大垣山岳協会

人形山、三ヶ辻山 2022.06.12

三ヶ辻山

月報「わっぱ」 2022年7月(No.488)

【 一般山行 】 人形山 ( 1726m △なし )、三ヶ辻山 ( 1764.3m Ⅱ△ ) 山本 知登勢

  • 日程:2022年6月12日(日)(雨のち曇り)
  • 参加者:CL.藤野一、SL.丹生統、大谷早、大橋辰、大塚花、小倉浩、加藤美、後藤正、清水満、田中恵、竹森せ、藤井利、堀嵜尚、堀 洋、村田美、宮川祐、宮澤健、三輪唯、山本知
  • 行程:中之江駐車場4:00=岐阜各務原IC=(東海北陸道)=五箇山IC6:30=R156号=中根平駐車場登山口7:10~7:35-第一休憩所8:25-宮屋敷跡9:50-人形山11:05~12:00-三ヶ辻山12:55-中根平駐車場16:35=中之江駐車場19:50(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:下梨(金沢2-1)

 憧れの悲しい伝説がある人形山は、山行計画がコロナと雨天で2度中止になり、三度目の正直でやっと訪れることが出来ました。『親思いの姉妹が母の病が治ったお礼に山頂の権現堂に参拝したが、女人禁制を破ったため、突然の吹雪となり下山することは無かった。以来、春の雪解けが進むと山腹に2人の雪形が現れる』という伝説が名前の由来で、五箇山地域に伝わっています。富山県南砺市(五箇山地域)と岐阜県白川村(白川郷)にまたがる飛騨高地北部に位置する山で、日本三百名山、新日本百名山、及びぎふ百山の一つに選定されています。三ヶ辻山は人形山の1.5㎞南東で岐阜県内に位置します。

 富山県側の中根平登山口に向かい、中之江駐車場を朝4時に車4台片道200㎞の道を出発。大理石の立派な人形堂祠の横から杉林の中を登ります。小雨と前日の雨で道は泥濘ですが、元気なメンバー達の話し声が途切れることはありません。第一休憩所からブナの大木が見られ新緑が美しい。道端にコイワカガミ、マイズルソウ、チゴユリの花が咲いています。第二休憩所を過ぎると、ツバメオモト、ユキザサ、ウラジロヨウラク、タムシバ等々花が増え、天然の植物園のようです。

 宮屋敷跡は奈良時代初めに泰澄太師により修行道の山として開山され、祠が建立されました。建物は移築、再建され上梨の白山宮本殿として国指定重要文化財となっています。現在は鳥居だけです。晴れていれば鳥居から人形山が見え展望がいいのですが、残念ながら真白です。

 ここから所々に残雪が現れます。ダケカンバの巨木が雪との闘いで枝をくねらせ持ち上げる姿は芸術的で圧倒されます。稜線歩きではマメザクラが満開です。

 人形山と三ヶ辻の分岐で休憩し、最後の一登りで人形山到着です。山頂は狭く三角点はありませんが、山名柱と手のひらサイズの石人形があります。南側の展望が良い笹原に移動して昼食を摂り、山名板の前で全員の写真を撮ります。雨はあがりましたが、北アルプス、白山、笈ヶ岳、大笠山の絶景は濃いガスの中、残念・・・。

ガスの中、人形山頂上で参加者一同

 人形山から引き返し、分岐から三ヶ辻山を目指します。多くの人は人形山のみですが、岐阜県民としてここを素通りするわけにはいきません。以前は藪でしたが、1986年に五箇山保勝会により伐り開かれました。ありがたいです。

 三ヶ辻山山頂は私達だけなので「三ヶ辻登頂万歳」と声を出します。分岐に戻ると、ガスが切れ人形山が現れます。急いで写真を撮りますが、人形山は照れたようにまたガスの中に消えていきました。帰りの登山道は赤土の急斜面で、一度転ぶと、立ち上がるのにも一苦労です。子供の泥遊びのようですが、男性陣は涼しげな顔でズボンの裾も汚れていません!

三ヶ辻山 一瞬ガスが切れました。

 内側が泥だらけで、「そんな歩き方では、冬アイゼンを引っ掛けて転ぶ」と注意されますが、なかなか山女にはなれません。長時間の運転と長時間の山行。リーダーはじめ運転してくださった皆様、ありがとうございました。

<ルート図>

地理院地図

フォトギャラリー

Photo by Miyazawa

出発前東屋で
分技で休憩中
昼食
人形山頂上で参加者一同 PartⅡ
三ヶ辻山に到着
三ヶ辻山の集合写真
つつじとマメザクラかな?
下山途中 一時人形山が見えた。
三ヶ辻山も
駐車地に戻りました。

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