大垣山岳協会

大笠山 2021.05.30

大笠山

月報「わっぱ」 2021年7月(No.476)

【 育成強化山行 】 大笠山 ( 1821.8m Ⅰ△ ) 小栗 敦子

  • 日程:2021年5月29日(土)(晴れ)
  • 参加者:L.丹生統、大谷早、奥田恭、小栗敦、後藤正、清水克、杉本眞、竹森せ、中田英、藤野一、宮澤健、山本知、吉田千
  • 行程:
    5月29日(土)(晴れ)大垣三城交番駐車場16:00=東海北陸道白川IC=R156号=トヨタ白川郷自然学校=道路沿空地18:30(テント泊)
    5月30日(日)(曇り時々晴れ)泊地4:30=大畠吊橋登山口5:15~5:30―前笈ヶ岳8:10―大笠山10:30~11:30-大畠吊橋登山口15:30=大垣三城交番駐車場18:45(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:中宮温泉(金沢3-3)

 大笠山は石川県白山市と富山県南砺市との県境稜線上にあり、日本三百名山に選定されている。今回は境川ダムの桂湖にかかる大畠吊橋から前笈ヶ岳を経由するフカバラ尾根ルートを利用し、前夜泊で標高差1,250mをおよそ10時間かけて登降する計画だ。

 コロナ対策として参加は個人用テントの利用者に限定し、梅雨の晴れ間の5月29日午後4時に大垣を出発した。東海北陸自動車道を白川ICで下車、国道156号を北上。トヨタ白川郷自然学校を左に見ながら西へ3キロほど入った道路わきの空き地に到着。テント設営は初めてというメンバーもいたが、余裕で日没前に13張は整った。ソーシャルディスタンスで直径4mほどの車座になり、其々が熱湯でかき混ぜたフリーズドライやコンビニ弁当をほおばった。時間と共に、北極星とケンタウルスがひときわ美しい光を放ち明日の晴天を確信した。

 30日、午前3時起床。食事後テントを撤収し午前4時半、自動車で登山口のある桂湖オートキャンプ場へ移動。濃いピンクのタニウツギに見送られて、午前5時半登山開始。

 鉄製の立派な「大畠吊橋」を渡ると、いきなり槍ヶ岳の頂上直下を思わせるような鉄はしごが屹立している。トラロープや鎖場を慎重に進み険しい登りが続く中、カタクリの可憐な薄紫が道先案内のように登山道の両脇を彩り始めた。愛らしいショウジョウバカマやイワウチワ、頭上のタムシバやオオカメノキの凛とした白色に励まされ、ようやく1,336mのピークに出た。

吊り橋を渡るといきなりの激登り

 登りの辛さから少し解放されて進み行くと視界が広がり1,522mの前笈ヶ岳に到着。三等三角点にタッチした後、心地よい風に吹かれ三方崩山、仙人窟岳を眺めながら小休止するが、目指す大笠山はまだまだ遠い。

 緑のまばゆいブナ林をいったん下り登り返すと「アカモノの頂」と呼ばれる1,552mのピークに出た。ここから先は、稜線漫歩に心が弾む。旧避難小屋を通過し一登りで県境稜線に出ると頑丈でコンパクトな新大笠山避難小屋が見えてきた。そして登山開始から5時間を経過した午前10時半、遂に大笠山に到着。

苦労して登った大笠山の頂上で参加者一同

 雲が出てきたが南には白山連峰を始め、ひと月前に登った残雪の笈ヶ岳、東には6月山行予定が楽しみな人形山と三ヶ辻山。北側の樹間からは金沢市街も見えた。

 どっしりと構えた一等三角点にタッチした後、記念撮影。木製の大きなテーブルで昼食を摂り、午前11時半下山開始。登りの時に見つけていた「コシアブラ」をめがけて、下りの登山道脇ではメンバー同士が争奪戦(笑)。眼下にエメラルドグリーンの桂湖が見えているが麓は遠く、午後3時半ようやく無事下山。

 青空とみずみずしい若葉のコントラストは春から初夏への躍動感に溢れ、ほとばしるような息吹を感じる大笠山であった。

<ルート図>

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