大垣山岳協会

見行山、点名・権現 2020.02.02

点名・権現

月報「わっぱ」 2020年3月(No.460)

【 月例山行 】 見行山 ( 905.1m Ⅱ△ )、点名・権現 ( 867.1m Ⅲ△ ) 村田 美保

  • 日程:2020年2月2日(日)
  • 参加者:L.鈴木正、竹森せ、田中恵、藤井利、村田美、山本知
  • 行程:中之江駐車場6:30=東海環状道美濃加茂IC=国道41号=JR白川口(駅前公園広場で鈴木リーダーと合流)7:40=県道68号=白川町赤河=林道=赤河峠8:20~8:40-林道終点(やぶ取り付き)8:55-見行山道標9:40-見行山10:10〜10:30-赤河峠11:40〜12:15-岩嶽大権現碑12:45〜12:50-点名・権現13:10〜13:20-山伏岩13:35〜13:45-上権現(水分神社)13:55-上ヶ根林道出合-赤河峠14:40=中之江駐車場16:55
  • 地理院地図 2.5万図:切井(飯田11-4)

 今月の月例山行は白川町から恵那市の坂折に抜ける赤河峠から両側にそびえる見行山と点名・権現の2山に2回ピストンする計画でした。見行山は八百津町、白川町、恵那市の3市町の境界にあり八百津町の最高峰です。出発前にリーダーから、今日はスマホ、GPSには頼らず、コンパスと頭で地図を読みながら登りましょう、と提案がありました。

 赤河峠から出発してしばらく林道を歩くと途中で道が途絶えしまったので踏み跡がある場所から取り付きました。地図に載っていない廃林道が交錯しているため地形図、コンパス、高度計、町境界杭などを確認しながら進みます。途中、行ったり来たりする曲折があった末、見行山への道標看板が表れ、古い登山道に入ることが出来ました。山頂はさっぱり林が刈り払われた丸い頭のような形です。急登を登りきると頭のてっぺんの山頂でした。

 雲1つない青空、360度の眺望、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、御嶽山。素晴らしい景色を堪能することが出来ました。

快晴の元、見行山の頂上から見た御岳山

 休憩をしていると年配の男性か登ってこられ、年齢をお聞きすると御年83歳。2年前に三方岩岳駐車場から野谷荘司山、妙法山を経て白山に一泊で往復したそうです。相当な健脚のよう。私も頑張らねばと思いました。

 休憩後下山開始。途中から往路を外れて急斜面を降りました。サルトリイバラの多く生えるやぶこぎを体験。棘が刺さって大変でした。急な下りではなかなか降りることが難しく足の置き方などを教わりながら進みました。地形図を確認し、やぶ道と林道を出入りしながら進み、見覚えのある林道で出て間もなく赤河峠に戻ることが出来ました。

 駐車地で30分程度の昼食の後、点名・権現に出発です。江戸時代から権現さま信仰の山として栄えたそうです。黄色い市町境界杭を頼りに登っていくと急登になって息が上がり、汗が吹き出ました。30分ほどで最初のピークに辿り着くと岩嶽大権現と書かれた石碑がありました。一旦降っていくと湿地帯が現れそこには小さな水たまりが数個ありすべて凍っていました。登りかえして行くと巨岩の片隅に点名・権現の三角点がありました。

 下山は南方向の尾根を下ります。地図をみると途中に岩のマークがあるのでまずはその岩を目指して下ります。尾根道は右側ヒノキ林、左側が自然林になっていて足場もよい道でした。やがて山伏岩と言われる巨岩が現れその岩の上からは坂折棚田が一望でき、見事な棚田が見ることが出来きました。また10分ほどで上権現様というお社が現れました。標高約750m。450年ほど前にここから標高で230mほど下の坂折の下権現神社から祭神を分祀して創建したようです。

上権現社

 その神社の横から歩道を降りてまもなく再び赤河峠に到着しました。今回、登山道が不明な状態で無事に終われたのは、鈴木リーダー、藤井さん、竹森さんの長年の経験や知識のお陰でした。私はもっと勉強しないといけないと考えさせられる山行でした。

<ルート図>

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