月報「わっぱ」 2024年7月(No.512)
【 一般山行 】 久須夜ヶ岳 ( 618.5m Ⅰ△ ) ST
- 日程:2024年6月9日(日)(曇り)
- 参加者:CL.ST、SL.FT、AI、IK、OS、OM、KF、GY、TS、NY、FI、MY、MK、MT、MM、YC、RH
- 行程:岐建駐車場6:00=国道365号=小谷SIC6:40=敦賀JCT7:00=小浜IC7:40=エンゼルライン入口7:55=久須夜ヶ岳駐車場8:10-久須夜ヶ岳8:30-蘇洞門入口8:45-泊乗越9:05-307m地点9:30-蘇洞門大門、小門10:20~11:15-久須夜ヶ岳駐車場13:15=若狭フィッシャーマンズワーフ道の駅14:10~14:30=岐建駐車場16:15(解散)
- 地理院地図2.5万図:鋸崎(宮津7-2)[ 北緯35°33′、東経135°44′ ]
気象庁の梅雨入り予報は遅れているが、先週に引き続き日曜日だけ天気が良くない。福井の嶺南にある小浜市は曇りの予報だが、このところよく変わるので決行するか悩んだ。
当日の朝大垣は雨が降っていたが、再度雨雲レーダーを確認して小浜市は雨が降らないと確信した。参加者に集合場所で決行の了解を得て出発をした。
大垣から関ケ原方面に向かう途中には雨足が強くなったが小谷SICに入る頃には小雨になり久須夜ヶ岳駐車場に着くと雨は止んでいた。予報通り風が強かったがそれぞれ衣服を着こんで出発した。
先ず展望台から若狭湾にある半島や島々を一望する。その中にひと際秀峰な青葉山が聳え立っていた。展望を楽しんだ後山頂に向うと僅か10分ほどで一等三角点がある久須夜ヶ岳に到着した。この山は小浜湾の内外海半島にあり若狭湾の半島にある多くの山々の中で最も高い山だ。周りは電波塔が数基あり樹林に覆われて展望はない。
駐車場に戻り自動車道をそのまま降りて行くと蘇洞門入口の標識があった。自然林に覆れた尾根を西向きに下っていく。傍らには大木が群生しその木に蔓が巻きついて幹を覆い尽くして成長している様に感じた。稜線を20分位下ると標高460mにある泊乗越の分岐標識があった。
ここから右に曲がりつづら折りに下っていく。先に進むと山腹をトラバースする斜面になり崩落個所や足元に注意する所があった。再度尾根に出ると急な下りにはロープが設置してあり、帰りに登り返すのが嫌になりそうな道だ。標高307m地点からは風は穏やかになり快適な下りが続いた。周りにある樹木を見ると、幹に彼方此方で鹿が角を削った跡や熊の爪跡が数多く付いていた。そういえばエンゼルラインを走っている時、車道に鹿や猿を多く見かけた。
150m付近まで降りると植生が変わり椿などの照葉樹が多くなった。隙間から海岸が見え蘇洞門までもうすぐだ。段々と視界が広がり、岩の上に設置されたコンクリート製の階段を急降下すると景色は一変し、一面の広い海が広がってまさに絶景である。その時偶然、観光船が波止場から出発するところだった。
雑草で覆われた階段を降り切ると目的地である蘇洞門の大門、小門に到着した。大門を覗くと青葉山が真ん中に見え感動した。するとMさん、Nさん、Iさんが急峻な岩を登り始め、蘇洞門の外に出ようと大門の岩から覗いておられた。その挑戦に脱帽。
登りの事も考えて昼食は腹5分目として蘇洞門の景色を静かに眺めていると突然に騒音が聞こえ、水上バイクを楽しむ団体が大門を潜って去っていった。海も山も色んな楽しみ方があって面白い。
ここから標高差600mを登り返さなければならない。いよいよ登山開始だ。急な階段の登り始めは流石にきつく息が苦しい。
最後にもう一度蘇洞門の海を見た。涼しい風が吹き梅雨入り前の登山日和だった。
地理院地図
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