大垣山岳協会

整備当時の苦労が思い出される 烏帽子岳 2017.11.26

烏帽子岳

月報「わっぱ」 2017年12月(No.433)

【 11月月例山行(還暦・古稀祝賀忘年山行) 】 烏帽子岳(864.8m Ⅲ△ ) 安藤 正明

  • 日程:2017年12月26日(日)
  • 参加者:L安藤正、他19名
  • 行程:奥養老8:00=登山口駐車場8:15~8:25-第4見晴ポイント9:45-展望岩コース-烏帽子岳10:20~11:05-大岩コース―登山口駐車場12:00~12:15(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:篠立

 朝7時、食堂で女性軍が準備した心づくしの朝食を味わう。今日の天気は晴れ、昨年は降雨により中止になっただけに嬉しい。予定通り奥養老を8時に出発。朝日を浴びて色鮮やかに輝く紅葉のトンネルを走行し国道365号線から旧上石津町時方面を目指す。前方正面に今日登る烏帽子岳が目に入ってくる。

 烏帽子と名のつく山は全国各地に数多くあるが、この山も烏帽子の形の山として名づけられたのだろう。地元の人達は熊坂長範伝説の名をとり「熊坂山」と呼ぶ。また秀麗な山容から「美濃富士」とも呼ばれる。8年前、大垣山岳協会と地元の実行委員会が協力して細野ルートの登山道を完成させた。大垣市の援助も得て広い駐車場、東屋、立派なトイレまで完備された。久しぶりに訪れたこともありなつかしい。当時の苦労と力仕事の後の焼肉や山菜の天ぷらパーティーが思い出される。

 今日の参加者は20名。点呼をとって出発!貯水池まで来るとシカ除けのフェンスが一面に張られている。フェンスのガードを開けて登山道に入って行く。すっかり落葉した林のなかを進んでいく。要所々々に設置されている看板も傷んでいない。台風による倒木もなく歩き易い。第2見晴ポイントを過ぎると登山道が急坂になって来た。ジグザグを刻みながら頑張ると第3見晴ポイントに着く。ここは登山道整備の拠点になった場所。いつも昼食はこの場所だった。展望もよい。まだ樹の枝には番線が錆付いたまま残っていてなつかしい。この付近一帯は当会が主になって整備した場所。「この箇所は俺がやった」、「あの場所は俺だ」、「いい仕事がしてある」等々、お互いに自慢しながら登って行く。登山道は手を加えなくてはならないほど荒れていなく安心する。やがて分岐に差しかかる。登りは展望岩コースをとることにした。山頂付近の北面にはうっすらと雪が残っている。ひと頑張りすると待望の山頂に達することが出来た。

 山頂は無風。小春日和の陽射しはありがたい。万歳三唱で登頂を祝う。三角点を囲んでそれぞれ食事を楽しむ。山頂に建てられている2本の白い標柱は真っ直ぐに立ち凛としている。当会が整備に来た日に地元の実行委員会が担ぎ上げて建てた思い出の柱だ。出発前に横断幕を前に記念写真に収まった。

 復路は大岩コースを下る。途中地元が開催した「フォト祭」の参加者が地元の若者に案内されて15人ほど登って来た。東京から大自然と撮影を楽しむために来たという。細野ルートにもこんな若者がやって来る。嬉しくなる。 

<ルート図>

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