大垣山岳協会

伊吹山・弥高尾根 2022.12.25

伊吹山

月報「わっぱ」 2023年2月(No.495)

【 一般山行 】 伊吹山 ( 1377.3m Ⅰ△ )・弥高尾根 US

  • 日程:2022年12月25日(日)(曇り)
  • 参加者:CL.NT、SL.SD、US、OS、KM、SM、NH、MT、YC
  • 行程:関ヶ原体育館駐車場6:10=上平寺駐車場6:20~6:40-弥高山9:20~9:40-伊吹山13:20~13:50-弥高山15:40~15:55-上平寺駐車場16:55(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:関ヶ原(岐阜12-2)[北緯35°25′、東経136°24′]

 西穂高独標がクリスマス寒波の大雪により中止、代替え案として伊吹山弥高尾根山行になった。参加者は西穂高のメンバーに更に2名が加わり総勢9名だ。

 上平寺駐車場に全員が集合して6時40分出発、登山口でワカンを装着した。リーダーよりワカン装着は山側を向き常に上部に注意を払いながら行う。更に手袋をはめたまま装着出来る様に訓練する事とアドバイス頂いた。湿雪が10cm程積もった登山道をしばらく進むと道は九十九折れになる。雪山ではそのメリットを生かし夏道は使わず出来るだけショーカットをする様にとアドバイスを貰い、ラッセルの交代を繰り返しながら弥高山を目指した。この日は曇り空だが、時おり太陽の光が差し込んで来る。光に輝く新雪の斜面の美しさ、遠くの景色の美しさに周りから歓声が上がり、その歓声に益々感動が増幅していく。ソロでは味わえないひと時だ。

 9時20弥高山に到着して20分程休憩を取った。ここからラッセルはいよいよ僕の番だ。ここでリーダーから、ラッセルは体力の消耗を極力抑える様、必ず最短ルートを進む事とアドバイスを貰う。この様なラッセルは初めてなので逐次頂くアドバイスが非常に有難い。時たま晴れる雲の合間からまさかの伊吹山山頂が確認出来た。

 標高1160m付近からは足元の条件がかなり悪くなる為、ワカンからアイゼンに交換、外したワカンはその場の樹木にデポする。僕一人なら間違いなく背負って山頂に向かっただろう。これも有難い知恵の一つだと密かに感動し納得した。

 13時20分伊吹山山頂到着、気温-6℃。この日は風速15m以上の予報が出ており、かなり厳しい環境だ。全員が揃ってゆっくり休める場所が無く、幾分風が避けられる所で仕方なく昼食を摂ることになった。皆さん流石にカップラーメンをすする余裕は無く、菓子パン等で済ませている様だった。因みに僕は菓子パン2個と温かいカフェオレ、甘酒各一杯で空腹を満たした。記録として集合写真を撮る際、いつもの様に万歳をお願いしたのだが、厳しい環境の中、流石に却下されその場の空気を読めなかった自分を恥じた。この時撮った集合写真には殆どの方に笑顔が無く、寒さに耐えている様子が伺える。

伊吹山山頂にて

 13時50分下山開始。このころになると多少雲が晴れ琵琶湖や麓の街が一望出来、眼下に広がる絶景に感動の連続だった。標高1160m付近でワカンを回収、再び装着して弥高山まで一気に下った。この日の日没は16時48分。下山時には日没を向かえそうだった為、リーダーの指示で全員がヘッドライトの準備をして、登山口を目指し16時55分小雨の中何事もなく無事登山口に戻ってきた。

遠くに琵琶湖を望みながら弥高尾根を下る

 今年の7月から大垣山岳協会のお世話になっている。何事も勉強だと思い山行に参加しており、今回は新入会員の目線で逐次アドバイスいただいた事柄を意識して盛り込み山行記録を綴った。

≪ルート図>

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