大垣山岳協会

梅雨入りしていない六甲に登る 2019.06.09

荒地山

【月例山行】 六甲山

 今日は、当初の計画では、長野県の大川入山を登る計画であった。リーダーを悩ませたのは、刻々と変わる天気予報。前日の土曜日に実施が決まったものの、その後計画地の降水確率は高まるばかり。出発地の大垣に参加者26名が勢揃いしたものの、中止か強行か賛否が分かれる中、チャーターしたマイクロバスが到着。いまさらキャンセルもできないリーダーは、いまだ梅雨入りしていない西への転進を考えた。

 5時40分大垣を出発、西大垣インターから西へ西へと車は走る。大垣では今でも泣きそうな天気であったが、西に進むうち、少し青空も見えてきた。そうなると現金なもので参加者の会話も弾んでくる。結局、芦屋市から六甲山に登ることになった。しかし、我が会にとって、六甲はなじみが薄い。そこで、O氏など少しは詳しい参加者の出番となった。

 8時40分芦屋川駅の近くから歩き出す。すぐに立派なお屋敷が目に入る。少なくとも岐阜にはこのような高級住宅地はない。敷地内の車の種類も違う。ここへ来ると日本の格差の実態を垣間見ることができる。話を少し変えよう。六甲山とは一体どういう存在なのだろうか。少なくとも、岐阜にたくさんある里山とは違う。まさかここで燃料のまきを収集していたはずはない(もちろん時代をさかのぼれば燃料のため日本の山々は禿げ山ばかりであった。)今や六甲の自然は芦屋の付加価値を高めていることは事実であろう。難しく考えないで、都市に隣接するレクレーションの場だと思えば良い。我々以外にも目の前を多くの登山者が通り過ぎていく。

出発点
お屋敷が続く
右に行くと城山 左は高座ノ滝
住宅街から城山に登る登山道に入る

 少しひんやりしていて、気持ちが良い。そして、登山道のまわりは自然のままの植生がどこまでも続く。その植生が突然切れる岩場のようなところが散在する。そこからはこれから登る山と神戸港が見渡せる。何となくこの山の持つ価値が少し理解できたような気がする。

山桃にまつわる歴史の話を聞く
こんな場所もあった

 鷹尾山を過ぎると荒地山(549m)の登りにかかる。この先キャッスルウォールとの表示があった。そこは岩場が連続する場所であった。参加者の中には初めて経験する岩場ということもあり、ここで大渋滞。岩場に最後はザックを担いだまでは通過が難しい胎内くぐり。私も初めての経験だ。

 ここを過ぎるとすぐに荒地山の山頂に達する。

 大勢の登山者もいる中、控えめの恒例の万歳を行う。

 昼食後、登ってきた道とは違う道を下ったが、谷まで下ったせいか、その後の登り返しがきつかった。右の方に岩場を登攀する者を見ながら、ロックガーデンを経て、高座ノ滝に到着。行程中、登り下りの登山者の多さにさすが、東の高尾山、西の六甲山と言われるだけのことはあると再認識した次第。

ロックガーデンと神戸港
高座ノ滝

 かくして初めての六甲の一角を登れた幸せ、これはリーダーの的確な判断のたまものと思う次第。

行程 大垣5:40→芦屋市出発点8:40→城山9:24→荒地山11:19~12:15→高座ノ滝14:05→出発点14:30

<ルート図>

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