【 個人山行 】 鈴鹿 愛知川支流須谷川から銚子ヶ口 ( 1076.79m Ⅲ△ ) HT
- 日程:2024年7月20日(土)曇り
- 参加者:HT、HM
- 行程:大垣5:15=銚子ヶ口登山用駐車場6:20~40-入渓7:00-480m標高点8:15-840m二俣10:40-登山道11:20-水舟の池下降点11:50~13:00-銚子ヶ口13:35-銚子ヶ口登山口14:50
- 地理院地図 2.5万図:御在所山
梅雨明け早々の沢登りで増水が懸念され、穏やかな沢にと愛知川の支流、須谷川を選んだ。
須谷川は鈴鹿・銚子ヶ口から杠葉尾(ゆずりお)に落ちる沢。滋賀県側の沢らしく長く緩やだ。ここを登ってまだ行ったことのない水舟の池を訪ねるのが今回の計画。HMさんが付き合ってくれた。
早い時間に到着したつもりだったが周辺の駐車地にはすでに多くの車が停まっていた。何とか駐車スペースを見つけて出発。
須谷川の下流部は管理釣り場になっていてしばらくは林道跡を歩いていく。
林道跡が切れたあたりから入渓。ゴーロが続く中を歩く。
やがて、お!と思う大きな淵が現れた。青々として深い。簡単に巻けそうだがここはあえてへつっていく。
まだ新しい倒木が沢を塞ぐ。先日の大雨の影響だろうか。越えるのはそれほど難しくはなかった。このような倒木はこの先にも何箇所か見られた。
その後現れた淵はやはり深々としていた。この沢の淵は概ね深い。
淵を越えると水量の多い滝が迎えてくれた。見た感じ登れそうだったのでHMさんがアタック。見事登り切った。それを見て続いたが頭からフルシャワーだった。
この滝が現れたところが管理釣り場の終点。事前に見たレポでは滝の右から何とか登れそうだったが今日は水量が多くてちょっと無理。淵を回って左から越えた。
奥には斜めの壁を落ちるような2mほどの小滝。手前からも登れそうだったがあえて泡立つ流れを越えて登った。泡の下は結構深そうだった。
倒木がかかる向こうに幅広の滝が見えた。左右に広がった滝は三条の流れを落としていた。その真ん中をまたもHMさんがアタック。余裕で登っていった。
滝を幾つか登って水に慣れてきたところで淵を泳いでみた。泳力が弱いので流れに押され気味だったが中々楽しい。その後も何箇所かで泳いだ。
深く長い淵を持ち見栄えがする滝。ここは泳いでも行き詰まりそうで素直に右から巻いた。
続いて現れる3mの滝。やはり淵は深い。右側をへつり気味に越えた。
大きな淵の向こうに2mにも満たない滝。簡単だろうとへつって登ったが意外とテクニカルな登りになった。
480m標高点あたりは癒される渓相。右から落ちる枝沢に小滝が連続してかかり雰囲気が良かった。
穏やかな流れに安心していると現れたゴルジュ。河床に流木が堆積していて足をついて淵を渡ることができた。
奥には2mほどの滝がかかり登るのが難しそうなので右手の苔むした岩場を登ってクリア。
苔むした岩と深い淵、そしてそこに落ちる小滝。三者がなす彩が美しい。
いかにも泳いでください、というような穏やかな淵が現れて泳いだ。流石に濡れっぱなしでちょっと寒さを感じた。
紅葉が頭上を覆うホールのような場所に出た。ほっとする空間だ。秋には素晴らしい彩になることだろう。
巨岩の間を縫うように進み3mほどの滝を越えたところに深い淵が現れた。先には溝状の斜瀑とその上に巨大なチョックストーン。簡単に巻けそうだったがあえて水流をいく。淵のへつりに手こずったが何とか滝にたどり着くことができた。
斜瀑はステミングで登っていく。フリクションが効く岩質で見た目より快適に登れた。
巨大チョックストーンは裏見の滝を作っていた。せっかくなので裏に入ってみた。中は意外と広かった。
このあたりでは巨岩でできた岩屋がいくつかみられた。どれも空間が広い。
巨岩帯を抜けていくのも中々気が抜けない。
時折短いながらも滑床が現れる。滑好きとしてはちょっと物足りない。
激しく落ちる4m斜瀑が現れた。ちょっと見た感じではホールドが少なく難しい。だが真ん中あたりの水流が弱いところを何とか登れた。
斜瀑を越えたところからゴーロ主体の沢筋がちょっと長い。ところどころ雰囲気のいいところもあるが物足りない。それが左岸稜線が近づくところまで続く。もう稜線上の登山道に出てしまおうかと思ったほどだ。稜線が遠のいていくと再びそれらしい雰囲気の渓相となる。
再び現れた滝にテンションがあがった。
6mの滝は見た目よりも快適に登ることができた。
続いて美しい滑床が現れた。これを登り切ったところが840m二俣。左へ進めば登山道に出る。ここは右に進んでみることにした。入り始めはヤブっぽかったり植林の伐採地だったりして趣に欠けた
が、奥に進むと雰囲気が出てきた。黒い岩肌の二条の滝6mは快適。
周りの緑を眺めながら深い谷筋を進んでいくと流木のかかった8m滝。これが最後の滝だった。標高を上げた割に水流があるのは保水力が高いためだろうか。
最後はドロ急斜面を稜線目指して登っていく。この登りがきつかった。途中踏み跡に出たのでこれが登山道かと辿ったがバリエーションの踏み跡らしく雰囲気がおかしいのでGPSで確認して正しいルートに戻った。
登山道を進んで水舟の池への取り付きへ出る。HMさんは池は2度訪れたことがあるということで取り付きで待ってもらうことになった。一人空荷になって踏み跡を下っていった。
初めて訪れた水舟の池は想像していたよりも大きく、いい佇まいを見せていた。周りが植林なのは残念だがそれでも訪れた甲斐があった。水中には多くのイモリが生息していた。池周りの樹木にはモリアオガエルの泡がたくさんぶら下がっていた。
水舟の池取り付きは風が通って意外と涼しい。ここで休憩をとった後、登山道を帰った。
途中、HMさんのリクエストで南峰に寄り道してから銚子ヶ口へ寄る。そしてそのまま下山にかかった。曇り空だったが稜線からは鈴鹿中部の山々が見えた。
稜線を離れると登山道は概ね植林の中で暑いのも手伝って随分と長く歩いた気がしていた。しかし実際は駐車地へは意外と早い時間で着くことができた。休憩なしの下山だったので流石に足に疲れを感じた。
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