大垣山岳協会

多度山 2019.12.08

多度山

月報「わっぱ」 2020年2月(No.459)

【 月例山行 】 多度山 ( 402.8m Ⅱ△ ) AM

  • 日程:2019年12月8日(日)
  • 参加者:CL.AM、SL.FT、OM、OA、ST、SS、TS、TK、NY、HY、MK、MM、YM、YC
  • 行程:奥養老8:00=多度峡キャンプ場駐車場9:15~9:25-多度峡9:30-海の見える展望所11:25-多度山11:55~12:45-愛宕神社13:25-多度大社13:40-多度峡キャンプ場駐車場13:50(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:阿下喜(名古屋6-3)、弥富(同6-1)

「奥養老」の宿泊は7回目となり、ここを起点とする山は登り尽くした感がある。いろいろ考えたが、今年は養老山系最南端の多度山に決めた。多度山はほとんどの人が一度は登ったことがある山だと思うが、今回はコースを変えて健脚コースから山頂へ登り、瀬音の森コースを経由して下山し、下山後多度大社に参拝するというというコースに決めた。下山の方が時間を要する行程だ。

 今日は快晴、最高の天気に恵まれた。いつも忘年山行は天候が思わしくないので気分がよい。奥養老の駐車場には当日参加の6人が集合していたが、新しい顔ぶれも見られ嬉しい限りだ。宿泊者8人を加えて14人でそれぞれ多度大社目指して出発した。

 目的の愛宕神社の駐車場まで来ると駐車場は満車。車道の片側にまでズラーッと車が並び多度山の人気の高さが分かる。やむなく駐車場所を無料で停められる多度峡キャンプ場に変更した。ここまで来ると予定していた今日のコースを逆に行くことにする。

 出発するとまもなく多度峡の天然プールに達する。大型のバーベキューハウスもあるが今はオフのため閉店している。プールは澄み切った清流、手頃な深さ、ここなら子供たちも安心して遊べる。夏場の賑わいが想像できる。しばらく行くとイヌナシ群生地の看板に出会う。春には栗の花のような匂いを放ち、白い花が咲き誇ると記されている。一度その時期に訪れたいものだ。

 登山道は大きく蛇行しゆるやかに高度を上げていく。アスファルト舗装の個所が時々現れる。このコースは多度山に登る全部で9コースある中で一番長いコースのせいか登山者は少ない。けれどオートバイが結構やって来る。バウン、バウンと爆音を響かせながら登って行く。さらにトレイルランの人やマウンテンバイクの人もかなり多く、我々とすれ違ったり追い抜いたりしていく。女性も多くみかけ、皆元気なものである。

 途中で一度休憩を入れ、谷沿いから山腹をトラバースして尾根筋に取付いてきた。もうそろそろ海の見える展望所が近いと思いながらまだかまだかと登って行く。ここまで来ると標高も高くなり汗ばんできた。

 やっとの思いで展望所に到着。多くの登山者が休んでいる。さすがに眺望がよい。ゆったりした木曽三川の流れ、その向こうに伊勢湾が光る。名古屋のJRツインタワーなどのビル群も見える。山頂からの眺めもよいが、この場所の方が近くダイナミックだ。皆、歓声をあげる。

 ここからは、ほぼ平らな登山道を気持ちよく山頂を目指す。ここまで来ると行交う登山者も多くなる。快調に歩を進めると山並みの東端に位置する山頂に到着した。さすがに人が多い。三角点もある。東には滔々たる木曽三川の流れと悠然と広がる濃尾平野。御岳も乗鞍も恵那山もよく見える。遠くには中央アルプスがかすむ。絶景だ。東屋やベンチもあり待望の昼食だ。話がはずむ。いろんなものが廻って来る。しばし至福の時を過ごす。

多度山頂で横断幕を掲げ参加者一同

 下山は山上公園を経由して健脚コースをわずか35分で愛宕神社まで下りる。ここから車道を歩き、1500年の暦史をもつ多度大社に参拝。白馬伝説の白馬もいる。上げ馬神事のコースもある。みんな神妙に手を合わせる。

 今回は変わったコースをたどっての今年一年の安全登山を祈念する多度山登山と多度大社参拝。充実した山行に皆さん大満足の様子であった。駐車場で解散しそれぞれ帰途に着いた。

<ルート図>

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