大垣山岳協会

山笑う春の釈迦ヶ岳 2022.04.20

釈迦ヶ岳

【 個人山行 】 釈迦ヶ岳 ( 1091m 三等三角点 ) 清水 友子

  • 日程:2022年4月20日 (水)
  • 参加者:小倉繁、清水友、他2名
  • 行程:釈迦が岳登山口7:20→P649 8:10→北山8:50→岩が峰9:50→県境尾根10:30→釈迦ヶ岳10:50―11:00→岩が峰分岐11:10→昼食11:45―12:20→瓢箪池12:35→仙香山12:40→中峠12:45→八風峠13:00→三池岳登山口14:40→駐車点14:45
  • 地理院地図 2.5万図:御在所山

 この前まで寒い寒いと行っていたのだが、いつの間にかみずみずしい新緑の季節となってしまった。山仲間から、アカヤシオの花が見たいという話があり、少し早いのだが、釈迦ヶ岳に登った。

 釈迦ヶ岳の登山道は幾つかあるが、今回はヤシオツツジの多い仙香山を回る予定で、岩ヶ峰尾根ルートから釈迦ヶ岳に登り、仙香山を経て八風街道を下るルートを計画した。

林道からの入口、ここが実質の登山口か

 登山口から少し歩いて栃谷左岸の林道を進み沢を渡る。植林帯を登り岩ヶ峰尾根道に取り付いた。足元は鈴鹿特有のザレた白い砂礫の登山道を登る。

周りには照葉樹の緑の森が続く

 標高620m辺りから段々と急登が始まり衣類調整や水分の補給もしながらゆっくり進む。アカヤシオも少しだが咲いている。

標高646mの岩上からは北に三池岳が見えた

 標高694m付近からいきなりきつい登りが始まった。所々アスレチックの様な姿で這い上がり、大きな岩を巻いてのぼりきった。そこで思わず、われら4人の歓声があがった。

アカヤシオとミツバツツジの競演

 少し登った所でやっと釈迦ヶ岳と岩が峰が見えてきた。

中央が釈迦ヶ岳、右が岩が峰

 標高が上がると展望もよくなり釈迦が岳も近くなってきた。右手には鮫が二匹いるような鏡山があった。

鏡山と三池岳

 岩が峰への登りは急坂の連続、途中で大休止した後、やっとたどり着いた。

ひと休みしていると気持ちの良い風が吹いてきて心地よい。

 小休止、ここから先の県境稜線にでるまでもうひと登りが待っている。壁のような大岩を巻いて急登の連続だ。流石に山岳協会のベテラン某氏はロープを使いフットワークが凄い。登山道の途中にはイワウチワの群落に感動する。

イワウチワのお花畑のなかを登る。ここもかなりの急坂

 県境稜線にでてひと休みした後、釈迦ヶ岳に向かう。北斜面の窪地にはまだ雪が残っていた。なだらかな尾根を進むと標高1191mの山頂に到着した。平日なのにそれぞれのコースから登山客が登ってきて山頂は大賑わいである。

山頂で順番に写真を撮る

 ここから岩が峰分岐までもどり快適な県境尾根を歩き、稜線の林の中で風を避けのんびりと昼食を摂った。見回してもまだこの辺りは芽吹きが始まっていない。

 三重県側はスッパリと切れ落ちている崩壊地があり、後数年もすればこの登山道は崩落するであろうという場所が多くあった。

三重県側
対照的になだらかな滋賀県側

 快適な県境尾根を歩き、仙香山(983m)が近づいてきた。この辺りのヤシオつつじはまだ蕾が硬いが、五月の連休になればアカヤシオかシロヤシオが満開に咲く事だろう。

仙香山の南にある瓢箪池
蕾の固いヤシオつつじの林の奥は天狗堂

 仙香山から中峠を通り緩い上り下りを繰り返し八風峠に到着した。ここから三池岳に登り東の尾根道を下るか又はここから八風街道を下るか相談する。

 三池岳を通る尾根道は途中から急な下りが続く。疲れている身体を考え、安全な緩い昔の街道を降りることにした。

山桜が舞い散る八風街道

 八風峠から下る途中に周回してきた山の稜線が遠くに見えた。昔の街道脇には石仏や幾つかの石碑が残っていた。伊勢と近江を結ぶ重要な道として使われてきた。5月の中旬までは鈴鹿の山は色彩豊かな風景を楽しめることだろう。四季折々の山歩きは飽きることがない。

<ルート図>

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