大垣山岳協会

日野山 2023.01.15

日野山

月報「わっぱ」 2023年2月(No.495)

【 一般山行 】 日野山 ( 794.4m Ⅱ△ ) 塩川 眞弓

  • 日程:2023年1月15日(日)(曇りのち小雨)
  • 参加者:CL.丹生統、SL.後藤正、大谷早、小倉幹、納村千、塩川眞、清水友、竹森せ、田中恵、中田英、廣瀬美、藤井利、藤野一、堀嵜尚、宮川祐、宮澤健、三輪唯、山本知、吉田正、若山和
  • 行程:岐建駐車場6:00=南條SIC=日野山登山者用駐車場7:55〜8:20-室堂(五合目)9:40-日野山11:10〜11:50-室堂(五合目)12:40-日野山登山者用駐車場14:35=南條SA=賤ヶ岳SA=岐建駐車場16:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:武生(岐阜13-2)[北緯35°52′、東経136°12′]

 今日は福井県越前市と越前町にまたがる日野山に登った。別の名を越前富士。冬期は山頂で2m程度の積雪となり、ワカンやスノーシューの出番で冬山トレーニングの山になるらしい。今回もそれを見越して目的の1つに雪上歩行訓練と計画書に書かれてあった。ラッセル体験である。ノートレースの深い雪山に道をつける先頭は、力尽きたら交代するとNさんに教わっていたが、実際には気温が上がり前日は雨だった。雪の日野山往復を楽しめればと多数の方が思っていただろうが、雪も溶けて当日は曇り予報。そう言えば車窓からの日野川の水量は普通だが、その影響で濁流していた。

 トイレ付きの駐車場は広く立派に整地されていた。富士と名の付く山だけあり、地元民誇りの山なのだろう。コンパスと地図で向かう山の方向を確認するも、山姿が霧に隠れて見えなかったのが残念だった。少し歩くと登山口の日野神社。大鳥居や境内が立派で、これから登る山が信仰の山であることを物語っていた。

 獣対策の柵を開けて程なく地元児童が作成した可愛らしい看板が現れ、その後は何枚もの看板が山頂へと導いてくれた。焼餅岩や弁慶の3枚切りなる岩を通過し、室堂5合目。ここには水場、ベンチ、休憩所や小屋もあった。ここ以降は登山道に雪がでてきた。そして徐々に高度を上げていった。雪を踏みながらの歩きはどんな雪質でも楽しかった。ここ迄でも右は古道、左は古道など分岐があり、その都度、人数を考慮して道幅が広く歩き易い新道を選んで登った。

 分岐点がきた。今回は白く大きな看板で左が登山道だという矢印。小学校統合100周年で設置された看板だった。道幅は広く、迷いつつもこちらの道を選択した。直ぐに膝までのツボ足歩行に変わった。先行パーティの足跡が無いことも判明した。この先この道だと遠回りになると判断し、合流しやすい地点までツボ足で歩き続けてから、上を見上げて「ここから登りますねー」とGさんが言った。ノートレースの斜面を彼がラッセルした。彼のツボ足歩行は勉強になった。一瞬でズボッと片足を雪面に踏み入れて、次に逆をズボッ。雪の深さにばらつきがあるのにブレずに一瞬一瞬で決めていかれた。ツボ足歩行にも技術があるのだろう。私はと言うと壺を壊さずに美しいまま足を入れて出せたときに快感を味わっていた。また斜面での登りも登ってる感があって、道を違えたこの区間が1番楽しかった。そして山頂へ。景色は見られなかったが立派な日野神社奥ノ院の社殿を見た。そこで昼食をとった。

日野山頂上で参加者一同、三角点は雪の下

 復路では、苔付きの濡れた岩の上を下り、何度も滑りそうになった。いや、実際は転んでいるのだが、なんとかお尻を上げて泥沼地獄を免れていたのである。

<ルート図>

地理院地図


コメント