月報「わっぱ」 2022年4月(No.485)
【 週日山行 】 ボンテン ( 点名・今須村 ) ( 617.6m Ⅱ△ ) 丹生 統司
- 日程:2022年3月17日(木)(晴れのち曇り)
- 参加者:L.丹生統、岩田嘉、尾内順、大谷早、小倉繁、桐山美、柴田悦、高橋文、竹森せ、林 旬、宮川祐、宮澤健、三輪唯
- 行程:岐建荒尾駐車場8:30=下土林道ゲート9:20-旧道から林道復帰10:00-タカンジョ11:00-ボンテン11:30~12:20-下土林道ゲート13:45=岐建荒尾駐車場14:30(解散)
- 地理院地図 2.5万図:霊仙山(名古屋9-1)
3月の週日山行は関ケ原町今須のボンテンで行われた。同時刻に上石津町多良側からも1名入山し山頂で合流する計画である。
今須下明谷下土林道に進入すると雪で折れた枝や残雪がそのまま残されており道路の凹凸も激しかった。そしてゲートを目の前にして大量の残雪に車は立ち往生した。ターン出来る膨らみは遥かに下、車のことは下山後に考えることとしてスタートした。
ゲートを越えて直ぐ新道と旧道に分かれる。新しい林道は大きな迂回が有り遠回りだ。それで嘗て今須の住民が伊勢参りに使ったという峠越えを歴史を偲んで歩く計画を立てたが、倒木やこの冬の落雪と落葉で道は斜面に消えた。峠への道を諦め本谷を詰めるべく獣道を進んだが誰もついてこない、引き返すと上の林道めがけて斜面を登っている。しかし、目指す林道のガードレール下は3mほどのコンクリートの擁壁で万里の長城のごとく立ちはだかっている。斜面を追い越して登り、40mほど壁に沿って歩き尾根に擁壁が消えるところを見つけガードレールを跨いだ。全員が林道に揃うとヤレヤレ、一汗掻いてしまった。ここまで旧道に40分以上も時間をかけたが大きな迂回部分は越えている、これで良しとしよう。
多雪の今季、ソコソコの残雪は覚悟していたが想像以上に豊富である。しかし思っていたほど踏み抜きは多くなく雪の状態は良い。週日山行でこれほどの残雪が多い山は近年記憶がない。道路の中央が1m20㎝ほど高くなって氷河の上を歩いている気分になった。南西方向にソノドと霊仙、鈴鹿の県境の山々が見えている、振り返ると伊吹山が北に聳えて最高のロケーションである。伊吹は周辺の山と比較すれば白さが際立っており高く雄大で1400mに満たない山には見えなかった。
歩行中に上石津側から登っている三輪氏から携帯の呼び出し音が幾度か鳴ったが電波の状態が悪く応対できなかった。だが既に山頂に届いていることは想像できた。
行き掛けの駄賃ではないが林道から300mほど入った尾根の高みに有るタカンジョ(点名・小駒山 573.2m Ⅳ△)に登頂した。タカンジョから林道に戻りカーブを描いて登り直せばボンテンは近い。
三輪氏は待ちくたびれた顔をしていた。彼に誘導されて雪の斜面から尾根に出てボンテン山頂に立った。山頂は雪が溶けており点名・今須村、二等三角点の標石は出ていた。山名は関ケ原今須では「ボンテン」上石津多良では「犬の尾」と呼んでいる。戌年生まれの尾内さんの発声で万歳を三唱した後、日当たりが良く見晴らしの良い鉄塔台地に移動してランチタイムを過ごし下山した。
ところが、下山後に一仕事残っていた。ゲート前に10mほど手前から約30㎝の厚みで雪が残っており、車は転回もならず放置して山に登っていた。ターン出来る所までバック走行の予定だったが、下山すると気が変わった。ゲート前の雪を除けようということになった。スコップは1丁、腕に覚えのある者が交代でゲート手前の膨らみ迄除雪作業に汗を流した。斯くして帰垣したのである。
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