月報「わっぱ」 2022年11月(No.492)
【 週日山行 】 桑谷山 ( 点名・桑ヶ谷村 )( 435.5m Ⅰ△ ) 安藤 正明
- 日程:2022年10月19日(水)(晴れ)
- 参加者:L.安藤正、岩田嘉、大橋礼、桐山美、丹生統
- 行程:中之江駐車場8:00=羽島IC=岡崎IC=桑谷キャンプ場駐車場9:55~10:00-鉄塔10:45-野辺地蔵11:00-展望園地(昼食)11:20~12:25-桑谷山12:45-分岐13:00-登山口13:40-駐車地14:10=岡崎IC=安八SIC=中之江駐車場16:00(解散)
- 地理院地図 2.5万図:幸田(豊橋15-2)
今日は朝から雲一つない。天気もいいし山もいいのに参加者が5人と意外に少ないのは寂しい。けれど、いつもの高齢者に加えて久しぶりに彼女の参加があって嬉しい。
丹生理事長の心づかいが素晴らしい。高齢の岩田さんを迎えに行き、高齢のリーダーに代わって運転もしていただける。負担が軽減されて嬉しい。今日目指す山は岡崎の南に位置する桑谷山。海と山が一度に楽しめる一等三角点の山。天候がよいので絶景が期待できる。ナビは正確に桑谷キャンプ駐車場を案内してくれた。ここから登山口のあるキャンプ場まで歩く。坂口池を通り過ぎてキャンプ場の中に入って行く。
深い森林の中、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。ここはコロナとは無縁な別天地、マスクは不要。夏は賑わったキャンプ場もすっかり冬支度。誰もいなく殺風景な中、立派に整備された石畳みの遊歩道を登ってく。道沿いには可憐な花が見られ楽しませてくれる。ところどころに「展望園地」の矢印の案内があるので道に迷うことはない。緩やかに高度を上げていくと野辺地蔵に出会う。奥深く鎮座され古から祀られている様子。隣の掲示板には由来が記されている。この道は昔から岡崎と蒲郡を結ぶ道として人や馬やモノが往来した道。徳川家康も通った道と記されている。今では岡崎市民のハイキングコースとして親しまれている道だ。そんな道も両サイドは猪が掘り起こした土が延々と頂上まで続いているのには驚かされる。昔の旅人になったつもりでゆるやかに登っていくと突然巨大な建物の一角が見えたかと思うと今度は天を突くような鉄塔に出会う。もう展望園地に到着したのだ。
スタートして1時間20分での到着だ。ところがヘルメットを着装し大型の通信機器を持ち臨戦体制の自衛隊員40~50名が展望台の上と下を占拠、何事が起きたかとびっくりする。恐る恐る展望台に登ってよろしいかと尋ねる。どうぞどうぞの返答に安心して登ると期待した通り三河湾がくっきり。その奥には渥美半島が連なる。反対の北側には岡崎の街並みと遠く伊吹山も御嶽山も見ることが出来、まさに海と山が一度に楽しめる展望地だ。好天に感謝。
展望を楽しんだら次は昼食だ。山頂は樹林に覆われているので、ここで食べることにした。陽だまりを求めて5人がコンクリートの階段に腰掛け弁当を開く。話が弾み、笑顔がこぼれる。最高の天気にしばし至福の時を過ごす。
ここから更に西に進む。自然林の尾根道が続く。椿の木が目立つと思ったら、ここらあたりを椿平と呼ぶらしい。しばらくすると巨大なドームが現れる。その建物のフェンス沿いに進んで行くと通り道に一等三角点が迎えてくれた。山頂らしくない山頂で展望も高度感もない。通り道の山頂だ。長居する気にもならず早々に歩を進める。やがて両サイドが樹海に覆われ不気味さが漂う道になり、細い樹に「えんぼう」と記された分岐に出る。うっかりすると見過ごすような表示である。ここから下る。
この道はガラガラで、岩あり急坂でありストックを効かせて慎重に下る。逆コースで来るとこの登りは険しい。時計回りで正解だったと自己満足しながら下る。やがて沢と合流し沢沿いに下っていくとキャンプ場へ戻ってきた。
大きなため池あたりに来ると「あけび」を発見。よく見るといっぱいある。久しぶりに見るアケビでみんなゲットに夢中になる。花を愛で果実を採取しキノコの香を嗅ぎ、里山ならではの楽しさを満喫出来た山登りだった。
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