大垣山岳協会

安全祈願山行 南宮山 2022.01.20

南宮山

月報「わっぱ」 2022年2月(No.483)

【 週日山行(安全祈願山行) 】 南宮山 ( 419.0m Ⅱ△ ) YM

  • 日程:2022年1月20日(木)(雪のち晴れ)
  • 参加者:
    • (縦走組) L.NT、OS、SE、ST、SM、TS、HT、FT、HY、MY、MK、MT、YM
    • (往復組) L.AM、IY、OS、KM
  • 行程:岐建荒尾駐車場8:30=徳川家康最初陣地駐車場8:50~(車回送)~9:25-南宮山12:00-展望台12:40~13:25-南宮大社14:25~(参拝)~15:00=岐建荒尾駐車場15:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:関ヶ原(岐阜12-2)・ 大垣(同8-4)

 外気温0度。雪が舞う大寒らしい天気になった。道中の降雪量を考慮して、リーダーの判断で参加者17名は縦走組13名、南宮大社から展望台往復組4名の2班に分けられた。

 関ヶ原古戦場徳川家康最初陣地の駐車場に到着後、運転手は南宮大社駐車場に車を回送しに出発。戻って全員が揃ったところで、徳川家康最初陣地の石碑前にてリーダーより合戦時の説明あり。その後、脇道を下って林道に降り新幹線のガード下を進む。時折「ゴーッ!」と通過する新幹線が静寂を破る。

 林道からすぐに斜面の階段に取りつくと、それは高圧鉄塔の巡視路であった。近年、鉄塔の点検にはドローンが利用されることが多くなってきているので、将来巡視路は余り使われなくなるのかもしれない。登り始めてしばらくすると朱色の鉄塔の見える場所に出た。ここでリーダーの指示があり全員がワカンを装着。私は今シーズン初めての装着で10分近くかかってしまった。5分を目標にしたい。

鉄塔よりワカンの装着

 ワカン歩行の開始。雪はキュッキュッと締まって歩きやすい。木立の中は雪が浅いがそこを抜けると30~40センチと深くなり、歩行スピードが落ちる。途中、鹿の鳴き声が何度もした。大勢人が来た!と仲間に伝達しているのか。

ワカンの装着手直し
桃配山から南宮山への途中

 上りの勾配が次第に緩くなり、見晴らしの良い場所に出た。上部鉄塔の所だ。好天時は御嶽山や中央アルプスが望めるのだが、残念ながら曇って垂井の町並みしか見えない。

上部鉄塔付近のラッセルの様子

 稜線に出てしばらくはワカンの隊列は順調に進んだが、南宮山山頂の手前辺りでルートから外れていることが分かった。各々が正規ルートに戻る際に一時的に隊列がバラバラになった。一番最後に合流したのは私だった。吹雪やガスなどでホワイトアウトの状態であれば迷っていたかもしれない。低山にもリスクが潜むと肝に銘じた。

 正午に山頂に到達。南宮大社からの4名と無事に合流。三角点を囲んで記念撮影をした後、展望台に向けて出発。30分程で到着。この頃には雪は止み、日が差してきた。快晴の濃尾平野を一望しながらの昼食は気持ちが良い。青空が食欲をそそる。

展望台からの下山前

 展望台から大社までは雪が少なくワカンを外して下山開始。道は凍結もなく軽アイゼンも必要なかった。改めて関ヶ原と垂井の積雪量の差に驚く。1時間程で南宮大社駐車場に下山。装備を解いた後、社殿にて一年間の安全登山を祈願してお祓いを受けた。今回は予想より雪が深く、低山でも長時間のワカン歩行を体験できた。前日に登山口から稜線まで下見をされ、当日は終始ラッセルをして頂いたリーダー。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

<ルート図>

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