大垣山岳協会

紅葉にはもう一息 大白木山 2020.10.25

大白木山

【 一般山行 】 大白木山(1234m Ⅱ△ ) 後藤 正雄

  • 日程:2020年10月25日(日) 曇り時々晴れ
  • 参加者:L.丹生統、阿部育、清水友、清水満、高橋文、藤野一、堀 洋、山田真、後藤正
  • 行程:岐建荒尾駐車場6:30=折越峠駐車地8:05~8:20-1050mP巡視路分岐9:34-大白木山10:38~11:27-分岐12:15-駐車地13:10=大垣15:30
  • 地理院地図 2.5万図:下大須

 しばらく山に行くことができなかった。新型コロナウィルスの影響もあるが、個人的に健診でいろいろ悪いところが見つかったためだ。幸いなことに大事には至らずなんとか歩き回ることができるようになった。ありがたい。

 お医者様のお許しも得たので、どこか足慣らしでということで大白木山山行に参加した。前回登った時は、大白木山から高屋山まで藪漕ぎ、越波集落までの縦走で結構しんどかった記憶があるが、今回は山頂往復なのでなんとかなりそうだ。

 揖斐川堤防を北上し、根尾に入り上大須から折越林道に入る。折越峠にある祠のすぐそばに駐車。まずお地蔵さまにご挨拶をしてから準備にとりかかる。

 登山口は駐車地からちょっと下ったところにある。幟や大きな看板があるため迷うことはない。以前は登山口を探すのに一苦労だったが整備されたようだ。

 登りはじめは尾根にでるまで階段、急登。ほんのわずかな距離ではあったが、これで体が温まった。

登山口

 天気は快晴予報であったが、すっきりとしない空模様だ。登りはじめはお日様が出ており、いい感じの尾根歩き。今日は風も冷たくちょっと肌寒い。

気持ちのよい尾根歩き

 尾根に沿って登っていく。途中、リーダーがツキヨタケ(毒キノコ)を発見。ヒラタケ、シイタケ等と誤認されることも多く要注意とのこと。キノコの食中毒はこの時期ときどきニュースにでてくる。山菜・キノコなど山の幸は楽しみの一つであるが、キノコにはまだ手が出せていない。まだまだ修行が必要である。

ツキヨタケ Omphalotus guepiniformis キシメジ科ツキヨタケ属

ツキヨタケ 写真中央

詳しくは 厚生労働省 「自然毒のリスクプロファイル:キノコ:ツキヨタケ」参照 

 根上がり桧にて小休憩。この桧の根上り方は独特だ。奥の木に持ち上げられたようにも見える。

根上がり桧
根上がり桧 下山時撮影

 地形図で現在地を確認。もう少しで1050mの小ピークに達するはずだが、周りを見渡しても送電線が見当たらない。送電線は地形図を見るうえで重要な要素とはいうものの、あくまでも人工物である。新設・撤去はあり得るわけで、必ずあるはずだという思い込みも禁物である。

 傾斜もゆるくなり軽快に足を進める。右手をみると、大白木山山頂の反射板が見える。まだまだ山頂は遠い。

山頂の反射板2基。ようやく半分ぐらいか。

 1050m小ピーク鉄塔巡視路の分岐に到着。ようやく半分といったところか。そこから60mほど下り登り返し。

 蛇のとぐろをまくような幹のミズナラ。看板には「とぐろ」の文字。そのとおり。

 このあたりからだんだんと紅葉のはしりの様相を見せる。空洞化した巨木の脇を通り抜け高度を上げる。

 今年の紅葉は一部枯初めのところもあり色づきがあまり良くない。ここ数年鮮やかな紅葉に恵まれていないような気がする。

山頂手前

 山頂手前のプラ階段を登りきり大白木山山頂到着。二等三角点「黒津」標高1234.3m。山名板も立派なものが設置されていた。地理院地図との標高差が20㎝あるものの固いことは言わない。

三角点 シミがあるものの欠損はない

 反射板が2基設置されており、山頂はかなり広い。屏風山、平家岳など奥美濃の山々や確認できる。雲が広がり白山までは見ることができなかった。まだ時刻は10時半を少し過ぎたところ。のんびりと大休憩をとった。

左門岳、平家岳。中央に上大須ダムが見える。

 下山は登ってきた道を折り返す。一部急なところもあり、枯葉で滑らないように。

 眼下に上大須ダムが見えるともうすぐ登山口。

 今回、我々のパーティ以外は1組しかなかった。

 人気はないかもしれないが気持ちのよい山は奥美濃には数多くある。徐々に秋めいていく山々を静かに楽しみたい。

<ルート図>

地理院地図


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