大垣山岳協会

春の陽気を楽しんだ山 ミノマタ 2021.02.06

ミノマタ

【 個人山行 】 ミノマタ ( 1101m Ⅲ△ ) 丹生統司

 藤橋城(プラネタリウム)の裏山ミノマタは登山道がなく残雪期限定の山である。この数年貧雪が続いていたが今年はチャンス到来、しかし春まで待っておられず先週計画したが揖斐川町に大雪警報が出て1週延期しての報告である。

<ルート図>
  • 日程:2021年2月6日(土)晴れ
  • 参加者:L.丹生統、大谷早、小倉幹、小栗敦、後藤正、佐藤大、柴田悦、田中恵、林旬、藤野一、村田美、宮澤健、山本知、吉田千
  • 行程:鶴見道の駅7:45-登山口7:55-点名・西杉原630m9:20-ミノマタ山頂12:35~13:30-鶴見道の駅16:15
  • 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬

 昔は尾根末端の岩交じりの急登を攀じたが現代は鉄塔巡視路が有り労せずに尾根芯に出た。

 出発時は快晴の日によくある朝霧に包まれていた。大蛇に締め上げられてちぎれ折れたようにも見えるブナの木。

 標高630m点名・西杉原Ⅲ等三角点を過ぎると尾根は約60m下降して細くなり細かなアップダウンを繰り返した。細い尾根を遮るように大きなミズナラが居座っていた。

 この頃は雪量が少なくなって「キノコ雪」があまり見かけられぬが雪が多かった頃は急傾斜地の樹木には発達したキノコ雪が有ってピッケルで切り崩して乗越したものだ。

 気持ちの良いブナの2次林を行く、100年後には素晴らしいブナ林に成長するだろう。

 馬坂峠から北に長い尾根の頂に能郷白山の白い山肌が一際目立つ、目の前のイガグリ頭の頂は鏡山。

 ミノマタ山頂に続く雪稜、コルへ駆け下ってあれを辿れば山頂だ。雪庇が張り出しており注意が必要だ。

 雪庇に注意して山頂へ白銀の雪稜を行く、雪庇が壊れて小ブロック雪崩の跡が見えた。

 山頂到着。南側、西前の谷上部は切れ落ちて雪庇が張り出し一部壊れて亀裂がみえる。山頂は14名の大所帯には狭すぎて絶好の位置取りが大変だ。

 左から蕎麦粒山、小ソムギ、手前は五蛇池山。中央奥は高丸、烏帽子、三周ヶ岳が重なって見えてその右に美濃又丸、更に右が笹ヶ峰と思われる。

 徳山湖の背後に見える白い双耳峰は金草岳、左に笹ヶ峰、美濃又丸と続く美越国境の山並み

 冠山、若丸山、スギクラと続きブナの小枝に邪魔されているが能郷白山が右端に見えていた。

 山頂は14名もの来訪者には少し窮屈だった。雪庇に近付かぬ用心をして記念写真を撮った。

 数日前の予報ではここまでの晴天は期待薄で有ったが念ずれば通ずる。メンバーの憶念が青空を呼び寄せた。青い空と国境の白い山並みに魅入るメンバーの間を風が撫でるように過ぎていく。冬の冷たさと違った風の温もりを感じた山頂であった。完

地理院地図


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