大垣山岳協会

小谷山 2022.12.04

小谷山

月報「わっぱ」 2023年1月(No.494)

【 月例山行(忘年山行) 】 小谷山 ( 494.6m Ⅲ△ ) 安藤 正昭

  • 日程:2022年12月4日(日)(曇り一時雨)
  • 参加者:L.安藤正、岩田嘉、内牧真、大谷早、大塚花、大橋辰、加藤美、桐山美、後藤正、塩川眞、竹森せ、丹生統、藤野一、堀 義、堀嵜尚、宮澤健、森川浩、吉田正
  • 行程:湯楽里8:00=南条SIC=小谷城SIC=小谷城址駐車場9:30~9:55-本丸跡10:40-小谷山11:35~11:45-駐車場12:40~13:10=大垣14:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:虎御前山(岐阜12-3)

 朝起きると今日の天気が気にかかる。昨日の予報では降雨確率80%だっただけに気にかかる。入浴をすませレストランでバラエティーに富んだ朝食を味わいながらも、気になるのは天気のことばかり。外を眺めると真っ黒な雲が覆い今にも降り出しそう。よく言う「弁当忘れても傘別れるな」という北陸特有の天気だ。その内シトシトと降り出した。迷いに迷っていたが、雨が降り出せば諦めもつく。今日のホノケ山登山は中止と決めた。

 帰りは南東方面に向かうので天気は好転するはず。天気が回復すれば「小谷山」に登ることを説明し皆に納得してもらい、湯楽里を8時に出発。案の定、次第に天候は回復し小谷山登山を決行することにして小谷城スマートインターで高速を降りる。

 大河ドラマで話題になって以来、久しぶりに登る山だ。記念の大きなカブトの作り物がある広場に車を停め、早速登山開始、舗装された道路を登って行く。両サイドにはまだ鮮やかな紅葉が残っており楽しませてくれる。

 車道終点には大きな案内板が設置されており、それを見ると小谷山は全山が城塞の様相で、いろんな名前がついている。番所、馬洗池、本丸跡、京極丸跡、各屋敷跡、等々往時の面影が残る。やがて石段を登ると本丸手前の大広間跡に出る。その先の本丸跡はさすがに一段高い場所にある。更に進むと京極丸跡に達する。まだ石垣が残り当時の繁栄ぶりが偲ばれる。

桜馬場にて

 天気は大丈夫だと思っていたが、意外に雨雲の動きが早く我々に追いついてきたようだ。本降りになる前に全員カッパを着用して山頂を目指す。六坊跡を越えると清水谷分岐から階段が続き、ここを登りきると待望の山頂に立つことが出来た。広い場所だ。ここに大嶽城があったことから小谷山を大嶽(「おおずき」と読む)とも呼ぶようである。中央に三角点が寂しそうに佇んでいた。

小谷山頂上で参加者一同

 今日の天気では琵琶湖は見ることが出来ない。ここでの食事も考えたが、雨の心配があるので下山後に駐車場の東屋で摂ることにして早々に周回コースを下山開始。緩やかな清水谷コースを快適に下る。このコースを逆に登ると階段もなく楽に登れるだろうが少し寂しい、賑わいがない。苦労しても今回のコースが正解だったと自問自答しながらノンストップで下ると、アッという間に麓の尾崎神社にたどり着いた。

 ここから駐車場は近い。待望の昼食だ。みんな足早に急ぐ。東屋はちょうど全員が四角に囲んで腰掛けることが出来る恰好の場所だった。いつの間にか雨も止んだようだが、全員カッパを脱ぐことなく弁当を広げる。初めて小谷山に登った人も4、5人いて、歴史に富んだ山歩きに満足いただいたようだ。会話が始まる。食が進む。笑顔が弾ける。しばし至福の時を過ごす。

 みんな山に登れたことに満足し、早めの帰垣となった。多数の参加、ありがとうございます。また来年も楽しみましょう。

<ルート図>

地理院地図


コメント