大垣山岳協会

南木曽岳 2022.10.30

南木曽岳

月報「わっぱ」 2022年12月(No.493)

【 一般山行 】 南木曽岳 ( 1677.3m Ⅱ△ ) 安村 單

  • 日程:2022年10月30日(日)(晴れ)
  • 参加者:CL.大谷早、SL.丹生統、小倉浩、加藤美、竹森せ、藤野一、宮川祐、宮澤健、安村單、山本知、吉田正
  • 行程:三城交番西駐車場6:00=安八スマートIC=恵那峡SA=中津川IC=南木曽岳蘭駐車場8:00~8:10-金時の池8:30-上り下り分岐8:50-南木曽岳10:25~10:30-展望地10:50~11:50-摩利支天12:05-上り下り分岐13:25-駐車場14:00-男滝女滝14:15~14:25-駐車場14:40=屏風山PA15:50=大垣17:20(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:兀岳(飯田7-2) 、南木曽岳(同7-1)

 秋晴れの中、南木曽岳の山行に参加しました。「わっぱ」の案内では7時出発となっていましたが、急遽6時に変更になりました。それでも遅れる人はなく、定時に出発。安八スマートICから高速道路に入りました。恵那峡SAでトイレ休憩をとり、中津川ICで高速を降り、国道19号を北上しました。長野県に入ったところで右折し国道256号に。妻籠の宿場町を左に見て蘭(あららぎ)川に沿って進み、途中で左折し無事登山口の蘭駐車場に到着しました。

 準備して蘭駐車場を出発。地図上では針葉樹林や広葉樹林の中を歩くこととなるのですが、木曽五木のうち、ネズコ以外のヒノキ、アスナロ、コウヤマキ、サワラをたくさん見かけました。登山道には丁寧にも木の名前と特長が書かれた札が掛けてあったので、よく知らない木も多く、それぞれの木の名前と特長を見ながらの山行です。サワラとヒノキはとてもよく似ていてその区別は難しいのですが、葉っぱの裏の模様がYかMかの違いで区別ができるのだと会員同士で盛り上がりながら分岐をめざします。
登りの途中に金時(金太郎)の産湯の池というのがありましたが、水は枯れていました。他に金時の洞窟、喉の滝、カブト岩などがありました。

 上り下りの分岐からは登り専用、下り専用に分かれる一方通行です。左側の上りルートに入ると、相当の急登です。木階段が設置されてはいるものの朽ちているところも多く、足元は岩や笹。また鎖やロープが設置されているところも多くあり、非常に神経を使う登りとなりました。道を譲ったりすることすら困難なので、登りと下りが別となっているのも「なるほど」と思うほどの登山道でした。

 足元が危ない故、ゆっくり景色を眺める余裕もなかったのですが、紅葉も進んでおり、時折目にする赤や黄に色づく木々の模様が鮮やかでした。大きな岩が現れて、岩登り講習参加者やベテランの方は岩登りへ、他の人たちは巻き道へと二手に別れて進みました。コウヤマキの林もありましたが、コウヤマキは木曽五木の中で一番識別が容易です。

 ようやく到着した山頂には南木曽岳頂上と刻まれた石碑と三角点が並んでおり、そこで記念撮影しました。そこから20分ほど下ると南木曽岳避難小屋とトイレがあり、それを通り過ぎたところが展望地で、そこで昼休憩としました。私たちの他にも数名登山者がみえました。天気は良いものの上空は雲に覆われており、中央アルプス連峰や御嶽方面の山頂はくっきりと見えず残念でした。

南木曽岳頂上で参加者一同

 帰路は下り専用道を行くのですが、しばらくは登りが続き、そこかしこからブーイング。登った先が摩利支天です。大きな岩によじ登りましたが、足がすくむ感じと下から吹き抜ける風が冷たく、奥に見える山々の景色を楽しむ余裕がなかったです。

 その先は後ろ向きで下りなければならないほどの急な木階段。リーダーからは、「下山の方が危ない、時間がかかるよ。」と言われていたのも納得でした。緊張続きの下山は分岐まで続きました。分岐から登山口までは木々や紅葉を見る余裕が出てきました。

 下山後は駐車場から少し入ったところにある男滝・女滝を見に行きました。どちらも水量も多く迫力がありました。

 南木曽岳の登山道はたくさんの種類の木々、紅葉、岩、滝、法螺の音など変化に富み、いろいろな意味で気の抜けない山行でした。怪我や事故なく下りて来られたことにリーダー様、参加の皆様に感謝です。

<ルート図>

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