者:L.KT、IK、OS、GM、NT、HY、MY、MK、MT
  • 行程:登山口7:59-御嶽展望台8:29-白山965m峰10:28-大洞山11:13~12:10-カワラ谷林道12:19-登山口13:28
  • 地理院地図2.5万図:郡上市島

 大月の森キャンプ場を過ぎ、下山路のカワラ谷林道を300mやり過ごし5~6台は停められる膨らみへ着いた。駐車地からの木階段は直ぐに急傾斜となって約200m高度を稼いだ。

 大汗を掻いて標高812mの高みへ着いた。此処は御嶽山の展望がすこぶる良いと北川Lがスマホの写真を見せてくれたが本日は生憎霞んでおり遥拝出来なかった。

 西へ周回を開始するや尾根が切り開かれて大きな鉄塔に出くわした。正面にこれから登る916mと930峰、離れて965峰から緩やかに尾根を辿った先に大洞山が見渡せた。

 鉄塔を過ぎると道は急傾斜で下降を始めた。地形図の標高730mの最低鞍部には破線が記載されており、嘗ては和良村鹿倉と八幡町入間を結ぶ峠越えの道があったようだ。

 尾根道は整備が行き届き要所には道標が「大洞山山頂あと○○m」と丁寧に知らせてくれる。だが、この親切が自ら学ぶことを放棄し判断力の欠如した登山者を量産していると思うのだが・・・しかし、昨今の登山事故の多さを鑑みれば地元の迷惑は計り知れず道標を増やし対処するしかないのだろう。申し訳なく考えさせられる。

 尾根には木曽五木のコウヤマキとアスナロの天然木が多かった。

 尾根は標高930m峰から北へ向きを変えて50mの急下降となった。コウヤマキやアスナロの落ち葉を踏んで慎重に下る今日の参加者達。

 鞍部に降り立つと尾根は広くなって965m峰へ緩やかな登りとなった。足元は丈の短い笹原となって大洞谷から時折風が吹き抜けて心地よく大の字で寝そべりたかった。

 965m峰を過ぎると傾斜が落ちて雰囲気の良い尾根歩きとなった。此処は孫にせがまれ未だ果たせないカブトムシやクワガタが好みそうな良木が多く簡単にゲット出来そうな雰囲気だった。

 俄かに大石が出て来て尾根の様相が変わって来た。高みが透けて見え山頂が近い予感が、

 大石の上に根上がりの木を見て生命力の強さに思わずカメラを向ける。透けて見えていた高みは990mの前山で一旦10m下降して最後の登りにギアを入れた。

 岐阜県に17点あるⅠ等三角点の一ツ、点名・大洞山。一辺18㎝の標石柱は欠け一ツなく綺麗で4個の保護石に守られていた。地形図に山名記載はないが点名の大洞山が定着しているようだ。

 本日の参加者、一姫八郎。

 ランチタイムは陽の当たる山頂を避けて南斜面に腰を下ろした。大洞谷から吹き上げる風は気持ち良かったが虫が多く蚊取り線香を焚いた。山頂稜線を挟み西側は長良川、東側は馬瀬川で飛騨川となる。

 1時間のランチタイムを終えると周回の為に北へ尾根を辿る。標高1000mで北川Lから地形図で下山ルート確認の指示を受けた。要所での地形図確認は手抜きをしてはならない。道は此処で東へ向きを変えカワラ谷へ下りる急な支尾根に踏み跡が続いていた。

 下りたカワラ谷は水のない空谷で所々に倒木は有ったが岩場もなく明るい谷で有った。

 空谷を50分ほど歩くとカワラ谷林道に出た。林道は梅雨の大雨で荒れ歩き辛い個所も有ったがやがて舗装された道路となって出合に着いた。

 帰りに寄った「和良道の駅」の駐車場はほぼ満車状態で避暑目当ての人の多さに少し戸惑った。ソフトクリームとかき氷売り場に人気が集中しており、図らずも観光客に混じり並んでありついた。

 大垣に帰って車を降りるとジリジリ、ムシムシ肌を焼かれる強い日差しに降参である。今夏は異常な暑さだがパリ五輪のテレビ観戦でまた熱くなり寝不足の日々が続いている。完


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