【 個人山行 】 大日ヶ岳 (1708.87m Ⅰ△ ) 清水 友子
- 日程:2021年9月11日(土)
- 参加者:山本知、清水満、堀 洋、清水友、他1名
- 行程:登山口8:37→鉄塔8:50→急坂上9:31―9:50主図根9:58→三角点10:24―10:29→P1396-10:42→転向点11:26→展望地11:53→山頂12:16―12:57→転向点13:29→三角点14:17→主図根分岐14:39→急坂上14:54→鉄塔15:23→登山口15:37
- 地理院地図 2.5万図:石徹白
真夏の蝉の鳴き声が終わり、耳をすませば虫の音色が聞こえてくる季節になった。
紅葉には少し早いのだが、ひるがの高原から大日が岳に行かないかと仲間を誘った。予報では早朝は雨、その後は曇りだった。
当日、駐車場に着くころから雨が降り出し、車の中で止むのを待ったが降り止まない。これくらいの雨だったら登山道は広葉樹林なので何とかなるだろうと思い雨具を着こんで出発した。

雨具を着こんで緩やかな登山道を歩くが蒸し暑く早々に一休み。

すると我々より一足早く登られた人が下山されてきた。どうしたんですかと聞くと雨がやみそうもないから止めたと言われた。
先に進むとこんどは若者が下山してきて山頂は雨がひどく、寒いから早々に下りてきたと言われた。ふと防寒対策が頭をよぎった。
地図を広げ確認をすると標高1100mあたりに短いが急坂がある。登り切きるとまた整備された緩やかな道となるとともに、ガスが濃くなり森林一帯は幻想的な風景に一変した。

いつの間にか雨もやみ、巨木の混じるブナの森となった。
短い急坂を登り切り、ほどなく1356mの中間点に到着した。ここには三等三角点があり傍らには古い主三角点が並んで立っていた。

(帰ってから調べたところ、明治時代に農商務省山林局が作ったものだそうです)

すぐに一ぷく平と書かれた場所に到着した。晴れていれば休憩に良い場所なのだがこの天気では座ることも難しい。

樹林帯は単調ではあるが、標高が高くなるにつれ植生も変わりナナカマドの実やオオカメノキの実が真っ赤に色づき山ではすっかり秋の様子である。

景色は相も変わらず樹林帯が続くがときおりガスが部分的に切れ、視界が明るくなると、ひょっとしたら白山が見えるかもと微かに望みをもった。
展望台に着いた時はやはり辺りは真っ白で何も見えなかった。山頂まであと標高差で100mほどだ。
笹が多くなった最後の坂を登り切って山頂に到着した。ここには一等三角点がある。みんなそれぞれにタッチして記念撮影をした。

美女4人の笑顔は大日如来様も微笑んでおられたような気がした。

冬季にダイナランドから登り、大日如来様の頭まで雪で覆われているのをみた記憶がある。ここからは天気がいいと白山や別山の綺麗に見えるのだが、お預けになった。
山頂で休憩し昼食を摂っているときにはやはり秋の山、肌寒く感じられる。出発が遅くなったので早々に山頂を出発する。
展望地まで戻ると山頂がわずかに見えるようになっていた。

遠くの山裾も少しづつ見える様になってきた。

下山の途中には、枯れた樹木に美味しそうな茸が一杯付いていた。
これがなめこだったら、さぞかし美味しいなめこ汁ができるだろうと思った。


麓に近づくにつれて天気もかなり回復してきた。緩やかな登山道を快調に歩く。

後一か月もすればこのブナ林は一面黄色に変わるだろう。紅葉の時期になったらもう一度来ようと思った。

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