大垣山岳協会

福地山 2020.02.09

福地山

月報「わっぱ」 2020年4月(No.461)

【 初級冬山講習・ワカン歩行 】 福地山 ( 1671.7m Ⅲ△ ) 佐藤 大輔

  • 日程:2020年2月9日(日)
  • 参加者:L.丹生統、大谷早、小倉幹、小栗敦、佐藤大、清水克、清水友、田中恵、中田英、藤野一、堀 義、村田美、山本知
  • 行程:中之江駐車場4:30=福地温泉駐車場7:35~8:05-焼岳展望小屋8:30-無然平9:35~10:05-第三展望台11:00-福地山11:40~12:35-無然平13:15-駐車場14:05~(入浴)~15:05=中之江駐車場18:25
  • 地理院地図 2.5万図:焼岳(高山7-4)

 福地山は福地温泉の裏山で、登山道は平成16年に開設された比較的新しいものです。前半は斜度がありますが九十九折の道が続くため、実際には緩やかな登りでした。九十九折の道が終わってからピークまでも緩い傾斜でとても歩きやすい登山道という印象でした。

 今シーズンは記録的な雪不足ですが、天気予報からある程度の積雪は期待できそうだと楽しみにしていました。ところが道中も降雪があり、運転していただいた方達には気の抜けない状況での運転になりました。無事目的地に到着出来た事を感謝いたします。

 出発時、空は晴れ渡り穂高連峰の美しい姿を見られるかと期待が膨らみましたが、途中から雲がかかり、雪がちらつく天気となりました。九十九折の道では杉が多く展望が利きませんが、一回目の分岐の辺りから広葉樹林帯へと変わり、葉が落ち天気さえ良ければ素晴らしい展望を望みながら歩けたと思います。

 今回の山行は初級冬山体験山行だったので、無然平から山頂まではワカン歩行訓練を行いました。私は購入時から一度も練習していなかったので、装着に手間取りました。事前に練習しておくべきだったと反省しております。リーダーが想定していた時間をおそらくはオーバーし、出発までに30分程かかってしまいました。

頂上直下、ワカン歩行訓練。天気は回復

 慣れないワカンで歩き続けるうちに雪が止み、やや青空が見えつつある状況で山頂に到着しました。けれど残念ながら焼岳、槍・穂高連峰、乗鞍の頂には雲がかかり、見ることが出来ませんでした。

 山頂で昼食後、下山開始。一回目の分岐で登りに通らなかった谷コースを歩きました。何個所か露出した大岩がありました。福地山周辺は化石の産出地として有名で、もしかしたら化石が入っていたかもしれません。

下山後は駐車場直ぐ近くの石動の湯で汗を流しました。併設された化石館があり太古の昔、この地が海であった事を知れます。

 山行中は残念ながら期待していた展望を得られませんでしたが、帰りの車中、乗鞍岳が日を浴び白く美しい姿を現していました。

<ルート図>

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