大垣山岳協会

展望抜群の木和田尾根と花々 頭陀ヶ平 2021.03.01

頭陀ヶ平

【 個人山行 】 頭陀ヶ平 ( 1143m Ⅲ等三角点 ) 清水 友子

  • 日程:2021年3月1日(水)
  • 参加者:清水友子 他4名
  • 行程:山口登山口8:20→谷、杉林終わり9:00→登山道から分かれる9:30→登山道復帰10:20→白瀬峠分岐10:40~11:40→昼食(1070m付近)→頭陀ヶ平13:05~13:15→白瀬分岐13:50→P647分岐→谷14:40→登山口15:00
  • 地理院地図 2.5万図:篠立

 一雨ごとに春の足音が聞こえてくるようだ。彼方からも花の便りを耳にする。

 春一番に咲く節分草とオウレン、福寿草は咲いているだろうか。少し早い気もするが、藤原岳の麓にある山口登山口から木和田尾根を頭陀ヶ平まで登ることにした。

 木和田尾根は山頂まで高圧送電線鉄塔が沢山並んでいるので遠くからでもよく分かる。

山口登山口

 登山口から暫くは、狭い谷沿いの杉林の急斜面を登ることになる。

 植林地帯を抜けたところからが花散策で、一番に小さな、小さなオウレンがひっそりと咲いているのをみつけた。

セリバオウレン

 そこから数分歩いた広葉樹林の落ち葉の中に、目を凝らしてみないと分からないくらいだが、節分草が数株咲いていた。

セツブンソウ

 山頂までは、葉が落ちて明るく気持ちの良い広葉樹林進む。ここの登山道は中電の鉄塔巡視路とほぼ重なっているが、地図上の送電線の位置が実際とはズレているので注意は必要だ。

 花を探して、登山道とは別の巡視路に入るがやはり同じように気持ちが良い道だ。

 しばらく歩き、白瀬峠への分岐に着いた。周りを見わたすと樹木の芽が膨らんで先端が赤く色づいている。自然の生命の流れは素晴らしく美しい。

ここに荷物を置き、福寿草を見に行く。

 芽吹いたばかりの福寿草が石灰岩の間から緑の苔に守られながら咲いていた。花を踏まないようにと気を付けながら観賞した。

 私達の他に登山者は無く貸し切りの花園であった。

 同行者の話で、「しばらく前にはもっといっぱい花があった。しかし、その場所は崩れて、花が無くなってしまった」とのこと。

 白瀬峠分岐に戻り尾根を登ると鉄塔23地点で真っ白に冠雪した御嶽山、白山、能郷白山、北、南、中央、アルプスの展望が素晴らしかった。風もなくまさに絶景とはこのことだ。

 標高が1000mを超えた辺りで登山道に雪があったがアイゼンを付けるほどではない。
 
 1070mの中電の小屋が有ったところで昼食を摂る。すぐ前の登山道には登山者の置き土産が沢山あった。

 ここから、山頂までの登山道は凍りついていたので雪の無い斜面を登る。しかし、凍りついた土もまるで岩のように硬かった。

山頂にある鉄塔

 頭陀ヶ平頂上では360°の大展望。三角点をタッチしようとしたら鉄塔から、長さ20㎝もある氷の棒が落ちてきた。氷があたらないように素早くタッチした。

 霧氷の名残、先端の凍りついた木。御池岳の方向を見るとまだ霧氷が出ていた。

白山
御嶽、乗鞍、穂高
藤原岳山頂方面
<ルート図>

来年も春の妖精に会いたい。

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