大垣山岳協会

弥勒山、池田富士 2024.04.10

弥勒山

月報「わっぱ」 2024年5月(No.510)

【 週日山行 】 弥勒山 ( 436.6m Ⅱ△ )、池田富士 ( 370m △なし ) YC

  • 日程:2024年4月10日(水)(晴れ)
  • 参加者:L.SM、TS、FT、FM、YC
  • 行程:中之江駐車場7:00=中央道小牧東IC=(SL合流)=春日井市緑化センター駐車場8:20-弥勒山9:40-廿原(つづはら)県道出合10:40-池田富士11:30~12:20-廿原登山口13:00-弥勒山コル13:25-駐車場14:10=中之江駐車場15:30(解散)
  • 地理院地図2.5万図:高蔵寺(豊橋13-3)
    [弥勒山:北緯35°19′、東経137°042′、池田富士:北緯35°20′、東経137°05′]

 絶好の行楽日和、平日にもかかわらず駐車場はいっぱい。弥勒山は春日井三山の一つで、春日井市と多治見市の県境にあり愛知高原国定公園の指定をうけている自然豊かな人気の里山です。密かにギフチョウに会えるのを期待しワクワクしながら登ると、周りには巨大ウラジロ。新芽がこごみのようで美味しそう。木々の新芽の優しい緑色、桜の花、チゴユリの葉、芽吹きの春を感じます。ウグイスも心地よく鳴いています。

 今回、標高差270mなので景色をゆっくり見ながら登り、ケルンのある休憩地で一本。東海自然歩道に合流するとハイキングコース。弥勒山山頂にはミツバツツジが満開、ヤマガラの元気な鳴き声がして、鳥の餌場では鳩が餌をついばんでいます。ベンチ前は伐採されており、御嶽山・中央アルプスが見え、反対側の展望台からは名古屋の高層ビルなど濃尾平野が一望できます。石像のお社には、新しい手作りしめ縄にお水がお供えしてあり、何故か大きな温度計が付いています。

 弥勒山は江戸時代後期に名古屋の万松住職が弥勒菩薩の石像を山頂に祀ったことが名前の由来です。弥勒山が名古屋城の鬼門に当たるため、内津妙見神社の守護神として建立されたともいわれます。

 池田富士に向かう東海道自然歩道の両脇は手入れのされた県有林。木の根元にショウジョウバカマを見つけ嬉しい。下街道の内津から廿原方面に抜ける峠の辺りで馬頭観音が鎮座しています。寛政5年7月と彫ってあり、231年前の観音様! 三方に向いたお顔がはっきり見え綺麗。

 池田富士への踏み跡は薄いですが、左側の金網に沿って東に進みます。富士の名が付いているので急かと思いきやそうでもありません。

 山頂には小さい祠が2つ祀られており、残念なことに1つの石像の顔は欠けて無いです。「池田富士山頂 たじみろうざん」と陶器の山名板が地元の方々に愛されている山だと感じます。ベンチの直ぐ下は採石場が見え、多治見の街並み、恵那山・南アルプスも見えます。私達だけなので、ここでゆっくりランチお喋りタイム。

池田富士頂上で参加者一同

 下山は山頂から南斜面を廿原町に向かい降下します。やっぱりSリーダー普通の道ばかりは行かないな~と思いながら、コンパスで行く方向を確認し、木を掴みながら降ります。標高差100mを15分程で下山。廿原の山里から池田富士を見てもお椀のような山容で、富士山のようには見えません。郷土資料で調べると、江戸時代初め頃に富士登山をした者が富士山の土を持ち帰り、池田富士の山頂に埋めて浅間神社を建立したと記してありました。多治見市池田町や喜多町の住民が登っている信仰の山だそうです。

 廿原町のイチゴハウスや玄関先で筍(1本700円)を売っているのを見ながら、廿原登山口に向かいます。弥勒山のコルまでの登りがきつく感じられます。

 残念ながらギフチョウは見られませんでしたが、下山道に山桜の花びらのピンクと椿の花の赤が周りいっぱいに落ちていて感動。初めて参加した週日山行もほのぼのとしていいなぁと思う1日でした。

<ルート図>

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