大垣山岳協会

銀杏峯 ~ 部子山 2019.03.24

銀杏峯

銀杏峯( 1440m ) ~ 部子山( 1464m )報告 丹生統司

  • 日程:2019年3月24日(日)曇一時雪のち晴れ
  • 参加者:L 丹生統 他9名
  • 行程:寶慶寺いこいの森登山口6:53-前山8:53-銀杏峯10:19~10:56-1310m峰11:41-部子山12:55~13:27-1310m峰北尾根下降14:10-林道着15:45~16:13-駐車場着16:51

 積雪期講習も急遽組み入れた伊吹弥高尾根を加え今季6度目、今回は銀杏峯~部子山の周回を計画した。この山は北からの強風で尾根の雪がクラストする。銀杏峯~部子山間の尾根は広くて屈曲しており視界が悪いと周回は関難である。部子山登頂後の下山ルートの尾根も堅雪の急下降で油断が出来ない。
大垣出発時に雪は舞っている程度だったが大野市はひどい降りだった。仁王松にもびっしり雪が付着。

前山の斜面を息を切らせ登ると一瞬の風で雲が流れるとぼんやりと大野の市街が足下に見えた。そして青空が覗き山頂部が見えた、と思ったが直ぐに雲の中、天候は幾度か繰り返し落ち着くのだろう。

高度を稼ぐごとに白い花の純白度が増し枝の白花が華やかに大きくなっていくのが分かった。童話に出てきそうな、妖精が潜んでいそうな白い森をいく。徐々に新雪が深くなり堅雪の期待は外れた。

広い山頂台地、視界不良で山頂がどこなのか右往左往して周辺を捜した。

一瞬の風でガスが切れ祠を捉え山頂が確認出来て登頂。とりあえず1回目の銀杏峯登頂万歳は柴田悦さんの御発声。部子山周回は視界が悪いので食事をしながらガスの切れるのを待つことにした。

食事しながら約30分、ガスが切れて視界が開けた。油断はできないが天気は回復傾向と見て部子山へ。天気は幾度も一瞬青空を見せたり又ガスが我々を包んだりを繰り返しつつも回復してくるようだ。広い尾根は蛇行しながら部子山へ続いている。山頂部を残して部子山が確認できた。

振り返ると我々のトレースが、証を残して歩ける喜びが雪山の魅力、新雪を踏む足に力を入れ部子山へ。広い尾根は白い原野を行くようで気持ちがいい、吹き溜まりは60㎝を越える新雪であった。

尾根が細くなると両脇の樹木の樹氷が素晴らしい、白い森の只中を進んだ。

1310mのピークに到達、部子山登頂後は此処まで引き返して北に延びる尾根を下降する予定である。 山頂直下で最後の休憩をとった。昨秋入会で今雪山講習すでに6回目のイチロウさんもすっかり会に馴染み仲間になってくれている。

山頂へ最後の斜面を登った。

部子山登頂、本日2度目の万歳、御発声は最年長者の幹さん、天気は完全に回復して来たようだった。

山頂に30分滞在し1310mの下降予定の尾根を目指して出発した。大野市街には陽が射していた。

下降に利用した尾根は新雪が深く急斜面の下降は安心できたが林道近くの下部では藪が出てアイゼンが引っ掛かり苦闘、末端近くから林道に逃げた。林道から仰ぐ銀杏峰と部子山の稜線が眩しい。舗装された林道を駐車地目指してテクテク、正面に荒島岳が素晴らしい山容を見せていた。

 この日銀杏峰に登山したのは我々の他には3人だった。銀杏峰山頂で視界の回復を待っていると男女の二人連れが我々のメンバーの誰かに「部子山へ行くのだったら私たちも行く」との会話が聞こえた。私は即座に「それはやめた方がいい」と突き放した。視界が明け我々が部子山目指して歩き出して暫く後、振り返ると男女が我々のトレールを追っていた。しかし複雑な地形で我々との距離が離れだすと諦めたのか引き返したようだ。山で知り会い友情が生まれるのを見聞きする。しかし冬の山で全く知らない方と一緒するほどの技術と善意は持ち合わせていない。ましてや下山に使う尾根は一般道ではない。

 帰りの車中で岐阜岳連の仲間が涸沢岳で滑落事故を起こしたとニュースが報じていた。涸沢岳西尾根で蒲田富士の付近だなと直感した。春の雪は湿雪でアイゼンに付着しやすく団子になりやすい。そんなことを考えながら所属山岳会の仲間たちの沈痛な顔が浮かんだ。
 山は怖い。晴天の日にトレースや残置ロープに助けられて登っても自分の力で登ったとはいえない。今講習では基本の重要さと手抜きと横着を戒めることをお願いしている。私の左足首がボルトで固定されて6年、下山後の車中では必ず古傷の筋が硬直し、トイレ休憩等で降車すると痛くてビッコを引いて歩かねばならない。この痛みは手抜きと横着の結果であり、神様が課した罰と自身に言い聞かせ戒めとしている。轍は踏ませたくない。

<ルート図>

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