大垣山岳協会

八木山、愛宕山 2022.12.14

八木山

月報「わっぱ」 2023年1月(No.494)

【 週日山行 】 八木山 ( 296m △なし )、愛宕山 ( 268.5m Ⅳ△ ) 堀嵜 尚子

  • 日程:2023年12月14日(水)(晴れのち曇り、時折雨)
  • 参加者:L.藤井利、岩田嘉、大谷早、桐山美、柴田悦、清水友、竹森せ、藤井眞、堀嵜尚、宮澤健
  • 行程:三城交番西駐車場8:00=鵜飼大橋=各務野自然遺産の森駐車場9:00~9:15-八木山10:35-愛宕山11:35~12:30-八木山13:05-駐車場14:00~14:15=大垣15:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:美濃関(岐阜4-1)、犬山(同4-2)

 各務原アルプスは各務原市の北部山々の通称、今回はその枝尾根3㎞程度を往復する。

出発前

 9時20分北登山口より身支度を整え出発。午後よりお天気が崩れ西濃地方では帰りが雪と言われているだけあり、今朝は肌寒く感じていた。登り始めると木々の合間から日差しが差し込み「太陽はありがたいね」と声が聞かれる。200m程登ると視界も広がり始め城山への稜線が左手にみえる。この辺りから岩盤があらわれると私には踏みなれた足元。犬山周辺の岩盤は固く、それでいて階段のように足の置く位置をうまくすれば大きく足を上げることもなく体力があまりなくても登りやすい。また足場を整えれば心置きなく景色が楽しめ、「犬山城低いね」「犬山の観覧車が見えるよ」「この辺りは住宅が多いね」など聞かれるたびに、どれどれ、どこどこ?と気になり景色を楽しむ余裕もできる。

 このような岩盤はとても心地よく自然とステップも軽くなる。場所は違うがこの岩盤を初めて歩いた時、山歩きは最高と感じたとことを思い出す。後ほど『ブラタモリ』という番組でこの岩盤がチャートということを知った。それ以来チャートと思われる岩盤を見かけるとついつい触って感謝している。

八木山前の休憩

 最近各地で冬の知らせが始まる中、この周辺の里山は今が最後の紅葉とばかりに青空に映え四季のある日本の美しさを心から感じながら歩む。10時35分八木山山頂へ到着。途中の展望岩では参加した皆さんがお立ち台のように上がりガッポーズ。八木山より少し先の見晴らしの良い場所で小休止。

愛宕山前の休憩

 10時55分双子山山頂、双子山からは一旦下山するかのように下り再び登り返す。11時35分愛宕山山頂へ到着、ここで大休止。休憩はできるだけ木の下へと思えるほど風が吹き始めていた。頭上には大きなどんぐりが幾つか風に落ちまいと木につかまり帽子を被っている。「いよいよ冬になるね」と話しているようだ。

昼食タイム
愛宕山山頂で参加者一同

 昼食後リーダーより下山は2パーティーに分けるという指示がある。1班はここから直接下山するということで、山頂からのルートを念入りに確認された。

 12時30分出発。空から冷たいものが顔に当たる、北の空を見ると雪雲が近づき、登山時に振り返りみた八木山の紅葉に中腹までガスがかかっていた。雨が強くなる前に下山できればいいがと思いながら、八木山方面へ戻り始める。

 途中、二人の男性に出会うと、自分達の行く方向がこちらでいいのか尋ねられた。どうやら縦走している中で方向を間違えたらしく、引き返していった。気をつけて帰られよと歩き出す。

 近年、低山はとてもよく整備されてきた。山は素晴らしく登山人口が増え仲間が増えることはとても嬉しい。一方で低山での救助要請も増えていることは事実であり、低山だからこその遭難もある。以前、『山におけるリスクマネージメント』の講義を受けたとき、「こんな分岐を間違えるのか!」と驚いたことがあった。皆様が心から山を楽しまれ、山を愛してほしいものだ。13時05分八木山へ到着。なんと白いものがチラチラ舞ってきた。雪雲はまだ北の方にあり風に流され舞ってきている。幸いお天気は回復し青空も見える中、13時55分北登山口へ到着。各務野自然遺産の森へ着くと愛宕山登山口へ降りたパーティーが待ってくれていた。日が陰り空気が冷たくなり始めており、早々に帰途についた。

 いよいよ雪の季節。山の夏は短く技術がないと一年を通じ長く山を楽しむことができない。私は雪山ワカン歩きが昨年初体験。歩き方もままならない状態であったが、ワカンがこれほど便利な物なのかと驚いた。まともに歩けるよう雪山山行に参加したかったが、なかなか登る機会がなかった。今季また1からの雪山、いくつになっても初めの一歩のような状態ではあるが、四季山を楽しめるよう一段一段である。

<ルート図>

地理院地図

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