大垣山岳協会

三方岩岳、野谷荘司山 2021.08.01

三方岩岳

月報「わっぱ」 2021年9月(No.478)

【 一般山行 】 三方岩岳 ( 1736m △なし )、野谷荘司山 ( 1797.2m Ⅱ△ ) 堀嵜 尚子

  • 日程:2021年8月1日(日)(曇りのち晴れ)
  • 参加者:L.杉本眞、安藤正、大谷早、奥田恭、小倉繁、桐山美、竹森せ、藤井利、藤井眞、堀 洋、堀嵜尚、村田美、宮澤健、山本知
  • 行程:岐建駐車場6:00=東海北陸道白川郷IC=ホワイトロード入口8:25=三方岩駐車場8:40~9:00-三方岩岳(展望所)9:50-野谷荘司山11:45~12:30-三方岩岳13:55-駐車場15:00~15:30=岐建駐車場18:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:中宮温泉(金沢3-3)、新岩間温泉(同3-4)

 このところ東海三県では連日大雨警報がどこかで発表されており、集合した参加者は挨拶と共に本日の天候を口にしていた。重い雲のかかる大垣集合場所を出発するが白山白川郷ホワイトロードへ入るころには、白川の山々が青い空に映し出された。眺望は期待できないにしても良い山行となりそうな予感の空であった。駐車場到着後、身支度を整え本日の行程確認と配列が伝えられ出発。

 今回の参加者の中には来週の夏山縦走に備え体力づくりも兼ねている参加者もおり、途中笠ヶ岳や大笠山が見えると数ヶ月前の山行や夏山の縦走の話で盛り上がる。駐車場より50分ほどで三方岩岳展望所へ到着。360゜の眺望は望めなかったが、心地よい風と山波の美しい緑に登山客で賑わうハズだと納得できる。

 小休止後に全員の体調を確認し出発。展望所から数分ほど南へ下りると山頂プレートが段差を降りる足元左にあり三角点無しの山頂はここであった。更に南へ50mほど下った鞍部からの登りはブナやミズナラの大木が現れ、左肩には三方岩岳の武骨な岩壁が反り立つことを見ることができた。

 そこから先は谷が広く崩れ、土があらわになった尾根沿いを歩き1680m付近の登りから再び南へ向かうとその先のピークが馬狩荘司山であった。山頂の看板は折れた古い大木の高い枝に括りつけられており、行きの登りでは頭上の看板を見逃した。

 先を歩く方から「最後に急な登りがあるから大変だよ」と教えていただき、鞍部からの登りがこんなにも切れているのだと地図の印象より急に感じ驚いた。馬狩荘司山からさらに南へ歩くと鶴平新道との分岐である。そこで進路を西へ変え一端鞍部まで下がり、最後の急坂を参加者全員が一気に登り無事野谷荘司山到着となった。

野谷荘司山の頂上で参加者一同

 山頂は広くなく一列に座り鳩谷ダムや三方崩山を見ながら昼食の大休憩をとるが、三方崩山方面に怪しい雲がかかり天候の崩れそうな様子となってきた。早々に帰途につき15時には駐車場へ到着。全員が車に乗り込み出発後に土砂降りとなり、岐阜のいくつかの地域で大雨注意報が発表された。SAでの休憩で誰かが「計画が完璧で雨に降られず良かった」と、リーダーの労をねぎらい談笑した。

 皆さんから山の話を楽しく聞く中で、コロナ禍の登山スタイルでは以前のような大きなテントで寝て談笑する日々はもう来ないのかもしれないと淋しそうな言葉も聞かれた。自身も聞きながら、そのような山行が懐かしいと感慨深く帰路についた。

<ルート図>

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