【 週日山行 】 大茂山( 452.67m 三等△ ) 本巣市神海字大茂 NT
当会は土日以外の週日に1ヶ月に一度だが山行を行っている。会社勤め等の第一線を退いた自由人が中心で週の途中での山行を計画している。従い参加者の平均年齢は高い、だが好日を選んでその時々の四季の低山を楽しんでいる。今回は本巣市の大茂山を周回した。
- 日程:2024年5月22日(水) 晴れ
- 参加者:L.MK、AM、IY、OS、GY、TS、NT、FT、体験者
- 行程:外山小学校登山口8:58-大茂山11:33~12:25-駐車地14:00
- 地理院地図2.5万図:美濃神海
根尾川の堤防を黄色い花が飾り綺麗だった。登山口にも咲いていた「オオキンケイギク」で外来生物法によって「特定外来生物」に指定され栽培、運搬、販売、野外に放つなどした者は個人で懲役3年以下、もしくは300万円以下の罰金、法人の場合は1億円以下という。
外山小学校の成り立ちとコボ山の野外学習が書かれた看板、自然と共生、強い子育て目標が書かれていた。コボ山は学校裏の300mのピークと思われる。道沿いの木々にアベマキやホウノキ、ネジキなど樹木名称プレートが括られており有難かった。
今山行は鉄塔巡視路を利用しての周回である。鉄塔基部からの眺めは良くて谷汲集落と妙法ヶ岳や城ヶ峰が見えていた。
尾根の左は人工林、右が自然林の尾根である。人工林は味気ないと言うが手入れがされていると美しい。ある程度歩くと左と右の景色が入れ替わった。山の所有者によって景色が何度か変わるのも面白い。
朴の木の多い尾根であった。虫食いのない綺麗な葉っぱを見ると「朴葉寿司」や「朴葉味噌」の香りが漂ってきそうだった。
日当たりの良い尾根はワラビの宝庫でもあった。繁みを分けると遅出のワラビが覗いており5分ほどで一握り摘み取り今夜のオカズの一品とした。
独立標高点411mでの休憩風景、スリムになったOSさんは食い溜めが出来ずこまめな栄養摂取が欠かせない。酒を断ってからは「あんパン」が好物に変わったようだ。
この尾根の最高点標高420mの北に点名・宮谷(410.23m Ⅳ等△)が有るがスルーして東下の林道を目指し下る。大茂山までで唯一の下降、転ばぬように声を掛け合う。
林道と尾根が着かず離れずして弧を描きながら南へ向かった。せっかく山へ来たのだからかリーダーは尾根道を進んだ。交錯する林道への降り口から目指す大茂山が見えた。
大茂山へ尾根が登り出すと林道は裾野から左へ離れていくのだが新たに尾根の右に林道が造成されていた。勿論地形図に記載はない。
アベマキの多い山であった。「アベ」は岡山の方言「アバタ」からきているようだ。樹皮の凸凹が激しく薪にしかならいことからの名付けとか。コルク層が厚いがワインの栓が出来るほどではなく、粉砕して再形成し粉コルクとして生産されているようだ。
大茂山着、点名・大茂(おおしげ452.67m Ⅲ等△)は東屋と無線アンテナ建屋の南に有った。
昼食休憩は1時間、車座になって和気あいあいで話は尽きない。話の中心はやはりOSさん。手持ちのネタも豊富だ。
AMちゃんは言葉のキャッチボールに参加しつつ500mlの缶ビールを右手に握るさまが板についている。嘗て、山頂の定番であったAMちゃんの焼イワシ、煙の臭いを嗅いでいないのがちーと寂しい。
新しい仲間?と三角点石柱を囲んで、こんなお話好きで楽しい会なんです。
此の頃我が会恒例の万歳を暫く忘れていた。昼休みに思い出し下山前に万歳三唱をした。
尾根を西へ忠実に下山して来たが標高280m最後の林道クランクで尾根下降組と林道歩き組に分かれた。林道歩きはIさんと私、舗装された林道は歩きやすく花見をしながら駐車地へ下った。写真はモチツツジ。
エゴの花、花期を過ぎていたようだ。盛期ならもっと鈴なりに白い花が枝を飾る。
サワギク。石灰岩の斜面でよく見た。葉っぱがフクジュソウと似ており、てっきり花期を終えたフクジュソウと思っていたがこの花を見て間違いに気付いた。
舗装された林道をけたたましいサイレンを鳴らし消防車が3台も登って来たのにはびっくりした、どうやら訓練のようだった。尾根組に遅れること6分で駐車地へ着いた。先日の姥ヶ岳に比べると岐阜近郊の里山は緑が一段と濃くなっているのを確認出来た。
上写真は伊吹山東面(岐阜側)へ先日行った折に岩を乗越した途端に偶然抱卵しているヤマドリが目の前に、双方目が合って私もビックリしたがいきなりの侵入者出現に彼女はただならぬ恐怖を感じたのか目は血走っているように見えた。だが卵を守って逃げなかった。カメラを近づけても逃げない。彼女の母性本能に心を打たれ感激したので紹介した。完
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