月報「わっぱ」 2024年5月(No.510)
【 一般山行 】 鍋尻山( 838.2m Ⅲ△ ) IK
- 日程:2024年4月7日(日) (晴れ時々曇り)
- 参加者:CL.TK、SL.NT、AI、AM、IK、OS、KM、KM、GY、SD、ST、ST、TS、NY、HT、HM、FT、FM、FI、MK、MM
- 行程:岐建駐車場7:00=国道365号、県道139号線上石津多賀線=旧保月集落駐車地8:20~8:30-鍋尻山9:05~9:20-岳の畑9:50-鍋尻山10:30~11:30-保月集落駐車地12:00=岐建駐車場13:50(解散)
- 地理院地図2.5万図:高宮(名古屋9-4)[北緯35°15′、東経136°22′]
今回の山行は花言葉が「幸せを招く、永久の幸福」の福寿草の花への期待感で総勢21名の参加者だ。車4台に分乗し登山口へ。旧保月集落の堰堤前空き地に駐車。堰堤前はトリカブトが一面に覆い、今日は多くの春の草花に出会う予感がした。登り始めるとカタバミ、スミレ、ネコノメソウがお出迎え。
登山道は歩きやすく、標高700mを過ぎた頃からカルスト地形独特の苔に覆われた石多数、もののけの世界の苔のソファの間をぬって歩く感じだ。標高800m手前の福寿草自生地は一面葉っぱで花は僅か。可憐で力強さを感じる黄色い花だが、残念! 花の最盛期は過ぎていた。登るにつれ南に大眺望がお待ちかね。南東方向には双耳峰の三国岳、烏帽子岳、南西方向には鈴鹿セブンマウンテンの仲間が眺望できた。
登山道は踏み跡明瞭。害獣から幼木を守るネットが多く、頂上付近まで森林の保護に努められている印象だ。頂上目前で僅かに咲いている福寿草、花は多くのスマホからの視線を集めていた。逞しさ、春の息吹を感じさせてくれる花だ。
やがて北西の山間に琵琶湖を確認できる頂上に到着。登山口の標高が620mで頂上までの標高差が少なく物足りなさはあるが、しばらく立ち休憩タイム。短時間で登頂でき、皆さん体力大余りの様子だ。
休憩の後北の方向への下降は泥濘。非常に滑りやすく木の枝に掴まりながら一瞬も気をぬけないが、一方左右は広々して見通しは良い。10時近くになり岳の畑の手前で北方向に霊仙山が威風堂々と現れる。角張った左端は近江展望台だ。まもなく平坦になり岳の畑に到着、ここではまだら模様の葉のあるマムシ草を発見。名に負けず毒性があり、触るのも危険とのこと。
折り返しは泥濘の激坂をまた急登、やっと汗が吹き出す。先ほど休憩した山頂に到着し50分ほどの昼食タイム。時間がまだ早いせいか空腹感は今ひとつ、皆ゆっくり頂上ですごした。新入会の方はコンパスの使い方を熱心に復習、会員同士は山談義に花がさいた。
11時半に下山開始、南方向への下山は春の日差し、そよ風を体前面に受け心地良い。下りではクルミ、フッキソウ、ユズリハなども見ることができた。ところどころ南に視界がひらけると鈴鹿北部の地形が確認できた。やがて杉の樹林帯の林道に入り正午頃皆無事に登山口帰着となる。最高の登山日和であったが、福寿草の満開時に旧保月集落散策を兼ねいつか再度訪れたいものだ。
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