大垣山岳協会

秋晴れの局ヶ岳 2022.10.02

局ヶ岳

【 一般山行 】 局ヶ岳 ( 1029m Ⅲ△ ) 清水 克宏

 局ヶ岳(つぼねがたけ)は、南は松阪市飯高町、北は同市飯南町にまたがる。

 伊勢からは、局ヶ岳、白猪山(819m)、堀坂山(757m)と、裾野を引く円錐形の山が並んで眺められるので「伊勢三山」とも呼ばれる。三山は伊勢湾からもよく眺められ、「伊勢の三星」として航行の目印ともされたという。

 山名は、ひとりの局(女官)が祈願のために弁財天を祀っていたという奥の宮に参籠して再び帰らず、以来雨の降る夜に山上に美しい局の姿を見るようになったという説話によるとか、山の姿が十二単をまとった局の姿に見えるからという説がある。

 この山に、10月2日(日)秋晴れのもと、8名のメンバーでメインの飯高町側から登ってきた。

 勢和多気I.C.を出て、飯高町に入ると、局ヶ岳が凛(りん)とした姿で見上げられる。

 中腹の局ヶ岳神社が登山口。秋の好天、登りやすい人気の山だけに、駐車場はほぼ一杯。

 飯高町側の登山道は西側の「新登山道」と東側の「旧登山道」がある。

 旧道は終始スギなどの植林帯の中を行くのに対し、新道は自然林の部分も多いので、登りは新道、下りは旧道を取ることに。

 コナラやアカマツ、ヒメシャラなど、人の手の入った二次林の明るい木立の下を行く。

 もう少しすれば紅葉も楽しめそう。

 炭焼き窯の跡もあった。

 三角錐型の山だけに、上部は急斜面をジグザグに登行することになる。ちょっとバテ気味の方もあった。

 いったん踊り場のようになったところに旧小峠、その先に旧道コースとの合流点、小峠がある。

 この辺りから再び急登になり、山頂に至る。

 登山口から約2時間で山頂に。通信反射板があり、三角錐の山だけに、見晴らしはすこぶる良い。

 山頂で、地元のNPOの方たちと一緒になる、松阪市飯高町周辺の11の山を「まつさか香肌イレブン」として、登山道を整備したり、パンフレットを配布したりしてPRされているそう。

 11の山とは、局ヶ岳のほか、烏岳(545m)、白猪山(819m)、栗ノ木岳(1,066m)、三峰山(1,235m)、高見山(1,248m)、木梶山(1,230m)、明神岳(1,462m)、桧塚(1,462m)、池木屋山(1,395m)、迷岳(1,309m)。局ヶ岳山頂からは、高見山以外の山が眺められる。

 「山と山をつないで縦走もお勧めですよ、お帰りに道の駅に拠っていってください、パンフレット置いてありますから。」

 地域振興と山を結びつける取り組みを楽しみながらやっていらっしゃるのに感心。

 下山は旧登山道を選択。ずっと植林帯なので、単調だけれども効率よく下ることができる。

 秋の花、トリカブトが見られた。

 林道に降り立ち、しばらく下で再び山道に入りショートカット。14:15無事局ヶ岳神社に到着。久しぶりの快晴と、眺望が楽しめた山行だった。

  • 日程:2022年10月2日(日) 晴
  • 参加者:L.清水克、小倉幹、塩川眞、藤井利、藤井真、宮澤健、宮川祐、村田美
  • 行程:大垣6:00-勢和多気I.C. -局ヶ岳神社(駐車)9:10…新道登山口9:25…小峠…局ヶ岳山頂11:00~12:40…小峠12:50…旧道林道出合13:55…局ヶ岳神社14:15-大垣 (-:車、…:徒歩)
  • 地理院地図 2.5万図:宮前
<ルート図>

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