【 個人山行 】 ▲点名・水沢上 三等△1247.4m 丹生統司
連日好天である。佐藤大輔君担当の「点名・水沢上(みぞれと読む)」を調査すべくハムで有名な郡上市明宝奥住の冬はスキー場、夏は牧場の水沢上を訪れた。
- 日程:2020年6月6日(土)晴れ
- 参加者:佐藤(担当)、丹生 2名
【水沢上】
- 行程:林道駐車地7:25-点名・水沢上7:50
二間手~水沢上林道が使用できるか不安の中で西俣川を渡ったがゲートはない。林道は石も少なく整備が行き届いており難無く取り付き予定地近くの膨らみに駐車できた。取り付き予定尾根末端の手前で藪のない緩やかな斜面があり誘われて登る。尾根芯に着くと下草のない歩きやすい尾根が上に延びていた。おまけに赤い目印が10m間隔にあり支尾根分岐も下山時に明確にわかるようにしてある。どうやら昨年山仕事が行われていたようである。三角点付近には下草や笹はなく発見は容易であった。保護石は4個、ミズナラとダケカンバが南側にあり撮影を邪魔した。周囲はダケカンバの大木林であり展望は皆無であった。
【▲烏帽子岳(萩原)Ⅱ等△1625,2m(点名・奥住)】
- 行程:牧場駐車場9:05-谷コース・山コース分岐9:40-登山口11:45-気良烏帽子分岐12:40-烏帽子山頂12:55~13:45-登山口15:10-牧場駐車場16:45
点名・水沢上三角点調査の目的は果たしたがまだ午前9時であり、ついでに烏帽子岳を登ることにした。こういう事もあろうと地形図は用意していた。コースは時計回りに林道を詰めることにしたがやたらと長く、そして分岐がやたら多いので注意が必要である。
25分ほど歩いたところで林道上部が崩壊しており道が埋まっていた。若い時分に登った穂高屏風岩1ルンゼを思い出した。5月初めの1ルンゼは危ない!忠告を無視した為に落石の恐怖を散々味わい命からがら屏風の頭に立った。1ルンゼ上部はその後大崩壊を起こしたと聞いた。そんな苦い昔話を若い大輔君に話して聞かせた。
山側コースと分岐し谷を渡ると直ぐに林道の真ん中に、こんな所にクリンソウが10株ほど。
トチの花。ホウバの白い花はよく見るがトチの花は初めて見たがこんなだった。
林道の中央にキノコが。残念だが名前がわからない。
取り付き予定の尾根末端に赤目印があったが根曲がり竹の藪が濃くて、藪の薄いところを捜して林道を15mほど辿るとしっかりした踏み跡のある登山口が見つかった。
登山道は両脇の根曲がり竹が鬱陶しいところもあったが踏み跡が明瞭で道迷いの心配はないように思えた。根曲がりのタケノコがあり帰りの楽しみが、ブナの芽出しが綺麗だ。
二股の大きなブナがある広い山頂の北側に三角点はあった。頭部が10cmほど出ていた。
根曲がりのタケノコは収穫時期を逸したと思っていたがよく見ると遅く地上に出てくる晩生もあった。疲れていたが下山中に登山道脇の旬をいただいた。今山行は林道の真ん中で思わぬクリンソウの花にも遭遇し撮影も出来てついていた山行だった。
しかし反省もある。林道分岐が多く地形図片手にチェックしながら歩いたつもりでいたが似たような地形が幾つか有って一ヵ所歩いただけで2カ所歩いたと勘違いした。地形図に記載のないない分岐が出てきて一足飛びに気付いたが初めは地形図が間違いか記載漏れと疑った。先ず自分を疑わず国土地理院の地図を疑うなど老いた証拠で恥ずかしい。
救いは間違いに気づき直ぐ引き返したことである僅3分ほどのロスで済んだ。間違いに気づいたら直ぐ引き返す、これを怠ると山の神は許してくれず社会に迷惑をかける。また今回のような林道分岐が10を越える多岐な場合は赤ペンで通過時に印を書き入れればよりミスの少ない山登りが楽しめる。横着と手抜きを戒めることは老いのスピードにブレーキを踏むことと自身に言い聞かせている。完
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