大垣山岳協会

大黒山 2019.11.14

大黒山

月報「わっぱ」 2019年12月(No.457)

【 週日山行 】 大黒山 ( 891.6m Ⅲ△ ) 堀 義博

  • 日程:2019年11月14日(木)
  • 参加者:L..堀 義、岩田嘉、桐山美
  • 行程:岐建荒尾駐車場8:30=椿坂トンネル北出口車止9:50~10:05-椿坂峠10:20-大黒山11:30~11:40-椿坂峠12:25-車止12:50~13:00=小谷城入り口(昼食)=岐建荒尾駐車場14:55
  • 地理院地図 2.5万図:中河内(岐阜15-1)

 天気の悪いこともあって今日の参加者は3名と、まことに寂しい山行となった。明け方の雨も止み道中太陽も顔を出していたが、やはり11月の北陸、木之本の街を過ぎたころから時雨だし、椿坂トンネルを出ても雨は降り続いていた。せっかくここまで来たのだから大黒山だけでも登ろうと、久しぶりに雨具を着こむ。下見した時、登山道はしっかりしているのを確認していたので、傘もさすことにした。やはり雨具だけの完全防水は無理だから、使えたら傘を使うべきだろう。

 椿坂トンネルが開通したため閉鎖された旧国道のゲートを入り、旧国道を椿坂峠まで歩く。閉鎖されたため車が通らず、舗装面に落ち葉が積もって、一抹の侘びしさが感じられた。

 峠の少し手前からしっかりした登山道がつけられている。送電線の巡視路のようにプラスチック製の階段も設置されておりありがたいが、これだけの登山道を作る必要のある山なのか、という疑問も感じられた。

 登り出してすぐにブナの巨木に出会った。幹回り5mはあるだろう。堂々と四方に枝を張っている姿は正にこの山の主の風情があった。

ブナの巨木の脇を登る

 最初は急坂が続く。ジグザグを切らず地形のまま直登しているので、階段の無い箇所は手を使って登る。下りは滑りやすいので気をつけなければならない。

 急坂を20分程頑張ると少し傾斜が緩くなり、周囲を見る余裕も出てくる。時々植林帯もあるが、基本的にはブナを主とした二次林が続いている。ブナの黄色を主体とした紅葉もなかなかのもので、天気が良かったらさぞきれいだろうと思われた。

 尾根に沿って続いていた広い山道は、頂上近くになると右山腹をトラバースして右側から上がってきた尾根に合流する。頂上へは左折するが、広い道はそのまま右側の尾根を下っていった。どこへ行くのだろうと思いながら、頂上に向かう。少しの登りで3等三角点のある頂上着。途中2度の立休憩だけで、1時間半のアルバイトだった。

 ブナの疎林が広がり、多分遠く敦賀湾も見えるだろうと思われる頂上。天気が良かったらさぞ気持ちのいい場所だろうが、残念ながら今日は全然ダメ。風も出てきて、雨具も濡れて小寒くなってきた。昼近いが食事も止めて、早々に下山にかかり足早に来た道を下っていく。急坂の箇所はストックを使い慎重に下り、無事旧国道に降り立った。

 当初予定の鉢伏山は当然取り止め。すでに1時近くになっていたが車を走らせ、小谷城の麓の東屋まで行く。そこで遅い昼食をとって帰途についた。大黒山は場所も高さも手ごろな山なので、天気のいい時に再度訪れたい。

<ルート図>

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