【 個人山行 】 舟伏山 ( 1040m Ⅱ△ ) 丹生 統司
コロナ禍で新年から大変な騒動である。岐阜県に「非常事態宣言」が発令されて隣県へ予定していた山行が中止になった。山登りまで中止せざるを得ない状況が残念である。しかし、この頃は百名山ブームの影響で登山が観光化され伊吹山のように冬とて人の列が山頂まで続いている山も少なくない。人混みを避け他人の踏み跡のない山を選んだ。
- 日程:1月17日(日)曇り
- 参加者:小倉幹、大谷早、村田美、山本知、丹生統
- 行程:根尾松田口7:20-小舟伏山10:20-舟伏山頂10:50~11:45-登山口13:35
- 地理院地図 2.5万図:谷汲
無雪期の舟伏山は南面の神崎集落から登山者が多い。しかし、雪が深い冬はアプローチが長く敬遠される。舟伏山西尾根は末端が集落に近く取り付きやすかったが先の台風で倒木が多い。雪山は此の障害を越すのが大変である。幸い獣道に案内されてこれを越えた。
尾根には巣箱が掛けられていたが壊れたのか屋根(天板)が無かった。相当古そうで子育てに使用されたようには見えなかった。
かなりの積雪を覚悟して行ったのであるが風で飛ばされて岩肌が露出していた。ワカン歩行の為雪を拾って歩いた。山頂主稜手前標高900~950mは道谷側、初鹿谷とも傾斜が強く油断が出来ない。下山は特にワカンの爪を岩に引っ掛けての転倒に注意した。
谷を隔てた北に屏風山が白い三角錐で天を刺すが如くに君臨し裾野を東西に延ばしていた。威厳があって実にかっこいい、あそこもコロナはいないはずだが遠くて届かない。
夏坂谷からのルートに合流、我々の来た方向はロープでストップされて行く手を遮られた。
小舟伏山で一瞬青空が覗き?風山が黄金色に染まったが樹木の小枝が遮り撮影の邪魔をした。太陽が覗くと春山のような明るさ、しかし直ぐに雲に隠れた、これが冬山。
山頂台地は雪の原になっていた。太陽が出ておれば雪合戦をしたくなるような白銀世界のコートの上に居るような気分にさせた。
登山口から獣の足跡以外、人跡は見当たらない。神崎、夏坂谷からの道にも痕跡はなかった。雪面から「山県さくら」が歓迎のスマイル、彼女なら無菌で安心であるバンザイ!
雲は低かったがテニスコートほどの山頂台地は雪面が反射して眩しくサングラスを取り出した。南斜面に腰を下ろして昼食休憩をした。神崎川と武儀川の下流域の市街地から湯けむりのように水蒸気が立ち昇っているのが見える。目論み通り人には会わず自分たちの山登りが出来た。舟伏山には今季人が立ち入った痕跡すらも無かった。コロナ回避登山は続図と冬山技術の習得に有効で効果大で有った。完
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