【一般山行】 お花畑の中を登る 白山・平瀬道 成瀬徳幸
- 日程:2019年8月11日~12日
- 参加者:L 成瀬徳 ほか9名
- 行程:
- 8月11日 大垣5:00=大白川登山口7:45→大倉山避難小屋10:40~11:20→室堂13:40
- 8月12日 室堂6:55→大汝峰8:04→御前峰10:47→室堂10:25~11:00→大倉山避難小屋12:20→大白川登山口14:30
協会の年間山行計画の中で8月11日、12日と編集者がリーダーを務める白山・平瀬道が決まっていた。この計画で一番気がかりなのは、平瀬~大白川の道が通行止めにならないかであった。また、予定日は宿泊を予定する室堂センターが混雑を予想し、5月には早々と12名で予約した。
7月の機関紙「わっぱ」で募集し、最終的に10名(男3名、女7名)の参加申込があった。車2台に分乗し、大垣を5時に出発。荘川インターから156号線に入り、御母衣ダムを越え、大白川への道に入る。ネットで何回も確認したが、ゲートは閉まっていない。ほっと胸をなで下ろした。大白川登山口の駐車場は既に満杯に近かった。岐阜に住む人間にとって、石川県の別当出合よりも馴染みが深い。それでもここを登ったのは平成元年だから、すでに30年以上も前の話。どのように変わったか、楽しみであるとともに歳を重ね、果たして登れるか少し不安でもあった。
<8月11日>
身支度を調え、いざ出発。登山口で登山計画書を提出。昔はなかった階段の道が続く。登山口から2時間、振り返ると鎗穂高連峰がくっきりと見えてきた。すぐ左には三方崩山のどっしりした山容が控えている。
出発から3時間で大倉山避難小屋に到着。
早い出発でお腹もすいてきた。ここで早いお昼を食べる。参加者の昼食は様々、おにぎり、パン類、カップヌードル、私は夏定番のとろろそば。いよいよ後半戦の登りが始まる。小屋を過ぎると次から次へと高山植物が現れる。タカネヤハズハハコが登山道周辺に多い。カンクラ雪渓は昔と比べると随分小さくなっている。
花を楽しみながらも、暑い中やはり登りはきつい。
やっと大倉尾根の最上部に出た。ここから室堂へはなだらかな道が続く。タテヤマリンドウが愛らしく小さな花をつけている。
やがて室堂センターが見えてきた。到着後、登山者で混雑するセンターで宿泊の手続きを行い、宿泊場所に案内される。着替えの後、センター前で至福の時を過ごす。これは登山した者だけが味わうことができる時間だ。また、ここには生ビールもあるし、コーヒーも売っている。夕食は17時20分からだったが、食堂はまるで社員食堂を思わせる。センターの裏手からは日没近い別山の秀麗な山容を見ることができる。
<8月12日>
当初の計画にはなかったが、ご来光を見るため、4時15分室堂を出発。ルートには提灯行列ならぬヘッドランプ行列が続いている。山頂に登る道も昔に比べると随分整備されている。約35分で大混雑の山頂に到着。ご来光を見るための場所を確保。岩の上には白山神社の宮司さんらしき方が立ち、ご来光の上がる場所、山の説明等を行っている。三俣蓮華岳あたりから5時10分ご来光。
当初室堂から翠ヶ池の周遊だったが、逆回りとし、さらに大汝峰の登頂が加わる。千蛇ヶ池はほぼ雪渓に覆われている。この付近も高山植物が多い。アオノツガザクラ、花期は過ぎたチングルマもある。
大汝峰の登りには少し岩場もある。山頂は随分広い。下山後池めぐり、かつては池があったと思われるところもある。確実に温暖化は進み、降る雪の量が減り、池が干上がる。
最後の登りは御前峰。今日は2回登ったことになる。山頂で記念写真、皆の笑顔が素晴らしい。
室堂まで戻り、各自昼食。
室堂を11時後にする。途中で黒百合を発見した。7月が花期なので、なかなかお目にかかることができなかった。大倉尾根の下りにかかる。登り余裕がなくて気づかなかった花たちに再会した。今回大倉尾根を登って気づいたことは、、登山口からの標高差1200mにもかかわらず、随分登りやすいし下りやすい道であるということだった。2時半下山後、平瀬で温泉に入り、汗で汚れた体をリフレッシュした。今回、全員が無事に下山し、泊まりの山行は始めてという参加者もいたが、十分楽しめたということなので良かった。
フォトチャンネル (旧ブログ写真集)
白山に平瀬道から登る 19.8.11~8.12
大垣山岳協会の白山登山の写真による報告です。
(写真枚数54枚、内11枚は記録参照)
コメント