【 一般山行 】 夜叉ヶ池 ( 1110m △なし )、三周ヶ岳 ( 1292m Ⅰ△ ) 丹生 統司
10月初の一般秋山山行は大谷Lの下に三周ヶ岳で行われた。夜叉ヶ池からは登山道が藪に埋もれており今年入会された会員にとっては初歩のヤブ山入門となった。
- 日程:2021年10月3日(日) 晴れ
- 参加者:L.大谷早、安藤正、小倉繁、金光鏡、小林和、清水友、竹森せ、丹生統、吉田正、宮川祐
- 行程:夜叉ヶ池登山口7:45-夜叉ヶ池9:35-三周ヶ岳11:45~12:50-夜叉ヶ池14:30-夜叉ヶ池登山口16:10
- 地理院地図 2.5万図:広野
駐車地に着くと既に広い駐車場の山側に車が数台、後続も全て山側から埋まって行くようだ。我が会は谷側に駐車するように指示した。山側は動物や自然による落石で車に凹みや傷を負うことがある。小さなことだが山登りの基本は転ばぬ先の杖が大事である。
谷沿いにトリカブトの花が多かった。青みがかった濃い紫で綺麗だった。
ダイモンジソウがトリカブトに負けじと小さい大の字の白花を輝かせていた。
リンドウも紫が濃くて綺麗、帰る頃には蕾が開いて美しさをアピールしていた。
誰かが「ライオン岩」と言った。ウルトラマンに出てくる怪獣のようでもある。
夜叉ヶ池まであと少し、初歩の岩場歩きを楽しんだ。
夜叉ヶ池に到着、けれども今日は通過点「初めての方もいるので帰りに時間を取って寄ります」大谷リーダーの思いやりの声があった。
夜叉ヶ池を過ぎると急に藪が道を覆って足元が見づらくなった。初めて藪漕ぎを経験する方が居るはずだが悲鳴が聞こえない。藪を楽しんでいるのだろうか、
笹の海を行く仲間達、撮影に夢中になると直ぐに置いてきぼりをくらう。
スフィンクスのようだと思ったがゴリラのようにも見える岩。貴方は何に見えます?
やはり秋の季節の女王はナナカマド、紅葉には早かったようだが実が赤く熟れていた。
ソヨゴの朱色の実もしっかりアピールしていた。県境分岐を過ぎて山頂はもうすぐだ。
Ⅰ等三角点を囲んでおすましの参加者たち。
夜叉ヶ池について、坂内村史によれば大垣藩の時代から領内坂内村川上内の絵図に記されていたようである。明治になっても美濃国坂内村川上であったが明治も後半になって陸軍陸地測量部が地形図を作成した際に現在の稜線を県境としたために福井県となったようだ。歴史を鑑みない陸地測量部の合理的論法が通ったようだ。当時は軍国主義下であり意義を申し出ても聞く耳を持ってもらえなかっただろう。現在の国土地理院は陸地測量部の地形図を踏襲しているようだ。県境線が引かれているということは現在の岐阜県は認めたということだろう。因みに国土地理院地図を見ると伊吹山の山頂台地東は県境線が途切れているがこれは岐阜県と滋賀県が係争中で県境が確定していないことを意味する。私の住む関ケ原も滋賀県と一部確定していない地域があると聞いている。全国には係争地が幾つかあるようだ。
三周ヶ岳の藪は踏み跡がしっかり残っており本当の藪漕ぎとは言えないだろう。それでも我が会の看板娘達?の美顔に傷がつかなかったか少し心配である。
揖斐川町坂内を走る国道303号が工事中で日曜日も規制の対象でリーダーは気をもんでいた。しかしメンバーのペース配分が見事なほどピッタリで工事時間を過ぎていた。リーダーの取り越し苦労に終わりめでたし、めでたしかな。完
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