【 個人山行 】 蝿帽子嶺(コワタビ谷) 平木勤
- 日程:2020年10月31日(土) 快晴
- 参加者:伊藤、佐藤、吉田、中田、平木
- 行程:蝿帽子嶺登山口7:40-630m二俣8:50-蠅帽子嶺10:40~12:00-蝿帽子峠12:40-登山口15:00
久し振りに奥美濃・コワタビ谷へ行ってきた。
今回は沢をはじめて間もない期待の二人と同行。
フォローには伊藤、中田と安心感この上ない。
また尾根からは丹生さん他8名が登頂を目指すので心強い。
当初、沢組は7名の参加予定で
尾根組より登るのが遅くなるだろうと
出発時間を30分早めたが前日に5名となった。
これなら同時出発でも良かったかと思ったが
直前の変更は齟齬が生じそうなのでそのままにした。
放射冷却もあってか、朝は吐く息が白い。
寒さ対策のため、上下カッパを着て出発。
ここのところの晴天続きで根尾西谷は水量が少なかったが慎重に渡渉。
まずは登山道尾根の末端に鎮座するお地蔵様に挨拶。
以前立てられていたパネルは破損してなくなっていた。
すぐにコワタビ谷の流れに下りる。
前半は穏やかな流れが続く。
秋の贈り物がないか目を凝らすが見当たらない。
沢の表情は徐々に変化し、幾つかの段差が現れ沢らしさを醸し出す。
何時しか朝の寒さは薄れてきた。
カッパだと暑いくらいになり途中で上だけ脱いだ。
黒々とした岩肌の2段10メートル滝が現われる。
前回訪れた時は水量が多く巻いた。
今回は水量も落ち着いていて登りごろだ。
念のため沢2回目の吉田にはロープを出したが
登ってくる姿を見るとその必要はなかったようだ。
その後、ロープを出す事はなかった
中域には細かな連瀑帯が現われる。
水量が少なめで迫力に欠けていた。
ちょっといやらしい感じの5m。
背丈のある伊藤、佐藤は水流のない右を登る。
残りのものはなるべく濡れないように水流側を登った。
秋の沢は陽の当たった樹木が黄金色に輝き目を楽しませてくれる。
これに赤が混じってくると最高なのだが。
上流域に現われる8mの滝は手掛りが細かく少しレベルが高い。
トップでいくも途中でホールドがはげてヒヤヒヤ。
それを見て吉田、佐藤の二人は伊藤のリードで左岸を巻いた。
前回もこの滝を登った中田はヒヤヒヤしながらも登りきる。
800m辺りからの詰めは沢が立ってくる。
いかにも奥美濃の沢らしい。
高度を上げやや斜度が緩んでくると樹林も色艶やか。
秋色の空に映える。
源流部の落ち葉に埋もれた急斜面に
先輩の助言を受けながら四苦八苦。
沢靴では慣れないと結構きつい。
尾根筋に出てシロモジの薮をかき分けると蝿帽子嶺の三角点に出た。
山頂から見えるのは能郷白山方面のみ。
それでも沢を登っての登頂は充実感がある。
無線に尾根組から連絡が入り少し遅れるようだ。
到着前にみんなで山頂スペースを広げた。
山頂で尾根組と合流。
下山は賑やかになった。
蝿帽子嶺に登ったら峠にも寄りたい。
少しルートを外したが無事到着。
そして定番の天狗党の話題に花が咲く。
旧官道蝿帽子道沿いの木々は見事に紅葉。
その輝きに息をのむ。
尾根の末端に下りて再び根尾西谷の渡渉。
最後に濡れたくないと慎重に慎重に渡って
今回も無事に山行を終えた。
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