大垣山岳協会

小気味良い沢で暑気払い…飛騨川・橋谷 2020.08.30

橋谷

飛騨川・橋谷 沢登り  平木 勤

  • 日程:2020年8月30日(日)晴れ
  • 参加者:中田英俊 平木勤
  • 行程:大垣6:00=飛騨川左岸駐車地7:40-橋谷出合7:50-黒滝10:05-最後の滝11:00-休憩11:10~12:00-送電線鉄塔13:30-駐車地14:00=大垣

 以前から気になっていた橋谷。昨年、三角点踏査で東白川村を訪れた際、場所だけは確認していたがなかなか訪れる事はなかった。今回、やっとその遡行が実現した。

 沢の規模は小さい。だが左右は切り立っていてその中に小滝がこれでもか、と現われる。しかも、この規模のわりにはそれぞれに深い渕を携えていて楽しい。残念ながら周りの樹林は植林が中心だ。それでも小気味良い遡行はそれを補ってあまりありと言えるだろう。

 国道41号を飛水峡沿いに進み七宗第四トンネル手前で横道に入るとすぐに赤い橋が架かる。袂の広場に駐車して出発。飛騨川のゆったりとした瀞を見下ろしながら右岸に渡りJR高山線沿いに入渓地へ向かう。

 橋谷の出合から左岸に作業道が付いているが途中崩壊していた。初っぱなからのヒヤヒヤさせられ先が思いやられる。

 最初の堰堤を越えて奥に進むと階段付きの堰堤が現われる。この先から遡行開始だ。

 水流は細くちょっと期待はずれといった感じだ。少し行くと左岸に場違いの石組みが現われた。様子からして耕地のようだがこんなところにあるのが不思議だ。その奥に進むと最初の滝が現われた。

 やはり水流は細め。だがそこそこの水深の渕があり見栄えがする。今日は直登モードなので正面から取り付く。水はぬるい。

 次の小滝には手をおこうとした水流脇に蛙が休んでいた。猛暑を避けて涼んでいるかの様で微笑ましかった。

 その後、小滝が数分置きに小気味良く現われる。チョックストーンになっているものが多い。容易に直登できて楽しい。

 プールのような渕が現われた。深さも結構あるようなのでここは一泳ぎ。沢であまり泳がない中田君もここは泳いだ。楽しい。その後も泳げる淵は幾つも現われる。大きさが程々で流れがなく、しかも水温も適度なので泳ぎの苦手な僕でもゆったりと泳げる。

 岩質は黒っぽいので凝灰岩なのだろうか。左右は立ったり広くなったり。広いところは植林になっている事が多い。不図左岸頭上をみると、モアイ像のような岩が立っていた。崩れないのが不思議な感じだ。

 左岸に規模が大きい岩壁が現われた。そのあたりから河床の岩質が変化。赤褐色で階段状の滝はまるで鈴鹿中南部の沢にでもいるような感じだ。沢靴のフリクションもよく利く。

 岩質が変わっても深い渕は相変わらず続く。ここまで来ると渕が現われると泳ぐ、というのが普通になってきた。

 両岸に植林が迫ってくると平凡な流れが十数分続く。倒木が痛々しい。先が暗くなった、と思うとそこに6mの黒い滝。この沢で一番滝らしい滝と言えるかもしれない垂瀑だ。それだけに直登は厳しい。

 左岸からの高巻きを選択したが思ったよりも上へ追いやられた。30mほど登ったところで古い杣道に出合う。これを辿ったが外傾していて注意しないと危ない。滑れば数十メートルの滑落は免れない。

 滝上は更に長い平流が続く。あまりにのどかな地形の上、水流も更に細くなって、もう滝は現われないんじゃないかと思えてくる。が、やがて左右が立ちゴルジュとなって8mほどの樋状の斜瀑が現われる。これを軽快に登るとすぐに末広の7m。そして最後に8mの滑り台。

 8m滑り台を登る前に手前右岸に発見した大きな洞を探索。そこには人工的に見える石台があり何かをお祭りしていたような雰囲気が漂う。想像力をかき立てる。

 滝を登り終えるとまたのどかな流れとなる。地形も平坦に近くその中で大休止。樹林に遮られ陽が差さないし、泳いで濡れた服は調度いい塩梅で身体を冷やしてくれて世間の猛暑など忘れ去ったひと時が過ごせた。

 下山は右岸尾根から。稜線上の林道に出ると灼熱の日差しが襲いかかり先ほどまでの気持ち良さはどこへやら。暑い暑いといいながら歩を進める。

 林道は地形図に描かれているよりも延びており最終まで辿ったがこれは枝尾根の途中で終わっていたので後戻りする羽目に。

 林道から離れて稜線に入ると境界見分けのための切り開きがありそれを辿る。しかし、605mピークを過ぎると切り開きの明瞭さはなくなる。地形図とコンパスを両手に持ち睨めっこしながら進む。送電線鉄塔に出てからは鉄塔巡視路を下る。標高差はそんなにないと思うが思ったより時間がかかった。上部には落石防止用のネットが張られた岩場があり、その中を縫うように下るのがちょっと異質な感じで面白かった。JR沿いに降り立つとそこには灼熱地獄が待っていた。

<ルート図>

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