大垣山岳協会

白倉岳南尾根より金草岳 2018.04.01

金草岳

白倉岳南尾根より金草岳1227m 丹生統司

  • 日程:2018年4月1日(日)
  • 参加者:丹生統(単独)
  • 行程:才の谷出合5:10-冠・高倉林道分岐6:15-ソバク又出合7:05-標高590m尾根上8:00-白倉岳12:10-金草岳山頂Ⅰ2:50~13:30-ソバク又出合16:10-冠・高倉林道分岐17:15-才の谷出合18:00

 下の写真は2014年3月29日に冠山山頂から見た金草岳である。以来あの白いピラミッドの頂に立ちたかったが、他にもやることが多く延び延びになっていた。少ない登山余命を考えれば今季がラストかもしれないと思い登ることにした。

 金草岳へ旧徳山村からの登路は冠峠やソバク又林道、高倉林道からが考えられるが、いずれも長い林道歩きが難点だ。林道歩行の最も短いソバク又谷とアジラミ谷を分ける白倉岳南尾根をルートに取った。塚の駐車場は例年に比較すれば残雪は2割ほどだ。一旦ここから10分ほど歩いたが、才の谷迄除雪されていると確信し、車を取りに戻った。ロスはあったが、帰りを考えれば車が才の谷迄入ったのはラッキーだ。

 春の林道歩きは雪崩跡が山の傾斜地と同角度となっており、雪崩で磨かれて硬く歩き辛い。又ブロック雪崩直撃など危険度も高いが、尾根の取付き迄辛抱の歩行だ。しかし雪はこのところの暖かさでキックステップが効いてくれて助かった。

 冠林道との分岐にある物置小屋が見えた。右が冠峠へ左が高蔵峠への林道だ。

 雪崩跡や崩壊地の油断が出来ない林道歩きを2時間費やしてソバク又出合に着いた。左が道谷、右がソバク又谷。

 正面中央のリッジを登ったが、見た目より浮石が多く悪かった。次にソヨゴの藪を越えたら細いブッシュを纏った馬の背が現れ唖然とする。ブッシュや岩をホールドにスタンスを道谷側に求めてなんとか越えた。

 取り付きから約60m標高を稼ぐと尾根に上がりきり雪が出た。更に標高を上げると山頂部が見えた。

 この尾根には3カ所ほど細い箇所があるが、例年通りの残雪ならもっとスノーリッジが明瞭なのに残念だ。

 冠山とソバク又林道が見えた。金草岳はアジラミ谷上部、白倉岳はソバク又谷上部の雪が落ちて黒い。雪庇が落ちており助かった、残っておれば厄介だ。アジラミ谷側をカニの横ばいを強いられただろう。

 ソバク又谷上部の岩頭と岩壁、冠峠よりの縦走路から見える岩だ。県境稜線へ岩を登らず行けそうだ。

 稜線へは急傾斜の藪で、ザイルやアイゼンなどの装備で膨れたザックの重みで身体が後方に引っ張られた。笹を掴んで腕力にものを言わせ這い上がると傾斜が落ちて登って来た尾根を振り返った。稜線へは雪庇が落ちて出来た2mほどの雪壁を登って白倉岳に立った。稜線に出ると金草岳が西方正面に見えた。

 白倉岳から見る金草岳は素晴らしくかっこいい、この一枚のために白倉岳南尾根にルートを決めた。

 山頂直下は亀裂でズタズタ、足跡はカモシカの命知らずのものだ。小心者の私は福井側の安全地帯を選んだ。

 金草岳から見る冠山は黒い砲弾のようだ。その背後に能郷白山、右奥に徳山ダム湖が見えた。

 南に目を転じれば釈迦嶺の背後には不動、千回沢、烏帽子、高丸、三周ケ岳、美濃俣丸、山笹ヶ峰。福井側は銀杏峯と部子山がよく見えた。荒島岳は霞んでいた。

 山頂に着くと真新しい足跡があり驚いた。これまでカモシカの足跡以外に人の気配は感じていなかったからだ。てっきり高倉峠や福井側からと思ったが山頂から南に降りる尾根に足跡は消えていた。まさか同じ日にアジラミ谷を挟んだ隣の尾根に人がいたとは知らなかった。ソバク又谷出合に下山後確認すると上流のアジラミ谷方向から本日午後とみられる多分二人分の足跡が下流の林道へ続いていた。計画ではヘッドランプを使用しての林道歩きを覚悟していたが18時に駐車地に着いた。宿題がまた一つ片付いた。

<ルート図①>
<ルート図②>

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