大垣山岳協会

竜神伝説の山 五蛇池山 2020.12.05

五蛇池山

 五蛇池山( 1147.5m Ⅲ△ ) 丹生統司

 2020年12月最初の報告は我が会指定の美濃百山、五蛇池山である。嘗てこの山頂近くには五つの池が有り竜神が祀られて雨乞いの信仰が有ったようである。五蛇とは五つの頭を持つ蛇の意と思ったが個体数でもなく池の数からの名付けのようである。

  • 日程:2020年12月5日(土) 晴れ後小雨
  • 参加者:L.丹生統、加藤美、後藤正、柴田悦、田中恵、藤井利、藤井真、林 旬、藤野一、宮澤健、山本知、吉田千
  • 行程:大谷川林道ゲート7:45-蕎麦粒山分岐9:40-五蛇池峠11:15-五蛇池山頂12:15~13:00-大谷川林道ゲート16:10
  • 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬

 小蕎麦粒山に源頭を持つ大谷川は右岸蕎麦粒山の裾野が岩壁帯となって谷は険しい。道は左岸黒津山側に廃林道がありそれを利用した。嘗てこの道はミト谷出合まで車で進入出来て五蛇池山は奥美濃の山の中では登りやすい山であった。五蛇池峠は坂内広瀬と徳山戸入を結ぶ最短ルートとして往時は利用されたようである。また炭焼き窯跡が数多く残されており道は大事に維持されかなり利用頻度は高かったと思われる。

<ルート図>

 堰堤工事の舗装された道から廃林道に進入する。夏はヒルが多く厄介だが12月に入り冷え込みが続き彼らの活動も鈍っており安心して歩いた。

 ススキや雑木の繁る廃林道歩きはミト谷出合で解放される。その後は飛石の渡渉が数ヶ所ある。石はヌメッており滑りやすい。水に漬かってもスパッツをしておれば早足で渡れば靴下を濡らすことはない。

右に行ったり左に渡ったりしてルート選定は気ままに行う。困難な箇所はない。

五蛇池峠へは2分ほどの笹藪漕ぎで到達、徳山ダム湖の戸入側が眺められた。

 峠から直ぐに妖気漂う池が有る。とはいっても水面はほんの少しだけ枯れ草が蔽って湿原の様相であった。この池は嘗て「黒体竜王大神」を祀っていたそうである。背後に蕎麦粒山がそびえる。

12月というのに暖かい日が続いたせいか尾根に石楠花がボケて咲いていた。

三角点を囲んで記念写真。

“山名板”
 近頃奥美濃の山頂に自作の山名板やテープなどの人工物が多くなった。個人名や団体名をアピールするもの等多々ある。今回五蛇池山の山頂にも4つほど確認した。確かに雪山の視界不良の中で山名板を見つけて「ホッ」とすることはある。しかし個人が自分の裁量に任せて頂に山名板を残していくのはいかがなものであろうか。せいぜい「一つあれば十分」で古くて文字が消えていようがそれで用は足りる。

“OSK”について
 大垣山岳協会のことを「OSK」とネット等で呼ばれていることは承知している。五蛇池山の山頂に残された「山名板」一個の裏に「OSK」の文字が読みとれる物があり迷惑している。我が会の会員には山頂に山名板を残す行為を戒めており「OSK」を語る者の仕業と思われる。我が会の会員に「山名板」を山頂に残す者はいない。かといって勝手に外すわけにもいかず大変迷惑している。そのまま放置しているので掲げた本人が撤去していただければありがたい。

“登山観”
 近頃はGPSを駆使すれば知識や技術がなくとも奥美濃のヤブ山に登れるようになった。会員には地形図とコンパスによる登山を指導し読図力アップに努めている。GPSはあくまでお守りにして持参をしている。

 教育の中では「山名板」などの人工物を山頂に残さず「赤布の目印」も自分達の使用したものは回収を義務付けている。いつまでも自然の中で山登りを楽しみたいからである。

 会では郷土の山を百山選び「美濃百山」と称して完登者を表彰しバッジを進呈している。百山を登ることで得る技術、知識と成長する会員の「登山観」を表彰しているのである。完

地理院地図

コメント