【 個人山行 】 姉川支流起し又川から五台山 ( 1047m △なし ) HT
- 日程:2024年7月6日(土) 晴れ時々曇り
- 参加者:L.HT、SL.NH、SD、HM、YC
- 行程:大垣6:00=駐車地7:10~25-入渓7:35-510m二俣7:55-640m二俣9:00-830m二俣10:00-五台山11:10~12:00-1040mジャンクション12:20-集落跡13:15-駐車地13:50
- 地理院地図 2.5万図:美束
暑気払いに起し又川へ沢登へ出かけた。
起し又川は花崗岩の沢で古くは石を切り出して加工し臼などを作っていた。本流沿いにはその痕跡がいくつか残っている。今回はその本流ではなく以前から気になっていた510m二俣の右俣へ入った。
今回集まったのはいずれも力量的に信頼できるメンバー。笑顔での出発となった。

林道を僅かに歩き入渓。ここのところ晴れ続きだったため水量は大したことないだろう、と見込んでいたが甘かった。数日前の大雨の影響がまだ残っているようだ。近くの伊吹集落では崖崩れの災害があった。

平水なら問題ないところも今日は少しテクニカルになっていた。

510m二俣を右に入ってすぐこれはという滝が現れた。大きな釜を持つ4m。左からへつって取り付けたのでそのまま登った。岩肌が若干脆かったので後続には気をつけるよう注意した。

奥には目を見張るような幅広の滝が横たわっていた。その美しさにみんな感嘆の声をあげていた。真ん中あたりの水流を登った。

美しい滑滝の連爆も現れた。滑らかに波打つ流れが美しい。

豪快に水流を落とす滝も現れた。10mはあるだろうか。見るからに水圧がすごい。右から巻いた。

滝ばかりでなく時折穏やかな癒しの渓相も見せてくる。

手頃な滝も現れて水との戯れを楽しませてくれる。

手頃、とは言えない滝がまた現れた。5mほど。真ん中あたりを微妙に登った。

640m二俣はぐるりと周りを栃木が覆う。こんなに密生しているは他にあまり見ない。

穏やかな滑、だがその先には…

10mはあろうかと思われる斜瀑。水量が多く迫力がある。右脇の岩壁にS君が挑戦するも途中で右へ逃げた。他のメンバーは左岸泥斜面から巻いた。斜度のきつい斜面で渋い巻きとなった。

斜瀑から数十メートルは等高線が混んでいるところで規模の大きな滝が続く。立った泥斜面からこれらを一気に巻いた。

大滝群を越えると小滝が連続して現れる。

やや規模の大きい滝も現れるが楽しめる範疇。

しかし、気を許しているとまた難しい大滝が現れた。

ここは女性二人が巻きルートを切り開く。

まだまだ現れる滝。沢登りとしては本流よりずっといい。

ステミングを駆使するような滝もあって楽しい。

濡れることは全く気にならなくなってきた。

むしろ濡れて進むのが気持ちいい。

難しげなところを突破する楽しみも存分に味わえた。

普段あまり水流をトップで行きたがらないSLもついに根負け。斜瀑を堂々とトップで登ってみせた。

樋状の滝もあって至れり尽くせり。

830m二俣を右に入るといきなり滝が迎えてくれた。直登したがこの滝が一番難しかった。落口へ上がる手がかりが少なかった。

後は穏やかな沢筋が続く。少しガレっぽいので浮石に注意。

最後は岩盤が剥き出しの斜面を滑らないように気をつけて登って台地に出た。広い自然林の森が広がっていて目を見張った。

山頂までの稜線は踏み跡があるのか、と思いきやほぼヤブだった。だがそれほど歩行を妨げることもない。むしろ滝続きだった沢の疲れで斜面を登るのがきつかった。
たどり着いたピークは植林の中。パネルと印がピークであることを示していた。腰を下ろせるだけのスペースがあったのでここで休憩をとった。吹き抜ける風が疲れた体に気持ちよかった。

下山ルートもスッキリしない状態が続いた。

それでも途中、伊吹山が見えた時にはみんな感激していた。

尾根を下り出してからは比較的いい感じの樹林が続き歩きやすかった。ただルートファインディングがやや難しく一部下る方向を間違えて修正した。

集落跡(と思われる)までは意外と早く下りることができた。この集落跡は谷間にあるにしては広々とした台地で耕作も行われていた様子だ。

最後に渡渉し、対岸の山腹を登って林道に出た。林道に出た瞬間、汗が噴き出てきた。やっぱり沢が涼しいね、と言いながら駐車地に戻った。どの顔にも満足げな表情が浮かんでいた。


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