大垣山岳協会

初冬の雪を踏んで・鎗ヶ先 2021.12.05

鎗ヶ先山

【 月例山行 】 鎗ヶ先 ( 965.5m Ⅲ△ ) 丹生 統司

 12月当会の月例山行は藤野Lの下で鎗ヶ先965,5mで行われた。ルートは春日美束市瀬集落から南東に鎗ヶ先山頂へ突き上げる尾根を選定、天候に恵まれ初冬の雪山を満喫した。御嶽山、乗鞍岳、穂高から北に白い帯の北アルプスが連なり、少し離れて白山の白さが際立って見えた。

<ルート図>
  • 日程:2021年12月5日(日) 晴れ
  • 参加者:L.藤野一、SL.丹生統、阿部育、大谷早、奥田恭、加藤美、金光鏡、後藤正、清水友、清水満、竹森せ、堀 洋、宮川祐、宮澤健、村田美、安村單、山本知
  • 行程:駐車地8:20-鎗ヶ先山頂10:10~11:10-駐車地13:00
  • 地理院地図 2.5万図:美束

 正面に国見岳と虎子が雪化粧して見えて、いよいよ雪山の季節到来を実感した。

 近年山登りの定番となった獣害除け柵を潜り登山開始である。

 杉の植林帯を抜けるとコナラ等の落葉樹林となって明るくなり貝月山や鍋倉が見通せた。

 雪が落ち葉の上に薄く現れた。雪山は初めて、今季は初めてという方も多くシーズン前のトレーニングとなった。

 幸い冷え込み不足で腐葉土が凍っていなくて助かった。土が凍っていると嫌らしい尾根だ。

 このルートで最も傾斜が強い所だ、フィックスロープが設置されていた。

 斜面の上に恋しい日差しが透けて見える。これまで北西尾根の為に陽光が届かず寒かった。

 南方向、春日小宮神から来る尾根に出ると太陽の歓迎を受けてしばらく「陽だまり休憩」

 山頂肩に来るといきなり積雪量が増えた。吹き溜まりはゆうに20㎝を越えていた。

 北風が吹きつけ木々の幹や枝先を白塗りにしていた。白い梢の隙間から濃尾平野が眺められて揖斐、長良、木曽の三川が蛇行し朝の陽光が伊勢湾を黄金色に映えさせていた。

 点名・鎗ヶ先、Ⅲ等三角点の石柱が鎮座する山頂は鑓の穂先ゆえ広くはないが樹木が刈られ平地が確保されていた。17名が360度の展望を満喫しながら昼食タイムを過ごすには十分な広さだ。北に御嶽山から乗鞍岳、穂高が冬山の装い、更に北に連なる北アの山並みが白い帯で、そこから離れた西に白山が一際白かった。直ぐ北には鍋倉から西に貝月山と続き尾根は南に向きを変えてブンゲン、虎子、国見岳、伊吹山となって白い山並みは一旦消えた。そして天の川と国道21号、名神高速道を挟んで霊仙山から鈴鹿の峰がまた南に続いていた。

 東には低く小さく百々ヶ峰と金華山が見えて濃尾平野が南に広がり、その先に黄金色の伊勢湾が水平線で太平洋となっていた。

 12月最初の日曜日は快晴に恵まれた。藤野リーダーと参加者の日頃の心掛けのたまものだろうか、陽だまりの山頂で1時間、充分過ぎるほど初冬の日光浴を楽しんだ。

 11時過ぎには山頂を後にしたが北西に延びた尾根には陽光が届かず雪は融けずに残っていた。下山は気が抜けない。特に山頂肩から岩場の急傾斜地の下降は注意が必要であった。

 パーティー登山は単独で対処できないことを協力し合って多くのことを解決できる。急な下降も声を掛け合ってアイゼンの助けは要らなかった。これがパーティーの良さで登山力であると信じている。

 しかし、多人数は時にリーダー任せ、あなた任せに陥りやすい。ややもすれば前を行く人の足跡のみを追っかけることになりがちである。我々はガイド付き登山(商業、営利目的登山)とは明確に違う、同じ趣味や志を共有するパーティー登山である。

 多人数で有っても個人の登山力を高める努力を忘れてはいけない。それを怠らなければパーティーはより優れた対処、解決力を増すだろう。より安全で山登りがもっともっと楽しくなるだろう。完

ルート図


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