大垣山岳協会

山頂は360°の大展望 高室山 2023.03.28

高室山

【 個人山行 】 高室山 (818m 三角点無し ) ST

  • 日程:2023年3月28日(火)
  • 参加者:ST、他1名
  • 行程:大垣7:00→佐目トンネル駐車場(登山口)8:00―8:05→南後谷分岐8:10→八幡神社8:30→つかって舎8:35→台地上9:35→番所9:40→新林道9:50→高室登山口(上)10:15→高室山10:55―11:40→高室山登山口(上)12:05→420mピーク12:40→佐目トンネル駐車場13:05
  • 地理院地図 2.5万図:高宮〔35°13′12″ 136°21′12″〕

 桜の花が散り始めると同時に草木が芽ぐみ、新緑が眩しい季節となった。

 昨年の3月25日にミツマタの咲く高畑山から二等三角点のあるヒヨノを通り高室山に登ろうとしたのだが、思わぬ残雪に阻まれ高室山登山口で撤退した。今回はコースを変えて、佐目トンネル駐車場に車を置き南後谷から山頂をめざした。

 佐目集落には十二相神社があり、近くには明智光秀(明智十兵衛とも呼ばれていた)の屋敷跡があった。

十二相神社と明智光秀(明智十兵衛)の屋敷跡

 佐目の集落からはこれから登る急坂がよく見える。急坂を登ってしまえば上は平坦なのだが。

奥のピークがヒヨノ (佐目の集落から)

 南後谷集落の愛称である健康ウオーキング愛情一本道を行くと「ガッタリとは」という看板が目についた。説明文を読むと米つき機である。鹿威しを利用し水を溜める所は立派なステンレスで造られていた。米をついて、音を出してついでに鳥獣を威嚇する一石二鳥の道具で山村文化を復元したと書いてあった

ガッタリとは...米つき機

 愛情一本道を行くと今度は「つかって舎」という建物があった。管理人の方が居られたので、熊に注意の看板があるけど熊は出るのですかとお聞きした。何年か前に養老で熊が見つかった頃に多賀でも熊が出たので、注意の看板が設置してあるがまず心配はないといわれた。

 道路はここで終わり、この先は不明瞭な荒れた谷の道となった。

 よく見れば踏み跡が続いていて、谷の途中から左側の尾根に登る。尾根に出たところでは杉林の中のしっかりとした道に変わった。上の石灰岩台地まで等高線は密なのだがつづら折りの道なのでそれほど苦にならない。

 標高500m付近からは植林がなくなり広葉樹林となった。

石灰岩の中の広葉樹林

 急坂を登り切った先は台地状になっていて、一面の植林地帯なのだが送電線の下だけは植林されていない。台地のほぼ中央部に番所と書いた祠があった。

送電線下の刈り込みと番所(昔、番所があったらしい)

 昨年は残雪で、ここまで来るのに植林の中の緩んだ雪を何度も踏み抜き、深い所では腰まではまり這い上がるのにも大変だった。歩き易い所を選び、何回もGPSで方向だけを確認をしながら薄暗い植林内を徘徊した場所だった。

昨年の残雪の写真、同じ時期なのに全く違う

 昨年はヒヨノから真っすぐ林の中を高室山登山口まで歩いたが、今回は下の林道まで降りることにした。ところが地図にはない新しい林道が造られていた。

泥んこの林道を高室山方向に進む

 新しい林道を歩き、途中で地図の林道に合流し高室山登山口(上)に着いた。昨年はここで撤退。

 林道をもう少し歩き登山道に入り、最後の坂を登ると高室山山頂に着いた。展望が開け東に御池岳、鈴が岳、それに続く鈴鹿の山々が春霞の中に綺麗な姿を現した。

御池岳、手前に鈴が岳、右が竜ヶ岳
高室山山頂 標識の右後ろには大垣の山、烏帽子岳
どっしりとした霊山、手前の丸いのは鍋尻山

 霊山山、奥に伊吹山が見える。山頂にはカルスト台地が広がっていて高室山はまさに360°の大展望の山だった。

 下山は高室山登山口から芽吹きが始まった広葉樹林の中を佐目トンネル駐車場方向に下る。途中の尾根には昨年ミスミソウが咲いていた場所があったのだが、もうすっかり終わっていた。

 来年の事は分からないが同じ時期に機会があればこの周回コースをまた歩きたい。若者から高齢者まで楽しめる山であると思った。

<ルート図>

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