大垣山岳協会

猪臥山 2023.02.05

猪臥山

月報「わっぱ」 2023年3月(No.496)

【 一般山行 】 猪臥山 ( 1518.8m Ⅱ△ ) 若山 和秀

  • 日程:2023年2月5日(日) (薄曇り時々晴れ)
  • 参加者:L.佐藤大、大谷早、後藤正、塩川眞、清水克、清水友、竹森せ、中田英、丹生統、林 旬、宮川祐、宮澤健、三輪唯、森川浩、若山和
  • 行程:三城交番西駐車場5:30=各務原IC=清見IC=猪臥山トンネル南口駐車場7:05~7:25-猪臥山9:30~10:40-登山口12:25=三城交番西駐車場14:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:夏厩(高山16-3)、猪臥山(同15-4)[北緯35°11′、東経137°07′]

 猪臥山(いぶしやま)は高山市と飛騨市の行政境に聳えたつ山。山容が猪の姿に似ているのでネーミングされたそうだ。虎子山もそうだが干支に因んだ山は日本各地に存在している。

 飛騨地方の山は森林限界が低く、標高1500m程という特徴があり、この猪臥山の稜線は丁度森林限界付近の標高である。故に頂上の展望は360°のパノラマで、一方適度に木々があるため冬季には「霧氷の華」が咲く。急激に冷えた翌朝に登れば稜線を履い尽くす美しい冬の芸術品に出会える。山頂で見られる北アルプスの絶景と霧氷とのコラボレーションは最高だ。全国的にはメジャーな山とは言えないが、登り易くお手頃の山である。清見ICからのアクセスもいいのでこの時期人気が高く、駐車場の確保が大変で早出に限る。

 登山口駐車場に着くとリーダーより、ワカンは持って行かなくても大丈夫との指示が有り、一部の方を除いて車に残す。天候は出発時点ではやや薄くもり。何とか山頂付近はスカイブルーであれと大きな期待を持って出発する。

 つぼ足で何処まで行けるかのチャレンジであった。出発して標高1200m付近までの林道は25000図のコンター間も広く緩やかな地形、景観も解放的で素晴らしく楽しめた。その先尾根に取り付くと地図のコンター間も狭くなり、ちょっと急登が始まる。トレースはバッチリ付いており心配なく歩ける。

 市境稜線に出た1450m地点の小さいピークで休憩タイム。その先つぼ足では困難と判断してアイゼンを装置するメンバーもあった。「この程度の山の登りはつぼ足で行けるように訓練しなさい」と幹部の方より教育指導もあったが、まぁしょうがないでしょう。

 その先猪臥山への稜線に出ると素晴らしい景観が待っていた。360°の大パノラマは心が打たれるような風景で、青空も多少あった。

 猪臥山の山頂に着くと三角点は雪の中に埋まって見えず、これだけは残念だった。ある登山者に聞くと山頂案内標識の横あたりにあるようだ。国土地理院の「点の記」をインターネットで閲覧して、ある点からの距離を事前に調べてスコップで掘り起こすことも可能だったかも知れない。

 リーダーの方が若いのでペースが早かったため時間はまだ早く、北方向のアルプスと高山市街地を眺めながらランチを楽しむ事が出来た。ただ、雲の流れが激しく良い展望は得られなかった。快晴なら穂高連峰や立山連峰などの展望があるはずだが、今日は頭が雲の上から見える程度だった。笠ヶ岳は確認できて感激した。多分、昼頃になれば雲も無くなるような感じだった。

猪臥山頂上で参加者一同。晴天だが・・

 他の登山者もどんどん登ってきて山頂は満員になるので下りにかかる。帰りはメンバー全員がアイゼンを装着して無事に駐車場まで帰ってくることが出来た。満足感溢れる山行が出来、ありがとうございました。

<ルート図>

風もなく穏やか山頂
にぎわう山頂
雲が邪魔をして展望が・・・
ガスが晴れました!黒部五郎、笠ヶ岳、穂高の山並みが。
名残惜しいですが、下山開始。

地理院地図


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