大垣山岳協会

ソボ洞ほか2山 2024.05.30

コカシ洞

月報「わっぱ」 2024年8月(No.513)

【 個人山行 】 ソボ洞 ( 739.3m Ⅲ△ ) ほか2山 KT

  • 日程:2024年5月30日(木)(晴れのち曇り)
  • 参加者:L.SM、KT、FT
  • 行程:尾並坂峠7:45-コカシ洞9:30-ソボ洞10:30-№138送電鉄塔11:20~11:50-奥谷13:00-尾並坂峠14:30
  • 地理院地図2.5万図:谷合(岐阜7-1)[ 北緯35°36′、東経136°39′ ]

 会の奥美濃の山行で国道157号を通っていると、この山は登れるのかなといつも気になっていました。そんな矢先に登るチャンスが回ってきました。調べてみると過去に協会の山行で1989年3月と2017年6月に登っていましたが、今回の尾並坂峠からは初めてらしく、さらに奥谷の三角点を目指す楽しみの多い山行になりそうな想いを感じながらの出発です。

 尾並坂峠の空き地駐車場には4、5台は置けるスペースがありました。登山口も踏み跡があり分かり易く、送電線の巡視路にもなっていました。コカシ洞の尾根に出ると、西斜面は林業の人たちにより手入れがされた杉林になっていましたが、逆の東斜面はほとんど手の付けていない森になっていて、そのギャップに驚きました。途中に五斗蒔山と書いてあるプレートに何度か出くわし、皆で疑問に思いながら急坂を登りきると140号鉄塔にさしかかり、ようやく最初の展望を得ることができました。

 地図と巡視路の黄色いプレートを確認しながら展望のない樹林の中を歩き、コカシ洞の山頂にたどり着くと、展望はありませんでしたが『歴史と伝説の地 五斗蒔山』のプレートを発見し驚きました。帰宅後、気になり五斗蒔山について調べてみましたが、私では由来などを確認することができませんでした。

 コカシ洞をすぎると138号鉄塔が現れ、能郷白山、舟伏山、遠くに御嶽山などの展望を堪能し、ソボ洞へ向かいました。途中、巡視路のプラスチック製土留め板が埋まっていて、余り機能してない状態になっている斜面を下りました。林道が土砂崩れのため登れそうな場所を探し、ソボ洞の尾根に取り付き山頂にたどり着きました。三角点にタッチをして写真を撮りました。山頂には鉄塔があり腰を下ろすのに丁度いい土台がありましたが展望がなく残念でした。

 軽く行動食を摂り、休憩を切り上げて登りで使った尾根道を使わず林道を目指し斜面を下りました。林道とののり面を心配しましたが、下りやすい場所を見つけ、藪山などで学んだ技術で難なく林道に下りる事ができホッとしました。林道の途中にコカシ洞への巡視路の登山口を発見できました。138号鉄塔で念願の昼食を摂り、奥谷を目指す事にしました。

 地図には尾根沿いに登山道がありましたがそれらしい道がなく、尾根を下っていくと上からでは少しわかりにくく尾根が分かれていました。先輩たちが少し西に寄りすぎていると早く気が付いてくれたお陰で難を逃れ、目指すルートに戻る事ができ安心しました。途中から林道を下り奥谷へ向かいましたが、登山道はなく林道を作る為に削られた落ち葉などで滑る斜面をよじ登り奥谷の三角点を確認する事ができました。朽ち果てた奥谷のプレートも発見できました。後は長い林道を下山してきました。

 新緑の木々が優しい光で輝き、鳥の鳴き声や草木のにおいを身体と五感で感じることができ、改めて山が好きだと実感しました。また、山に行きたいと思います。

 今のところ私は一人では山に行く勇気が無く、SMさんFTさんのお二人がご一緒してくださったので安心して山に行くことができました。感謝しております。

<ルート図>

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