大垣山岳協会

蒸し暑いヤブ尾根を行く、越前甲山・大日山 2024.07.07(№1)

大日山(越前)

【 一般山行 】 越前大日山(越前甲)( 1319.7m Ⅱ等△ )、大日山 ( 1368m △なし )
福井県勝山市 石川県小松市 NT

 7月7日の七夕は晴れてメデタシ、メデタシであったが福井と石川の県境尾根は梅雨の長雨と養分をたっぷり取り込んで成長した草木が奔放に伸びて風を遮り蒸して暑かった。高木L以下15名の参加者は先ず越前甲山に登頂、更に大日山まで10名が足を延ばした。なお越前大日山1319,7mについては山頂山名板に従い越前甲山とした。

<ルート図>
  • 日程:2024年7月7日(日)(晴れ)
  • 参加者:L.TM、SL.NT、IK、KM、GY、SK、TS、HA、FT、FI、MK、MY、MT、MM、YC
  • 行程:登山口8:21-大日峠9:07-越前甲山10:22~40-大日山12:03~38-越前甲山14:05-大日峠15:00-新俣峠15:30
  • 地理院地図2.5万図:北合(金沢8-3)

 登山口の様子を見に行ったTSちゃんが慌ててスパッツを着けた。梅雨の最中の谷沿いのルートである。おおよそ見当はついていたが伸びた雑草が露を含み足元を隠していた。

 ルートは谷の渡渉を何度か強いられる。水分を含んだ泥土の踏み跡は滑り岩は苔むして油断が出来ないがトップを歩くリーダーの早足を懸命に追っかけた。

 それにしても伸びた草だけでも鬱陶しいのにツルがストックやザックに絡んで邪魔をして時折待ちが発生する。難所を通過するや早足となって後続の追っかけは辛い。

 登山口から40分ほど大汗を掻いて大日峠へ着いた。此処で最初の休憩タイム「8分のコール」に「今日のリーダーは厳しいゾ!」の声が漏れ聞こえた。峠は登って来た谷からの吹き上げの風が心地よく居座り続けたいような所で有った。

 峠から県境尾根沿いに登るのだが2ヶ所の急傾斜地が待ち構えている。その手前僅かな距離だが緩やかな尾根は木々の丈が低く見通しが利いて南東に法恩寺山のスキー場と経ヶ岳、大長山、赤兎山が見えていた。

 急傾斜の途中で後続との距離が空き過ぎたので風の通る場所での立ち休憩を要請、だが青葉の茂る下に風の通る隙間はなく蒸して暑かった。

 傾斜が落ちて徐々に樹木の丈が低く細くなって笹竹混じりの灌木帯となり視界が広がって来た。東に白山が谷に幾筋か雪を残し南北に稜線を延ばしている。北にピラミダルな山容で目立つのは大笠でその南は笈ヶ岳だろう。

 切り開きの中央に点名・大日山(だいにちさん、1319.65mⅡ等△)標石柱が有って「越前甲山」の山名板が有った。3度目の山頂だが初めて来た時からこの山名板が頂を飾っていた。大日山1368mと紛らわしいのでこの山頂は越前甲山と記すことにした。

 山頂で長めの休憩を済ますとTMリーダーは大日山1368mへ有志を募り向かうと告げた。応募者は10名、意外に多いと思ったが皆夏のアルプスへ向けてやる気がみなぎっていると感じた。目的は人を育てる良い傾向だ。

 NTを含む5名は大日山へ向かう10名を見送った後も12時まで越前甲山に滞在して下山にかかった。事前調べ通りに行けば彼等が大日山へ到着している時間である。

 滑りやすい急傾斜地を無事に降りて振り返ると本日登ったルートが明瞭に見えていた。大日峠からは荒れた谷ルートを止めて県境尾根を新俣峠へ巡視路をつかって降りた。

 新俣峠の勝山市側駐車場に有ったお地蔵様。嘗ては大日峠にも大日如来像が有ったとか。駐車地へは国道416号をのんびり30分歩いたが途中すれ違ったのは車1台とバイク1台のみで貸し切り状態、大手を振って歩けた。

 帰垣時間短縮の為に新俣峠へ車を上げて大日山へ向かったメンバーが下山して来るのを待った。峠で待つこと1時間強、意気揚々と降りて来る仲間達を迎えた。


越前大日山(越前甲) 2024.07.07
月報「わっぱ」 2024年8月(No.513) 【 一般山行 】 越前大日山(越前甲)( 1319.7m Ⅱ△ )、大日山 ( 1368m △なし )  日程:2024年7月7日(日)(晴れ) 参加者: 行程:三城交番西駐車場5:30=冠山...

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